Life Style
2021.07.08

「一度決めたら地味にコツコツ、が得意です」
藤井 美菜 さん(俳優)

(撮影:宮本直孝/文:宮本恵理子/スタイリスト:山口香穂/ヘアメイク:渡嘉敷愛子/イヤーカフ:チェリーブラウン tel:03-3409-9227)

芸能活動を始めたのは9歳の時。以降、学業との両立を見事に成し遂げ、韓国語、英語もしっかり習得。その真面目さをコンプレックスと思ったこともあったと語るが、「今は、私の個性だと思っています」と笑う。「好き!」と思うことに真っすぐに向き合う美菜さんに10の質問。

Q1 俳優業を始めたきっかけは?

転勤の多い家庭に育って、小学4年生で千葉から新潟に引っ越したとき、「友だちをつくりたいな」という軽い動機で、地元のミュージカルのオーディションに応募したんです。合格して、初めて体験したお芝居がきっかけで事務所に所属。演じる機会を重ねるうちに、「自分の知らない人生を生きられる面白さ」に夢中になって、今に至ります。

9歳からこの仕事を始めたのでキャリアは長いのですが、同じ役は二度と演じないので、毎回が新たなスタート。新鮮な気持ちでチャレンジしています。

Q2 やりがいを感じる役、これから挑みたい役は?

生き霊を演じたり、キャバクラ嬢を演じたり。自分自身とはかけ離れた役を演じることを楽しんでいます。20代後半からは、「妻役」や「母役」も増えてきました。私自身はまだ独身ですが、30代の今の私だから巡ってくる役を丁寧に演じたいと思っています。40代には40代の、その時でしか演じられない役が巡ってくると思うと楽しみです。演じる仕事を生涯続けられるよう、「今」を大事にしたいですね。

Q3 俳優を続けるために大切だと思うことは?

人の意見をよく聞いて、未知の扉を開けること。私は一人っ子として育ったからか、なんでも自分で努力して解決しようと頑張ることが多くて。その努力も必要だけれど、もっと周りの人の力を頼って発想や見識を広げていくことも必要。30代になってから、特に意識するようになりました。先日のCM撮影でご一緒した大泉洋さんの演技も勉強になりました。

Q4 韓国語が堪能。上達のコツは?

私の場合は、韓流ドラマ「冬のソナタ」にハマったことがきっかけで、韓国語の勉強を始めました。と言っても、テキストを片手に地道にコツコツと。5年ほど続けてようやく会話もスムーズにできるようになって、韓国でのお仕事にもつながりました。「興味」からスタートして「継続」の努力をすることが、上達のコツだと思います。

韓国ではYouTubeでの発信も楽しんでいます。日本の「おせち」を紹介すると予想以上に反響があったり。トルコから感想が届いたことも。今は発信の方法も多様化して世界とつながりやすくなっているので、伝える活動は広げていきたいです。

Q5 自分の性格を一言で表すと?

継続の人。一度決めたら継続できるタイプです。地味だけど、これが私の強みでもあるかなと思っています。学生時代から勉強もストイックに取り組んできて、真面目なのが取りえ。一時は、「真面目コンプレックス」に悩んだこともあったのですが、それに悩むこと自体が真面目過ぎると思い直して(笑)、今は自分の個性だと受け入れています。

Q6 好きな家事は?

この1年ほどは海外への渡航もストップしたので、自宅で家事をする時間も増えました。お料理や掃除より積極的になれる家事は洗濯。洗濯機を回すとスッキリと、リセットできる感覚があります。

Q7 毎日続けている健康法は?

美容に関してはスキンケアだけでなく、腸から健康になる食生活を意識しています。食物繊維や発酵食品は毎日の食事の中で取るようにして、体の中からキレイに。やっぱり基本が大切ですね。

ステイホーム期間に新たに習慣になったのは、ヨガ。自宅でYouTubeの番組を見ながら1日10〜15分程度ですが、毎日続けると体も少しずつ柔らかく、発声の調子も良くなったと実感しています。これからも続ける! と決めています。

Q8 バッグの中身の定番は?

文庫本を2冊ほど。電子書籍も便利ですが、私はやっぱり紙の本の手触りや匂いが好きで……。今日、バッグに入れているのは、島本理生さんと小川糸さんの小説です。自然と手に取るのは、やわらかな作風の女性作家の作品が多いですね。

Q9 10年後の自分に約束を

30代の今よりさらに充実した40代を迎えられるよう、将来につながる良い習慣を続けていきます。

Q10 目指したい理想の人物像は?

肩の力を抜いて、人生を楽しめる大人になりたいです。今は世間や他人の目が気になりやすい時代ですが、一番大切なのは、自分自身の心の充実。日々の生活が笑顔溢(あふ)れるものであるように、丁寧に時間を積み重ねていきたいです。

藤井 美菜 さん
俳優

ふじい・みな 1988年アメリカ・サンディエゴ生まれ。9歳で初舞台に立つ。芸能活動と学業を両立させながら、慶應義塾大学文学部を卒業。映画、ドラマ、CMなど幅広く活躍し、2012年から韓国での活動も本格化。語学力を生かした韓国語でのYouTubeチャンネルも好評。最近の出演作として、ドラマParavi「理想のオトコ」、BSテレ東ドラマスペシャル「神様のカルテ」、テレビ東京「ハルとアオのお弁当箱」など。