Life Style
2020.07.15

知花くららの“日日ことり”
とろとろと波止から流れ、落ち、出会ひ、まあぶるにたゆたふ漆黒の墨

ここのところ建築の勉強で忙しかったのですが、ある晩、久しぶりに筆をとりました。墨を磨(す)る時間はとても豊かで。硯の陸から海へと流れる、とろみのある磨りたての墨。その動きはとても柔らかくてのんびりとして、まるで時間を止めるよう。しばらく見入っていると、心のせわしなさがゆったりと解かれて。立ち止まる時間も大切ですね。