Life Style
2019.06.11

東京・青山「ふーみん」斎 風瑞さんのワザ なるほど!
“肉だし”で夏を乗り切ろう! 肉だしがあれば一汁一菜ランチもすぐ!

1971年にオープンし、今も行列が絶えない台湾風中華料理の店「ふーみん」。
ふーみんママこと斎 風瑞さんが、お店のスープが足りなくなったときに思いついたというひき肉を使った“肉だし”が、すこぶる便利! この夏は、これで乗り切れます!

(撮影:小野祐次/料理:斎 風瑞/取材・文:安藤菜穂子)

教えてくださったのは

斎 風瑞 さん
さい・ふうみ
台湾人の両親をもち、東京で生まれ育つ。オーナーシェフとして約45年厨房に立つ。『青山「ふーみん」の和食材でつくる絶品台湾料理』(小学館刊)が出版されたばかり。“肉だし”の展開料理も多数掲載。

“肉だし”をとりましょう!

【材料】(1回にとりやすい分量)

  • 鶏ももひき肉…100g
  • 豚ひき肉…100g
  • 水…1.2ℓ

“だし”を丁寧にとって、毎日きちんとした食事をつくりたい!でも忙しい。そう思う人は多いはず。和食のだしは、だしパックをはじめ、便利でしっかりだしがとれるものが多く出回っていますが、洋風・中華風となると、なかなか難しいもの。そこで、ふーみんママに自宅で簡単にとれる“肉だし”を教えていただきました。「お店のスープは骨付き鶏や豚骨などでとりますが、家でそれをするのは大変。第一、スープをとった後、ゴミが出るのが嫌だったの」とふーみんママ。この“肉だし”は、だしをとった後のひき肉を“肉味噌”として料理に使うことで、無駄が出ないうえに、スープと料理を同時進行でつくることができる!

最初に、ボウルに入れたひき肉に60℃のお湯を直接注いで手でよくほぐすのがポイント。これで、だしをとった後もひき肉がやわらかくなめらかに。「アクは、丁寧にしっかり取ればすっきりした味に、少し残すとコクのある味に仕上がります」。取り出したひき肉は、そのまま冷ましてしまうと後からどんなに味付けをしても味が入らないそう。必ずまだ温かいうちに味噌を混ぜることで次の味付けが入りやすくなります。味噌はあくまでも土台で、味噌味に仕上がるわけではありません。トマトソースで煮込んでミートソースにするなど、どんな味付けの料理にも展開可能。だしはラーメンなど麺類のスープにも。

1 ひき肉に60℃の湯(分量外)をひたひたに注ぎ、手でほぐし混ぜる

しっかりほぐすとだしが出やすくなり、ダマになりにくい。

2 鍋に強火で水を沸かし、沸騰したら1を加える

沸騰した湯にひき肉を入れたらしばらく強火で一気にアクを出す。

3 鍋の中身を手早くかき混ぜ、アクをすくう

箸を5~6本持って混ぜると効率的。アクが出たら弱火にして丁寧にすくう。

4 ひき肉を取り出す

ひき肉に火が通ったら取り出してボウルへ。味噌を混ぜる。

肉味噌の味の決め手はコレ!ひき肉が熱いうちに味噌大さじ1を混ぜて肉味噌に。

5 澄んだ“肉だし”の完成!

ひき肉をすべて取り出したら、そのまま弱火で約5分煮つめる。(下写真はひき肉を取り出す途中のもの)

“肉だし”で作る一汁一菜 1
「キーマカレー」と「とうもろこしスープ」
マヨネーズでコクをプラス。トウモロコシでむくみ予防に。

キーマカレー[作り方/2人分]

  1. にんにく1片としょうが1片はいずれもみじん切りにする。
  2. 玉ねぎ100gとマッシュルーム5個は粗みじん切りにする。
  3. 1を香りが出るまで炒めたら、2を加えてさらに炒める。
  4. 肉味噌400gとすりおろしたにんじん100gを加えてひと炒めする。
  5. 4にカレー粉大さじ3とこしょう少々を加えてさらに炒め、全体がなじんだら火を止めて、マヨネーズ大さじ3を加え混ぜる。
  6. つけ合わせの野菜(おくら、いんげん、なすなど)適量は素揚げする。
  7. 器にご飯と5を盛り、6とゆで卵1個とプチトマト2個を添える。

冷製コーンスープ[作り方/2人分]

  1. とうもろこし2本をラップに包み、レンジ(600W)で4分加熱する。
  2. 1の粗熱が取れたら、半分に切り、包丁で実を芯からこそぎ取る。
  3. 鍋に肉だし1ℓと2の芯を入れ、弱火で1時間ほど煮る。
  4. 3が冷めたら芯を取り出し、2の実と塩小さじ1を加えてミキサーにかける。
  5. 4を濾して冷蔵庫で冷やす。
  6. 器に盛り、オリーブオイルとブラックペッパー各適量をふる。

“肉だし”で作る一汁一菜2
「麻婆なす」と「トマトと卵のスープ」
夏野菜をたっぷり食べて、体に溜まった熱を排出しよう!

麻婆なす[作り方/2人分]

  1. ナス2本とパプリカ(黄・赤)各1個、ピーマン1個は、ヘタを取り、6等分にする。にんにく1片、しょうが1片、長ねぎ10cmは各みじん切り。
  2. 鍋にサラダ油適量を180℃に熱し、ナスとパプリカ、ピーマンを油通しする。
  3. 2の油を別容器に移し、にんにく、しょうが、豆板醤小さじ1を加えて香りが出るまで炒めたら酒大さじ1、砂糖小さじ1、しょうゆ大さじ1、甜麺醤大さじ1、肉だし100ccを入れ、肉味噌100gを加える。
  4. 3に長ねぎと2のナスとパプリカ、ピーマンを加えてひと炒めし、こしょうと水溶き片栗粉各少々を加え、ごま油少々をふる。

トマトと卵のスープ[作り方/2人分]

  1. トマト1個は湯むきして乱切りにする。卵1個は溶きほぐす。
  2. 肉だし400ccを鍋で加熱し、沸騰したら火を弱めて、塩小さじ1/4とこしょう少々で味を調える。
  3. 2にトマトと酢小さじ1を入れ、卵をまわし入れる。
  4. 器に盛り、香味野菜(三つ葉や香菜など)適量を散らす。