Life Style
2022.03.16

「旅先での行動を持続可能な社会づくりにつなげる、そんな旅をどんどん企画していきたいです」
大木 優紀 さん
(「令和トラベル」プロダクト推進部 プロモーションGリーダー)

(撮影:目黒智子/文:宮本恵理子)

長年在籍していたテレビ朝日のアナウンス部を離れて約3カ月。「見ること聞くことが新しくて、ピカピカの新人に戻った気分です。夫も、いいと思うよ。やってみればと背中を押してくれました」と、澄んだ美しい声で快活に語ってくださる大木さんに10の質問。

Q1 アナウンサーから転身。どんな決断を?

昨年末、18年半勤めたテレビ朝日を退社し、「令和トラベル」という創業まもない旅行会社に転職しました。きっかけは、眠れない夜に何げなく読み始めた社長のブログ(note)でした。コロナ禍で世界中の旅行業界が大打撃を受けているこの時期に、あえて逆張りのチャレンジする心意気に感銘を受けて、気づいたら採用応募のボタンを押していました。

テレビ朝日は大好きな会社で、良い経験ばかりさせてもらって、40歳の誕生日に「この先の10年」に向けた前向きな決意もしたのですが、「新しい世界で、先が見えない10年を歩いてみるのも楽しいかも」と心が動いたんです。私自身が大の旅行好きだったことも理由の一つでしたね。

入ってみたら、聞き慣れない専門用語やツールに四苦八苦。でも、社内のメンバーが皆親切で、フラットに相談できる社風に助けられています。

外に飛び出てみたことで、テレビというメディアの影響力の大きさや、大きな組織の中で恵まれた環境にいたありがたみを再認識する機会にも。今は会社の公式YouTubeをゼロから作ったり、広報に携わったりしています。刺激的で楽しい毎日です。

Q2 新たな世界に飛び込む不安は?

その不安を飛び越えてみた感想としては「期待以上に楽しい」です。すべてが新鮮で、新入社員に戻ったような気分。とっておき"若返り美容液"かも?(笑)

Q3 大木さんにとって「旅の魅力」とは?

何が起こるかわからないところ。私は旅行そのものはもちろんですが、出発する前に計画を立てる時間も大好きなんです。あれもしたい、これもしたいとプランを練って、でも現地に行ってみると大抵は計画通りにいかなくて。期待外れも含めて全部楽しめる。

思い出深いのは、第2子妊娠中に早めに産休に入れたので、2歳だった長女を連れてゴールドコーストでホームステイした旅。お腹パンパンでしたが、温かい家庭の雰囲気の中でゆっくりと過ごせました。普段は見えない娘の成長も感じられて嬉(うれ)しかった。

Q4 これから注目の旅スタイルは?

旅先での行動を持続可能な社会づくりにつなげる「レスポンシブルツーリズム」という考え方が注目されています。例えば海亀を見に行くツアーに参加するときに、砂浜を汚さない、あるいはよりきれいな状態を保つ。観光地を消費せず再生に向かわせる、未来に責任を持つ旅のスタイルです。

令和トラベルもアプリを通じて多様な旅を提案していく上で、この考え方を広めていきます。

Q5 子育てで大切にしていることは?

子どもを楽しませようと頑張り過ぎず、私自身も楽しみながら一緒に過ごせる時間を増やすこと。「ママ、うれしそうだね!」と子どもたちも安心して遊びます。

Q6 暮らしを充実させるマイルールは?

仕事が楽しいと、ついつい時間を忘れて集中してしまいがち。夕方の18時から21時までは仕事の予定を入れず、パソコンもオフ。子どもたちとのゴールデンタイムを過ごすと決めています。

テレビの生放送の仕事では、収録が終われば「お疲れ様!」と一区切りできたけれど、在宅中心の今の仕事では自分でメリハリをつける工夫が必要。小学生の娘が帰宅したら、仕事の手を止めて必ず玄関まで迎えに行くのが、最近のマイルールです。一緒に夕食の支度をしたり、宿題を手伝ったり。子どもと毎日会話できると、私の心も満たされます。

Q7 リフレッシュのための習慣は?

以前はホットヨガに通って体を動かしていましたが、今は自宅でYouTubeを観ながらヨガをするのが新習慣に。始業前・ランチタイム・夜寝る前に10分ずつ。体が柔らかくなりました!

Q8 ご自分の性格を一言で表すと?

享楽的(笑)。今回の転職もそうですが、あまり先々のことを心配せず、大きな野望もなく、今の楽しさ重視で選択するタイプです。

Q9 バッグの中身の定番は?

今の職場に移ってから、薄型ノートパソコンが定番になりました。テレビ局時代は小さいバッグしか持ち歩いていなかったので、慌ててサイズの合うバッグを買いました!

Q10 10年後の自分への約束を。

新しい知識やスキルを身につけて、会社や社会にもっと貢献できる自分になっていたいですね。旅と同じで、"想像できない未来"を楽しみたいです。

大木 優紀 さん
「令和トラベル」プロダクト推進部 プロモーションGリーダー

おおき・ゆうき 1980年東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、2003年にテレビ朝日に入社。アナウンサーとして『GET SPORTS』『やじうまテレビ!』『くりぃむナントカ』などを担当。2度の産休・育休を経て、復帰後の18年からABEMA『けやきヒルズ』、翌19年から『スーパーJチャンネル』を担当。21年末に同社を退社し、(株)令和トラベルに転職したことが話題に。