Life Style
2021.02.24

知花くららの“日日ことり”
(だいだい)の樹脂のバタ足見つむれば微温(ぬる)き湯に溶け出す四肢の境界

紐(ひも)を引っ張るとカタカタとバタ足をする可愛いやつです。

卒業制作の締め切りが迫っていた夜、冷えた体を温めるためお湯につかった。バタ足でなんとか進もうとする、樹脂のおもちゃのアヒルをぼんやり眺めていたら、なんだか泣けてきた。不器用な後ろ姿が、その時の自分となんとなく重なって。深夜のお風呂で、不意に仲間を見つけた感じ。冷えが緩(ゆる)み、だんだんほぐれていく体を感じて、ようやく深呼吸。あと一踏ん張り。