「心地いいライフスタイルに決まりはないはず。うちはうちでいいじゃない、が合言葉です」
浜島直子 さん(モデル)
(撮影:目黒智子/ヘアメイク:赤松絵利ESPER/スタイリスト:石井あすか/文:宮本恵理子)
(衣装:ブラウス、パンツ共にhannes roether(金万)/イヤリング CASUCA(CASUCA 表参道店)/イヤーカフ、バングル共にCASUCA PLATA(CASUCA表参道店)
「はまじ」の愛称で親しまれ、ライフスタイルへの共感者も多い浜島直子さん。ボンマルシェのインタビューは6年ぶり2度目のご登場。初登場で語っていた「毎日の積み重ねを大切にしているとものを見る目線が変わっていくはず」という想(おも)い、6年たって変わったこと、変わらないこと、はまじさんに10の質問。
Q1 ポジティブな心を保つには?
「いつも明るいね」と言われる私ですが、45歳を迎えた今、実は心身の変化を感じています。原因はきっとホルモンバランスの影響。情報を集めて自分を客観的に見つめながら、「しょうがない。加齢による平均的な変化を迎えているのは、健康の証拠だよ」と自分を励ましています。
心が折れそうなときは、あえて抗(あらが)わずにバキバキに折っちゃう(笑)。落ち込むだけ落ち込んだほうが回復が早いんです。浮上できるきっかけは、誰かに不安な気持ちを聞いてもらうこと。夫やマネジャー、ママ友に少しでも話すことで、心が軽くなります。
Q2 暮らしを自然体で楽しむコツは?
年齢を重ねると、自分の長所も短所も分かってくるもの。若い頃は人の真似(まね)をして背伸びをしていたけれど、無理をしても長続きしないんですよね。例えば、花を飾っても水やりを忘れるならサボテンに。ステイホーム期間中に3食作るのは大変だったので、朝昼兼用で冷凍焼きおにぎりもアリに。洗濯して乾いたものは、畳まずにお気に入りのカゴに入れるルールに。フタをすれば北欧スタイル(笑)。心地いいライフスタイルに決まりはないはず。「うちはうちでいいじゃない」を合言葉に肩の力を抜いています。
家事に関しては、私たち夫婦は「得意なこと」が見事に違ってバランスがいいんです。私は買い物や料理のような“生み出す家事”が好きで、夫は掃除や片付けといった“あるものを整える家事”が得意。結果、自然と分担ができて家事が回っています。
Q3 子育てで大切にしていることは?
あなたは本当に愛されている存在だよ、と伝えること。毎朝、「今日もかわいい! なんでこんなにかわいいの? 私の宝物!」と抱きしめています。もし一度だけ時を戻せるなら、「息子を産んだ日」に戻って、あのかけがえのない日の感動をもう一度味わいたいです。
Q4 浜島さんにとってファッションとは?
“幸福のもと”です。服が大好きで、モデルになりました。妊娠や加齢で体形が変わったとしても、その時の自分に合う服を選ぶのは楽しいこと。
それに、「今好きな服」を通じて、「今の自分」も分かるんです。例えば今の私が大切にしているのは、近所のお出かけを楽しくするワンマイルウェア。つまり、日々の豊かな生活を第一に考えているということ。服を通じて自分を知り、それを相手に伝えるコミュニケーションツールになるのも服。服の底力を信じています。
Q5 エッセー執筆も継続挑戦中?
もともと日記も続かないタイプで、文章も苦手。だからこそ、子どもにも読みやすい表現や文字数を心がけながら書いています。結果、多くの方に届いて、思いがけず入試問題にもなったと聞いてビックリ。せっかく新しい扉が開けたので、もう少し深く探検してみたいです。
Q6 訪れた国で印象的だったのは?
TVのクイズ番組『世界ふしぎ発見!』のミステリーハンターとして訪れたボリビアのチパヤ族。風の強い山岳の、過酷な環境下で慎ましく暮らす様子に触れ、「なぜここを生活の地に?」と聞いたんです。すると、村長さんが「なぜ君はマイナスばかり数えるの?風が強いなら、体の向きを変えればいい。工夫のしようはいくらでもある」と。見方次第で人生はまるで変わるのだと、私の価値観が大きく転換しました。
Q7 今一番行きたい場所は?
カナダに住む大親友に会いに行きたいです。実は数年前に息子と2人旅を計画していたのですが、新型コロナの影響でやむなく延期に。ぜひ実現したいです。
Q8 身近なSDGs、 心がけているのは?
「買い物は投票と同じ」と聞いて、食材を買うときにはできるだけ“生産者の顔”が見える商品を選ぶようになりました。それだけで、無駄なく食べようという気持ちが増して、味わいも深くなります。野菜を皮ごと食べる自家製漬物にもハマっています。
Q9 ご自分の性格を一言で表すと?
せっかち!……と夫が言っていました(笑)。食べるのも歩くのも早くて、思い立ったらすぐ行動。
Q10 10年後の自分への約束を。
健康でいよう。家族との時間もファッションも、楽しめる生活を続けたいから。そのために、毎晩湯船に浸(つ)かって代謝を上げて、睡眠時間もたっぷりと。
浜島 直子 さん
モデル

はまじま・なおこ 1976年北海道生まれ。ファッション誌『mc Sister』の専属モデルとして18歳でデビュー。『MORE』などで活躍し、『世界ふしぎ発見!』にミステリーハンターとして出演し、50カ国以上を訪れてリポートする。「はまじ」の愛称で親しまれ、絵本作家として創作活動も行う。2014年に長男出産。20年に初の随筆集『蝶の粉』を出版。
