Recipe
2018.05.16
コウケンテツの“アジアの台所から”
[中華人民共和国・雲南省]ペー族の誇り、大理生皮!
好みの刺し身で作ってみて。ピリリと辛く、香菜の風味が利いたたれが命。
世界のいろんな街を訪れていると、「国」という枠組みにもはや深い意味を求めなくなる。そのことを痛烈に体験したのは雲南省の大理でのことだ。
10~13世紀、雲南地方を統治した大理国の古都であり、25もの少数民族のみなさん(コウケンテツ調べなのでちょっと不安ですが)が独自の文化や習慣を持ちながら生活している。
そこで俺は大理郊外、鄧川の趙さん宅で衝撃の伝統料理をいただいた。
「豚の刺し身!?」世界各地で虫だの石だの木の皮だの、いろんなものを食べてきた俺もついに禁断の料理に出会った(汗)。恐る恐る口に運ぶと、口内の体温で淡雪のごとくとろけていく……。正直な感想を申し上げると、豚も生が一番! なんだと実感した次第(絶対真似しないでね)。
いとこの段さんは語る。「確かに他の民族もみんな驚くよ。この国は広く、いろんな人間が住んでいる。だけど生の豚を食べるのは我々ペー族だけなんだ」
その言葉に彼らが歩んできた歴史、育んできた文化に強い自負と誇りを感じた。国?確かに大事です。でも全く違った文化、言語、習慣を大切に守っている方が大勢いらっしゃる。これこそ守らないといけない事実なんだと感じるのだ。
大理生皮
材料(2人分)
- 好みの刺し身…150g
<たれ>
- ニンニク、生姜(各みじん切り)…各1かけ
- 菜種油(サラダ油でも)…大さじ2~3
- 香菜の粗みじん切り…1株
- 黒酢…1/2カップ
- しょうゆ…大さじ2
- 粉唐辛子(中挽き)…大さじ2
作り方
- たれを作る。器にニンニク、生姜、粉唐辛子を入れる。熱々に熱した油を注ぎ入れる。残りのタレの材料を加えてよく混ぜる。
- お刺身にたっぷりつけて食べる。
(料理:コウケンテツ/撮影:キッチンミノル)

コウケンテツ
大阪府出身。テレビ、雑誌、講演会など多方面で活躍中。3児の父でもあり、親子の食育、男性の家事・育児参加、食を通してのコミュニケーションを広げる活動に尽力。
