Recipe
2019.11.18

コウケンテツの“食は人なり 出会いなり”
一品入魂!

ドライカレーのマイベストは電器屋のおじさんの味。

ドライカレーと聞くとどんな料理を思い浮かべるだろうか。炒め系のカレー風味のチャーハン?スパイシーな挽肉をのっけたキーマカレー風?それとも炊き込んだビリヤニ風のピラフ?

わたしにとってのベストドライカレーとは大阪の実家近くの電器屋さんで食べたやつだな。ん?電器屋さん??実は小さな電器屋さんを営んでいた地元のおじさんが、夢だった喫茶店をお店に併設したのだ。テーブルひとつと、カウンターだけの小さなお店。旅行好きな店主自身が撮った世界中の写真と電化製品が所狭しと並んでいる、なかなか個性的な内装(笑)。

ミックスサンド、ナポリタン、グラタンなど、大阪の喫茶店の定番メニューが並ぶ中、異彩を放っていたのがこの「電器屋さんのドライカレー」だ。スパイスを何種類も使ったビリヤニ風のカレーピラフに、濃厚な旨みがつまったキーマをのっけた豪華版ドライカレー。なぜ電器屋さんの喫茶店でこんな本格的な味が!?

学生時代にバックパックで世界中を旅行した店主が、インドで出会った味が忘れられず、いつの日かインドカレーのお店をやりたいと。その夢を思い切って叶えたのだそう。夢と情熱を込めたまさに一品入魂の味。他のメニューはたぶん業務用のものを使われていたので、ドライカレーに対する想いが十二分に伝わってくる。

ある時帰郷した際にふと思い出し、立ち寄ってみたのだが、もうだいぶ前にお店を閉められたそうだ。もしお会いできたら、今なら旅の話、本場の味などいろいろ語らうこともできたのにな……。

電器屋さんのドライカレー

<材料>(3~4人分)

  • 米…2合
  • カレー粉…大さじ2・1/2
  • にんじん…1/3本
  • ピーマン…1個
  • 鶏もも肉…150g
  • バター…10g
  • サラダ油、塩、粗びき黒コショウ、福神漬け…各適宜

<ひき肉のスパイシー炒め>

  • 合いびき肉…250g
  • 玉ねぎ(みじん切り)…1/2個分
  • にんにく、しょうが(各みじん切り)…各1片
  • トマト…1個
  • ウスターソース…大さじ1

<作り方>

  1. にんじん、ピーマンは粗みじん切りにして、塩、こしょうをする。鶏もも肉は小さめの一口大に切る。トマトは1cm角に切る。
  2. 炊飯器に米、カレー粉大さじ1/2、塩小さじ1/2を入れて混ぜ、水を2合より少し少なめに水を入れる。鶏肉、にんじんをのせて炊飯器で炊く。炊きあがったらピーマン、バターを加えて混ぜ、10分ほど蒸らす。
  3. フライパンにサラダ油を熱し、<ひき肉のスパイシー炒め>の玉ねぎ、にんにく、しょうがを色づくまで炒める。合い挽き肉を加えて肉の色がかわるまで炒める。トマト、ウスターソース、残りのカレー粉を加えて混ぜ、水1/2カップを加えてとろみがつくまで煮つめたら、塩、こしょうで味をととのえる。
  4. 器に2を盛り、3をかけて卵黄、福神漬け(各分量外)を添える。

(料理:コウケンテツ/撮影:在本彌生)

コウケンテツ
大阪府出身。テレビ、雑誌、講演会など多方面で活躍中。3児の父でもあり、親子の食育、男性の家事・育児参加、食を通してのコミュニケーションを広げる活動に尽力。