Recipe
2017.10.12
コウケンテツの“アジアの台所から”
[インドネシア]強く生きるとは
オセンオセン(シンコンの皮の唐辛子炒め)。
シンコンの皮を、たけのこと、根菜の皮で代用しました。ボクは揚げた煮干しも入れます。(料理:コウケンテツ/撮影:キッチンミノル)
ジョグジャカルタから北へ30km。聖なるムラピ山の麓にあるチンクリンガン村に2011年夏に訪れたのには訳があった。前年10月の100年に一度の大噴火で30万人もの人々が避難し、2600世帯の人々が仮設住宅での生活を余儀なくされた。村は壊滅状態だったようで、1年が過ぎてもいたる所に激しい噴火の爪痕が残っていて……。東日本大震災を経験したぼくは、微力だけど何かできることがあれば~の一心で現地へ。
30年以上お住いのアスリーさんは、「そうね~、シンコンの収穫をしてもらおうかしら?」と。シンコン。キャッサバやタピオカの別名の方が伝わりやすいかな? 芋の部分は蒸して主食に、葉と皮は炒め物やスープに。災害に強く育てやすく、加工もできて捨てるところがない。ずっと生活を支えてくれたシンコンは希望と復興のシンボルなのだ。「噴火は神様の力によるもの。嘆き悲しんでも仕方ない。神様に与えられた状況を受け入れて早く元に戻るように祈り、努力するだけよ」。どんな状況に置かれても、アスリーさんのように強く謙虚に、気高く生きる。そうありたいな。
オセンオセン(シンコンの皮の唐辛子炒め)の作り方
材料
- たけのこの水煮…100g
- 根菜の皮(ごぼう、レンコンなど)…50gほど
- 青・赤唐辛子(生)…各3本
- 煮干し…ふたつかみほど(揚げる)
- 塩…小さじ1/2
- サラダ油、しょう油…各適宜
<A>
- ベイリーフ…3~4枚
- 紫玉ねぎ…1/4個
- にんにくの薄切り…1片分
※シンコンの皮を、たけのこ、根菜の皮で代用しています。
作り方
- <A>をたっぷりのサラダ油でじっくりと炒める。
- 斜め薄切りにした青・赤唐辛子、根菜の皮、細切りにしたたけのこの水煮を加えて炒める。
- 2に、揚げた煮干し、塩を加えて軽く混ぜ、しょう油で味を調える。

コウケンテツ
大阪府出身。テレビ、雑誌、講演会など多方面で活躍中。2児の父でもあり、親子の食育、男性の家事・育児参加、食を通してのコミュニケーションを広げる活動に尽力。
