Recipe
2018.06.12
コウケンテツの“アジアの台所から”
[マレーシア]違いを知って受け入れること
マレーシア、イポーの名物料理「アヤムタオゲイ (もやしチキン)」
多民族国家であるマレーシアでは、もちろん民族を超えて結婚する方も多い。実際、イポー在住のハビパさんのお子さんたちも国際結婚をし、海外で暮らしているという。陽気なハビパさんはマレー系、寡黙な夫のタンさんは広東省から移住してきた中国系。
「だから私たちは普通のイスラム教徒の夫婦とは少し違うのよ。生活習慣もそうだけど、一番の問題はやっぱり毎日の食事ね」。文化や宗教の違いは、ダイレクトに日々の食生活に影響する。ではどのように食事の問題を解消されているのだろう?
タンさんは中国系にもかかわらず、ムスリムの妻のために豚肉をいっさい食べない。ハビパさんはイスラム教の戒律で許可されたハラールフードのみで、夫のために中国料理を作る。ここで大切なのは、相手に対する配慮。お互いの違いを理解した上でお互いをリスペクトすることだという。あとは美味(おい)しいものさえあればどんな問題も解決よ! と彼女は笑う。
多民族国家でありながら、穏やかに異文化共生が成されているマレーシア。蒸し鶏にもやしのソースというマレーならではの、異食材融合的(笑)かつ美味しい料理をいただきながら、その秘訣の一端を知れた気がした夜だった。
アヤムタオゲイ(もやしチキン)
材料
- 丸鶏…一羽
- 香菜…たっぷり
- 塩…適宜
<もやしソース>
- 緑豆もやし…2袋
- しょうゆ、ごま油…各大さじ2
作り方
- 丸鶏はよく洗い、お腹の部分に塩を軽く振ってなじませ、香菜を茎ごとたっぷり詰める。蒸し器で、30~40分ほど蒸す。
- 緑豆もやしはさっと湯通しして水気をきり、しょう油とごま油でさっくり和える。
- 1を食べやすく切り、2をからめながら食べる。
(料理:コウケンテツ/撮影:キッチンミノル)

コウケンテツ
大阪府出身。テレビ、雑誌、講演会など多方面で活躍中。3児の父でもあり、親子の食育、男性の家事・育児参加、食を通してのコミュニケーションを広げる活動に尽力。
