Recipe
2017.12.12

コウケンテツの“アジアの台所から”
[トルコ]初トルコの初夜はいかに?

僕流、マグロと紫玉ねぎのラケルダ。味付けはシンプルに酢、塩、オリーブオイル。(料理:コウケンテツ/撮影:キッチンミノル)

初めてのトルコ。心が浮き立ったぼくは夜のイスタンブール旧市街をふらふらとさまよい歩き、流しの音楽家たちの奏でるサズの妖艶な音色に引き寄せられるように、港のそばのクムカプ地区に辿りついた。地元の人だろうか。大勢の客で賑わっているお店にふらりと入ると、「よぅ、ひとりかい?じゃこっちきて呑めよ!」と常連客のお兄さん。これが旅の良さ。

早速、彼が頼んでくれたのはラケルダ。カツオやマグロを塩漬け熟成させた、名物のお酒のおつまみ。これに玉ねぎの薄切りを添えて、たっぷりのオリーブオイルを回しかけて食べる。独特の発酵感としょっぱさに、玉ねぎの辛み。それをオリーブオイルがマイルドに包み込む、抜群のハーモニー。次に、お兄さん、「じゃ、ラクを呑もう」。ラクは干し葡萄を原料とした代表的な蒸留酒。加水すると不思議なことにみるみる白濁していく。アニスのような不思議な味わいのラクがこのラケルダによく合う。

他にたくさんのメゼを頼んで、まぁ呑んだ踊った(笑)。イスラム圏の国でこんなに呑める喜びを噛(か)みしめる。最高の初夜だぜ!今もこんな自由な空気感なのかなぁ……

ラケルダ

材料(3~4人分)

  • マグロ…200g
  • 紫玉ねぎ(薄切り)…1個分
  • 酢…小さじ1
  • 塩、オリーブオイル…各たっぷり

作り方

  1. マグロは1cm幅に切って塩をまぶし、酢を軽くふって一晩おく。
  2. 1の水けをきって器に盛り、紫玉ねぎを添え、オリーブオイルを回しかける。

コウケンテツ
大阪府出身。テレビ、雑誌、講演会など多方面で活躍中。3児の父でもあり、親子の食育、男性の家事・育児参加、食を通してのコミュニケーションを広げる活動に尽力。