「今日この一日を夢中に生きたいです」
冨永 愛 さん(ファッションモデル)

「Woman’s Talk」は2014年6月以来2度目のご登場。事前に用意した「前回6年前と変わらないことは?」の質問は冨永さんには無用、とインタビュー早々に気が付いた。止まらず常に進化を続ける冨永さんに10の質問。
Q1 “ビューティーブック”が話題です。
17歳からモデルとしてキャリアを積んできた私が今大切にしている習慣を書き溜めて1冊にまとめたのが3月に出版した『冨永愛 美の法則』です。当初はエッセイ集にするつもりでしたが、1年かけて準備する中で、自然とテーマの中心が「美」に。私にとって、美は生き方やライフスタイルそのものであり、内面を磨きながら自分らしさを求める結果のすべて。食事の内容やお風呂の手順、クリームの塗り分けなどなど、「こんなことまで書いて役立つの?」と思うくらい細かく披露しました(笑)。
Q2 冨永さんにとって「美」とは?
一言では表現できなくて、人それぞれによって美しさの表れ方は違うと思います。私自身にとっては“生活のすべてが反映されるもの”なので、ベーシックな習慣を大切に。特別なことは何もしていないけれど、「洗顔料はきちんと泡立てる」「遅くとも0時までには寝る」といった、いつでも戻れる基準になるような習慣をコツコツと続けています。その習慣も年齢や体調に応じて日々アップデート中。実は本を書き始めた1年前とも今は結構変わっていたりして。だから、もしも10年後にまたビューティーブックをまとめるとしたら、内容がガラリと変わっている可能性大です。そんな変化も楽しんでいきたいです。
TEL:03-5725-2414
Q3 ステイホーム期間に、アップデートした習慣は?
トレーニングの方法が変わりました。週に2、3回2時間ずつジムに通っていたのを、自宅でのセルフトレーニング中心に。1日おきに1時間程度のペースで続けていて、どんな成果が体に現れるか観察しているところです。
外出を控えて運動量が減った分、食事にもより注意するようになりました。ポイントは“いつ何を食べるか”というタイミング。原則として夜は糖質を摂らず、野菜中心の軽めの食事にしています。育ち盛りの高校生の息子がいるので、彼には鶏の唐揚げみたいなガッツリ系のおかずも用意。うちの夕食はいつも2本立てです(笑)。
Q4 ご自身の性格を一言で表すと?
私、仕事とプライベートでキャラが全然違うんです(笑)。意識高くてストイックな自分と、ゆるーく柔らかな自分。どっちも本当の自分で、バランスが大事。両面があるから私でいられる感覚です。
Q5 モデルとして23年目を迎えたご自身に、今かけたい言葉は?
「甘んじるなよ」(笑)。キャリアが長くなってくるとつい「これくらいでいいかな」と満足してしまいそうだけれど、私はいつまでも安住はしたくない。「目標」を聞かれてもなかなか答えが出てこないのは、到達点さえ見えないから。世界に目を向ければ上には上がいます。目の前に広がる海は果てしないけれど、これからも前に進み続けたいと思っています。
シャツ、ストール、スカート、ネックレス / メゾン マルジェラ トウキョウ
TEL:03-5725-2414
Q6 「前進」を実感できるのは?
例えば、ドラマに出てみたり、本を出したり、新しいことにチャレンジできた時に“進んでいる”と感じられます。かと言って、常にチャレンジしなければという義務感に迫られているわけでもなく、「今の自分が何をしたらいいか」とニュートラルに考えているんです。そして、出会えたご縁を大切に。すると結果として、道が開けていることが多いですね。
Q7 好きな家事は?
料理。今日の夕食の予定は、昨日の夜に仕込んでおいた台湾料理の「ルーロー飯」。豚肉を一晩冷蔵庫で寝かせると余分な脂がとれるから、罪悪感もナシ。うまくいったと思うので楽しみです(笑)。
Q8 今一番旅してみたい場所は?
四国や東北。国内のあまり行ったことのない地方を旅してみたいな。これまでいろんな国を見て、日本ほど美しく、文化が豊かな国はないと思っているので、じっくり旅してみたいです。
Q9 10年後の自分と交わしたい約束は?
何も約束したくないです。だって約束を果たせないと嫌だから。はるか先よりも、今日この一日を夢中に生きたいです。
Q10 バッグの中身の定番は?
10年ほど前から、マイボトルとマイカップを持ち歩いています。自分の生活の範囲でできる環境保護活動は、これからも続けていきたいなと思います。
撮影:下村一喜 / ヘアメイク:mio(SIGNO)/ スタイリスト:Sohei(SIGNO)文:宮本恵理子
冨永 愛 さん
ファッションモデル

とみなが・あい 1982年神奈川県生まれ。17歳でNYコレクションにデビューし、以後トップモデルとして活躍する。2014年から3年間の休業を経て、17年秋に復帰。19年のドラマ『グランメゾン東京』の好演も話題になるなど、幅広い活動にも挑戦。公益財団法人ジョイセフアンバサダー、消費者庁エシカルライフスタイルSDGsアンバサダーなど、社会に向けた発信も積極的に行う。3月に上梓した著書『冨永愛 美の法則』(ダイヤモンド社)は現在6版を重ねている。
