「ウィッシュリストを書き出して、できることからやってます」
杉山 愛 さん(元プロテニスプレーヤー・テニス指導者)
(撮影:宮本直孝/文:宮本恵理子)
「アスリートだって加齢や体の悩みはみなさんと同じ。悩みを一人で抱え込まないことが大切だから、みんなのメッセンジャーになろう」と、〝吸水ケアブランド〟のアンバサダーになった杉山さんに、10の質問。
Q1 プロテニスプレーヤー
引退から10年。現在の生活は?
もう10年も経つんですね。遠征で年間150日以上を海外で過ごしていた選手時代を終えてからの日常は、まったく新しい人生。引退直後は「半年くらいはゆっくりしようかな」と考えていたのですが、思いがけず、テニスとはまったく異なるいろいろな仕事の機会にも恵まれて感謝しています。
Q2 新しい世界に踏み出すとき、不安はなかった?
引退して5年くらいは、自分がどこに向かっていけばいいのか、モヤモヤする時期が続きました。「こんなことをやってみたい」という“ウィッシュリスト”を書いて、できることから始めて、少しずつ方向性が見えてきて。引退2週間後に出会った夫は、一番の相談相手です。
Q3 40歳で出産も。母としての生活はいかがですか?
「母になりたい」という気持ちが徐々に強くなって、妊活を始めました。授かれない時期も長く、つらかったのですが、今思えば、私自身の成長にとって必要な経験だったのかもしれないですね。
息子と過ごせる日常は幸せですが、子育てには悩みやストレスがつきものですよね。一人で抱え込まないことが大事だと思っているので、夫や義母など“チーム”で子育てを楽しむようにしています。いつでも相談できる仲間をつくれば、喜びは倍に、悲しみは半分に。プロのトレーナーさんや栄養士さんに支えられて心身のパフォーマンスを維持していた選手時代のチームワークに似ているなぁと感じます。
Q4 いつも笑顔が印象的。落ち込んだ時の対処法は?
まず、一人で抱え込まないこと。家族に対して、「もっとこうしてほしいな」と思ったら、早めにこまめにコミュニケーションをとって、溜め込まないようにしています。感情を抑えようと頑張り過ぎないで、思い切り吐き出すことも大事。
起こったことの“意味”を前向きに考え直してみるのも、オススメです。例えば、旅行先でスーツケースを紛失するようなトラブルに見舞われたとしても、「新しいスーツケースを買っていいということかな?」ととらえてみるとか(笑)。「すべてのことには意味がある」。これは、私が25歳のとき、テニスプレーヤーとしてのスランプを迎えた時に獲得した言葉です。
Q5 最近始めた習慣は?
近頃、歌舞伎鑑賞にハマっています。ご贔屓の役者さんは中村隼人さん。素晴らしい才能と芸術に触れて、心の栄養をいただいています。
Q6 健康・美容のために気をつけていることは?
子どもが生まれてからは、生活のリズムが半ば強制的に整って、栄養面もより気をつけるようになりました。でも、ストイックになり過ぎず、「1週間単位でバランスよくなればいい」くらいの意識で。睡眠はたっぷり。子どもを寝かしつけていると、つい自分も寝落ちしちゃうんです(笑)。
Q7 自分の性格を一言で表すと?
意外と(笑)、真面目です。
Q8 10年後は何をしていると思いますか?
やっぱりテニスをしていると思います。指導者として、後進の指導でテニス界に貢献したいです。
Q9 素敵に年齢を重ねるコツは?
若い頃のようにはうまくいかないのが当然。加齢による変化を素直に受け入れながら、自然体で“今の自分”と向き合っていきたいなと思っています。一方で、経験による知恵で、自分の向き不向きや最適なペースを知っているのも、大人の特権。上手に知恵を使って、年齢を重ねていきたいですね。
Q10 体の変化とどう付き合う?
産後には体のあちこちの筋肉が緩んで、戸惑いました。クシャミや笑った瞬間に、あれ……尿もれ?ということも。私の場合は幸い、夫も親身になってくれて、周りの友人たちも「私もそうだったよ」と教えてくれたので気持ちがラクに。頼れる専用ケア製品を上手に取り入れたり、不安を解消する方法があると知ってからは安心できました。これも子育ての悩みと一緒で、一人で抱え込まないのが大事ですね!
すぎやま・あい
1975年神奈川県生まれ。4歳でテニスを始める。15歳で世界ジュニアランキング1位となり、17歳でプロ入り。グランドスラムでは3度の女子ダブルス優勝を果たす。WTAツアー最高世界ランクはシングル8位、ダブルス1位。五輪には4回連続で出場する。2009年に現役を引退し、11年に結婚。1児の母。現在はコメンテーターとしても活躍の幅を広げる。著書に『杉山愛の“ウィッシュリスト100”』(講談社)など。
