コウケンテツの“食は人なり 出会いなり”
お昼の救世主、鍋ちゃんぽん
残っていた野菜の切れ端も投入。いい味出してくれます。"茹でちゃんぽん麺"を、僕は近所のスーパーで見つけましたが、ネットでも購入できますよ。
みなさん。土日のお昼ってなに食べてます? 不自由な生活を強いられるこのコロナ禍の現状では、ご自身のリモートワークや、家族の休校、休園によって、一日中ごはん作りに追われるハメになるので、土日も平日も関係ないかもしれませんが……。
それ以前は、「土日のお昼は、基本的に丼もの、レトルト、インスタントとかになってしまうので、野菜をたくさん摂(と)れる何か良いレシピないですか?」とよく聞かれました。
その答えは風に吹かれて……ではなくて、福岡のある主婦の方にありました。
九州のスーパーでどこでも売っているという"茹(ゆ)でちゃんぽん麺"。土日のお昼は冷蔵庫の残りものと、この"茹でちゃんぽん麺"を鍋に放り込んでグツグツ煮た、鍋ちゃんぽんがド定番だと。さらには「福岡の子どもはこれで育った」と言い切っておられました。
なるほど! これなら手間いらず、短時間で調理でき、野菜もたっぷり摂れる。ちゃんぽん麺自体が極太麺で、あらかじめ茹でてある商品なので伸びにくく、おなかも満たされる。
なんと合理的! 残り物の野菜、練り物などどんな食材も使えるので、無駄がなく、サステイナブルな料理でもあります。
そして数年前までは九州にしかないと思っていた"茹でちゃんぽん麺"を、なんと近所のスーパーで発見! それ以来、我が家では土日のお昼どころか、晩ごはんにも頻繁に作ります。
ちなみに今回のレシピは超豪華バージョンです。市販のスープなど使って具ももっとシンプルにしていただいても十分美味(おい)しい。そもそもこのご時世、レトルト、インスタントもうまく活用していただきながら、こんな方法もあるよ! というご紹介でした。
鍋ちゃんぽん麺
材料(3〜4人分)
- ちゃんぽん麺(茹で、ないしは蒸し)…2玉
- 豚バラ薄切り肉(3cm幅に切る)…150g
- にんにく(みじん切り)…2片
- シーフードミックス(冷凍)…1袋
- ちくわ(小口切り)…2本分
- キャベツの葉(ざく切り)…2〜3枚
- もやし…1/2袋
- サラダ油…適宜
- 酒…1/2カップ
- 煮干しだし…4カップ
- 塩…小さじ1
- しょうゆ、オイスターソース…各大さじ1
- 紅生姜、ごま油…各適宜
作り方
- 鍋にサラダ油を熱し、豚肉と、にんにくをさっと炒める。豚肉の脂分が出てきたら、シーフードミックス、ちくわ、酒を加えてぐつぐつ煮る。煮干しだし、塩、しょうゆ、オイスターソースを加えてひと煮したら、アクをとる。
- キャベツ、もやし、ちゃんぽん麺を加えてさらにグツグツ煮る。塩少々(分量外)で味を調え、ごま油をたらし、紅生姜を添える。
(料理・文:コウケンテツ/撮影:在本彌生)
コウケンテツ さん

コウ・ケンテツ 1974年、大阪生まれ。料理研究家。世界30カ国以上を旅して料理を学んだ経験を持つ。3児の父として親子の食育活動に奮闘中。『アジアの台所に立つとすべてがゆるされる気がした』他著書多数。料理家ユーチューバーとしても活躍中。
