“繕う”ってステキ!
シミ、穴あき、ひっかけ……ちょっとの手仕事でアートにしちゃおう!
最近、めっきり聞かなくなった“繕(つくろ)う”という言葉。でも、お気に入りの服についてしまったシミや転んで穴が開いてしまったキッズの服は、捨てずに繕うと新品よりもずっと自分好みになることもあります。要は逆転の発想。繕い=お直しではなく、虫喰いや食べこぼしも新しいおしゃれが生まれる素材と考えるアイデアをご紹介!
(撮影:川上輝明/制作:ミスミノリコ/取材・文:編集部)
教えてださったのは
photo:Kohei Shikama
ミスミノリコ さん
みすみ・のりこ
ディスプレイデザイナー/暮らしの装飾家。店舗ディスプレイや雑誌、書籍のスタイリングなど幅広く活躍。ふだんの暮らしに取り入れられるデコレーションアイデアや手作りの楽しさを発信中。『繕う愉しみ』他著書多数。各地で個展、ワークショップも行う。
食べこぼしを隠す!
消しゴム+綿棒+布用スタンプ
手仕事が苦手なら、こんな方法も! スタンプは一度紙に押してバランスを考えると安心。少し曲がったりかすれたりしてもそれが味になるので、子どもと一緒に!
Process
- 裏移りを防ぐために中に新聞紙などを入れて下敷きに。
- シミの周辺に消しゴムの面を利用してランダムにスタンプする。
- 綿棒で同じようにスタンプする。
使う道具
消しゴム、綿棒、布用スタンプ(今回はポピーレッド、ミントグリーンの2色を使用)
転んでできた大きめの穴は
当て布+ステッチ
当て布は大きめに当てるのがポイント。チラリと見えたときにかわいい柄の布を選ぶ。ランニングステッチは、布と同じ色でなくてもOK。また糸がなくなったら、途中で好きな色に変えても楽しい。すぐに穴を作ってきてしまう子ども服も、ちょっとした工夫で新品よりもむしろかわいくなるはず。
Process
- 穴の裏から大きめの当て布を当て、まち針で留める。
- 布の表から縫う。まず玉結びしてからランニングステッチをする。玉留めで終える。
- 縦が終わったら横にステッチをする。
- 裏返して、余った生地をカットする。
使う道具
当て布、刺しゅう糸(糸は太目の木綿糸や化繊糸でもOK)
虫喰(く)い穴やシミを見つけたら
ニードルパンチでおしゃれに
ニードルパンチは、ニットにあいてしまった穴の上に薄く羊毛を載せ、専用のニードル(針)でひたすら垂直に刺すだけの、簡単&時短な手仕事。元のニットの色と近い羊毛で目立たないようにするのもいいし、あえて別の色で、穴があいていないところにも施して、ドットプリントのように見せるのも楽しい。
Process
- 修繕したいシミや穴の上に薄く羊毛をのせる。
- 極細のニードルを、穴と穴周辺に垂直に刺す。
- ニードルの先で丸く整えながら、羊毛がニットに馴染むまで刺すと穴が埋まる。
使う道具
羊毛、ニードル(ニードルパンチ用針)、スポンジ(ニードルパンチ用のスポンジマット)。手芸店のほか、ニードルパンチセットとして百均でも入手可能。
シミとほつれが気になるエプロン。
かぎ針編み+ステッチでアンティーク風に
かぎ針編みでポケットのモチーフを編んで、シミが気になる部分に縫い付ける。ほつれが気になる部分は丸くカットした布を挟み込み、ランダムにステッチを施す。アンティーク風に素敵に見せるには、同系色の糸や布を使うこと。シャツやブラウスにも応用できる。
Process A
- ポケットのモチーフを編む。
- 丸い形を適宜に編む。
- シミの周辺に(1)(2)をまつり縫いで縫いとめる。
- コットン手編み糸でランダムにステッチを入れる。
Process B
布の端のほつれは、丸く切った布を挟み込み、同じ色の刺しゅう糸で縫い付ける。
使う道具
かぎ針(4号)、コットン手編み糸、刺繍糸。
