齋藤薫の美しい歳の重ね方
あなたは"与える人"? "奪う人"? そういう基準で自分を見つめ直すススメ
「ギブ&テイク」という言葉にひも付く、興味深い人物分類がある。「ギバー」は、自分を犠牲にしても、他者のために行動する"惜しみなく与える人"。「テイカー」は、与えるより奪い、受け取る方が多い"自分の利益を優先させる人"。これは、アメリカの心理学者アダム・グラント氏が説いたビジネス上の有名な分類で、もう一つ、損得のバランスを考える第三のタイプ「マッチャー」が存在するというが、ビジネスだけではなく、もっと広い人間関係にも当てはまる。
そこで、単純に自分は、ギバーなのかテイカーなのか考えてみてほしい。いやテイカーはなかなか自覚できないものらしく、以下に当てはまったらテイカー。自己顕示欲が強く、いつも自分は悪くない。相手の話を横取りする……そこにも自覚は無いのかもしれないが、どちらにせよ成功願望も強い人が多いから、短期のビジネスで成果を上げるのはこのタイプ。でも長期的には、ギバーが成功する時代であるという。ただギバーも2種類。テイカーにもどんどん与えてしまう"お人好し"と、テイカーとは極力関わらず、同じギバーやマッチャーにだけ純粋に利益を与え、見返りを求めない"わきまえたギバー"がいて、人生に成功するのは、やはり後者。そういう視点から世の中をもう一度見直してみてほしい。もちろん自分自身のことも。
生まれ持っての性分とはいえ、色々な集まりの中で、ついついテイカーになりがちな人は、社会に取り残される運命であることに早く気づくべき。"わきまえたギバー"として生きる心がけを持つことが、たとえ損をしても、それが自分の幸せにつながることに気づくべきなのだ。
齋藤 薫 さん
美容ジャーナリスト/エッセイスト

さいとう・かおる 女性誌編集者を経て美容ジャーナリスト/エッセイスト。多数の連載エッセーを持つ他、美容記事の企画、化粧品開発・アドバイザーなど幅広く活躍中。最新刊『“一生美人”力セカンドステージ──63の気づき』(朝日新聞出版)ほか著書多数。
