Life Style
2020.03.18

齋藤 薫さんの
“一生美人”力 10の格言

毎号、ハッと目が覚めるような“気づき”をくださる齋藤 薫さんの好評連載エッセー「美しい歳の重ね方“一生美人”力」も間もなく10年目を迎えます。そこで、ご自身も日々実践している薫流の日常の“気づき”を、ボンマルシェ10周年の記念にお届け!

(文:齋藤 薫/撮影:川上輝明/構成:ボンマルシェ編集部)

さいとう・かおる

女性誌編集者を経て美容ジャーナリスト/エッセイスト。多数の連載エッセーを持つ他、美容記事の企画、化粧品開発・アドバイザーなど幅広く活躍中。

毎日を「今日から始める」日にする奇跡

朝起きると、もう楽しい……そういう人がいた。毎朝、今日は一体どんな日になるのだろうと、ワクワクすると言う人が。少なくとも平日の朝は、みな基本的に少し憂鬱なのだと決めつけていたから、世の中にはそんな殊勝な人がいるのだと驚いた。でも、ある時ふと気づく。何事も「今日から始まる」と思えば、いやでも前向きになれるって。例えは悪いが、ダイエットしたいのに食欲を抑えられない時、そうだダイエットは今日から始めよう、と思うとえらく勇気が出るはず。場当たり的? いや今日ダメなら明日からと、毎日をそうやって始まりの日にするのは、紛れもなく生きる上での重要なテクニック。自分を朝から輝かせる、意外な決め手なのだ。
「今日から、もっときちんと生きよう」朝目覚めた途端にそう唱えれば、今日を美しく前向きに生きられる。さぁ今日から何を始めよう?

10の格言 その1
ただ「きちんとする」だけで、人はたちまち10歳若返る

多くの人が実年齢の7掛けの“気持ち年齢”で生きている。実年齢とのギャップはひらくばかり。しかし、実際の“見た目年齢”をそこに合わせるのは少し無理がある。強引な若作りは逆効果。ましてや美容で10歳若く見せようとすると随分と手間がかかる。では、どうするか?一瞬でできる若返りもあるのを知っておきたいのだ。とても単純に「きちんとする」こと。きちんと……よく整っていて乱れのないさま。それを意識するだけ。逆に言えば、老けて見えるのも簡単。大人は“だらしなさ”だけでアッという間に10歳、歳をとる。毎日、いくつかの“きちんと”を持って出かけよう。

10の格言 その2
あなたはいつも30%しか笑っていない?80%の笑顔になると人生が変わる

笑顔にも10%〜100%までさまざまなレベルがある。ところが多くの人はそのこと自体を日頃忘れがち。少なくとも道で知り合いにばったり会った時に、とっさに出る“笑顔”が一体何%の笑顔だったかという自覚はあまりないはずなのだ。自分にとっての基準の笑顔が、自動的に出てくるだけ。じつはその基準が30%以下の、“にこやか”まで到達していない人が少なくない気がするのだ。人と会った瞬間、思い切って80%超えの笑顔になる。それだけで自分を輝かせ、相手を魅了すること、覚えておきたい。

10の格言 その3
どんな人に対しても寛大に、穏やかになれる方法…「魂年齢」を通して他者と関わる癖をつける

歳をとるほど、人間の顔の美しさは“美形かどうか”ではない、“穏やかであるかどうか”で決まってくる。おおらかで寛大であるほど顔立ちまで美しく見え、何事にも否定的で不満そうな顔は、決して美しく見えない、というふうに。とはいえそれは精神論ではない。印象の話でもない。実際にそう見えてしまうという、人間の仕組みの問題。そこで改めて考えた、寛大になれる方法。それが「魂の“年齢計算”」。非常識な人、身勝手な人、幼稚な人……そういう人たちに腹が立つのは、彼らの魂がまだ新しいから。ほんの数回しか人間をやっていないから。自分は逆に、幾度となく人間をやってきた成熟した魂の持ち主だから、“人間の初心者”をおおらかに見つめることができる、そう考えてはどうだろう。

10の格言 その4
5年前の自分の写真を眺めていると、「本当に変わらないね」と誉められる

一説に、「人は3年に一度歳をとる」と言われる。それも人間の顔は2年間までは見た目に大きく変わらないが、3年目には明らかに変化が表れるという意味。だから、この“3年に一度”を“5年に一度”にすると立派なアンチエイジングになる。5年間顔立ちが変わらないように、それこそ5年前の写真を時々眺めるのだ。ただ眺めるだけの視覚効果が、形状記憶の不思議な力をもたらしてくれるから。いちばんよく撮れている5年前の写真を用意して。つまり、5年後に「本当に変わらずにキレイね」と誉められるための形状記憶を始めて欲しいのである。

10の格言 その5
街で知り合いと遭遇、とっさに気づかないふりをするのは、衰えの始まり

とっさに身を隠すのは、いろんな意味で“後ろめたさ”があるから。不義理をしている後ろめたさ。“見た目”への後ろめたさ。そして“今の自分”への後ろめたさ。私の場合はどうだろうと、根っこにある原因をいちいち明らかにしてほしい。でないと、人は知らず知らず、くすんでいってしまうから。おそらくそれは、自らも見て見ないふりをしている負の要素。そのネガティブが自分のなかに住んでいることを自覚したい。

10の格言 その6
凛とした美人印象をつくるのは、むしろ首とアゴだった

いわゆる凛とした印象、それを作るのは、実は美しい首とアゴのライン。そこに品格と人としての透明感、力強い生き方までが表れるといってもいい。だらしなく生きるとそれだけで姿勢と同じように下アゴもゆるんでくるのだ。さあ、あなたは下アゴが美しく引き締まっているだろうか。思い立ったら下アゴにくびれを作る体操を。下アゴの中央から耳もとまでを両方の親指でしごくようなマッサージを習慣にしてほしい。

10の格言 その7
“立ち姿”を意識するだけで女は痩せる。例えばホームで電車を待つ数分間……

横断歩道で青信号を待つ時、ホームで電車を待つ時と、日常生活には意外と多い立ち姿。なのに、いちばん無頓着になりがちだ。そこで提案したいのが、ちょっとした合間の立ち姿に意識を込めるだけのトレーニング。お手本はバレリーナ。カカトとカカトをつけつつ、足先を開けて本来は180度の角度を作るところ、90度くらいにしてどちらかの足をずらすと、不自然に見えない。そうするだけでおのずと足が真っすぐ、背すじがピンと、お腹も引っ込むはずなのだ。

10の格言 その8
“2キロ痩せ”こそキレイになったと人に言わせる秘訣

急にキレイになったね、と言われる時、人はだいだい“少し痩せている”。体重にして2キロほど。これが5キロだとダイエットやったでしょ?と指摘されるだけ。痩せるためじゃなく、キレイになるために痩せるのが、本当のダイエットなのに、そこを間違えがちなのだ。そこで“2キロ痩せ”。もちろん、2キロ痩せるのは簡単じゃない。でも、食べなくなるのではなく、ちょっと考えながら食べる。一品一品のカロリーや糖質を意識するだけでたぶん、2キロは痩せるはず。当たり前の食生活の中で意識だけを変えるのがリバウンドしない2キロ痩せの鍵なのだ。

10の格言 その9
失った“若さ”を“若さ”で埋めてはいけない。増やせるものは他にある。

失った若さを“若さ”で埋めようとすると、必ず失敗する。いくら若く見えても、美しくは見えない。素敵に見えないのだ。ずばり、失った若さの代わりに絶対不可欠になるものは、何より“知性”! 大人になるほど情報に頼った美容は効かない。頭を使って考えて、美しさの鍵を見つけること。だから“気づき”が大切なのである。

10の格言 その10
「いつか、やる」は、絶対にやらない。「思い立ったが吉日」を実行しないとアダになる

何か思い立ったらすぐ実行にうつさないと、きっとやらない。「いつかいつか」が増えるだけ。今日着手してこそ、こつこつと形になって人生が豊かになるのだ。思い立つだけだと、退屈とはまた別の欲求不満のストレスに苛まれることになるから気をつけて。40代からは、何事も「思い立ったら吉日」!。