Recipe
2017.05.16
コウケンテツの“アジアの台所から”
[タイ]嬉しいような悲しいような
(料理:コウケンテツ/撮影:キッチンミノル)
出会わなければよかった。知らなければよかった。そんな風に思った経験はないだろうか? タイには幾度となく訪れているので、ぼくはこの名物料理に関しては熟知していたはずだった。アユタヤに行くまでは……。
川海老(えび)漁50年の大ベテラン、ソムサックさんは、釣り上げたばかりの巨大な青い手を持ったオニテナガエビを掲げてこう言う。
「こいつはアユタヤの宝だ」
氷見の寒ブリや五島の鯖(さば)が格別であるように、この川海老のうまさたるや! ぼくはこうしてほんものの春雨蒸しに出会ってしまった。そこに行かねばわからない。だけど知ってしまったらもうよそでは……。ソムサックさん、責任取ってまた漁に連れて行ってくださいよ~!
海老の春雨蒸し
作り方(2~3人分)
- 春雨50gは水につけてもどす。わけぎ2本は3~4cm長さに切る。玉ねぎ1/4個はスライスする。
- 有頭海老12尾は背わた、足、ひげを取り、塩小さじ1をもみこんで、さっと洗う。
- 鍋に1の春雨、玉ねぎ、2の海老を入れ、わけぎをのせ、砂糖としょうゆ各大さじ1/2、オイスターソース大さじ1、酒と水各大さじ2をまわしかけ、しょうが1/2片の千切りを加え、ふたをして5分ほど蒸し煮する。仕上げにサッと炒めて汁けを飛ばす。

コウケンテツ
大阪府出身。テレビ、雑誌、講演会など多方面で活躍中。2児の父でもあり、親子の食育、男性の家事・育児参加、食を通してのコミュニケーションを広げる活動に尽力。
