Life Style
2022.12.21

「女性とか男性とかの属性に関係なく、自分たちができることがある!と思ってもらえたら嬉しいです」
ジェーン・スーさん(作詞家・コラムニスト・ラジオパーソナリティー)

(撮影:天日恵美子 取材・文:宮本恵理子)

「今年はとにかく忙しかった」と語るジェーン・スーさん。新刊も、今月だけでもなんと2冊! 人気のラジオ番組は月曜から木曜まで連日。「へこむこともあるけれど、一歩踏み出せばなんとかなるものです」と、常に我々の背中を押してくれる存在のジェーン・スーさんに10の質問。

Q1 最新刊『おつかれ、今日の私。』に込めた思いは?

コロナ禍や経済の停滞もあって、3年ほど前からなんとなく「世の中全体が疲れている空気」を感じていました。これまで私が書いてきたようなちょっとシニカルであったり、逆に過剰に暑苦しかったりする文体から少し変えてみようという試みで始めた連載が、意外と読者に受け入れていただけて。今回一冊の本にまとめることができました。

私はラジオやポッドキャストでも好き勝手に喋(しゃべ)っているのでいろんな反響をいただくのですが、読者やリスナーの方から「元気が出た」という声が届くと励みになりますね。ついこの間は、「自分たちにもまだできることがあるって思えました」というコメントをくださった方がいて本当に嬉(うれ)しかった。思わずSNSの画面を保存しました。

Q2 インスピレーションの源は?

インプットの機会を増やすようにしています。日常生活の中で起きたことや、友人との会話の中で感じたことを展開して書くようにしています。何かしら社会との接点を持てば、自然と言いたいことは出てくるもので。逆に避けたいのは、深く知らない分野を知った風に「いっちょかみ」して専門的に語ること。身近なことを自分の目線で語る姿勢は大事にしたいなと思います。

『AERA』の連載なんて、滑った転んだの話だけで8年近く続いているんですから驚きです。続けるコツ? 根性です。仕事なんで。でもまだプロとは名乗れません。来年でちょうど執筆歴10年になるので、ようやくプロと言えるかなと思っています。

Q3 2022年はどんな一年でした?

前の年が忙し過ぎたので「今年こそはゆとりを」と仕事を減らしたつもりが、全然減らなかったですね。こんなはずでは……と何度も首を傾げつつも、宇多田ヒカルさんやYUKIさんをインタビューするスペシャルな機会にも恵まれて、大いに刺激を受けた一年でもありました。忙しくても、ジェンダー平等系のテーマの講演や地方自治体からのオファー、チャレンジングな仕事はできるだけ受けるようにしています。

Q4 ストレス発散法は?

ここ2年ほど、インディープロレス観戦が趣味として定着しました。贔屓(ひいき)の団体は「ガンバレ☆プロレス」。生身の体がぶつかり合うエネルギーを間近で観るだけで元気をもらえます。月に1、2回は通っています。

Q5 最近買ってよかったものは?

ものではないのですが、プロのヘアメイクさんにプライベートレッスンをお願いしたのは大正解でした。私たちの世代って、雑誌でメイクを学んだつもりで自己流でやってきているから、初歩から間違っているんですよね。かといって若い子たちのようにTikTokで習得するのも難しい。自分の顔立ちに合った眉毛の描き方もバッチリ習えて収穫の多いお買い物でした。

Q6 バッグの中身の定番は?

メイク道具ならアイブロウ。手帳やタオル、人に会うときにちょっとした手土産を入れることも。あと、忘れちゃいけないのは放送局の入館証(笑)。

Q7 ご自分の性格を一言で表すと?

雑。もう少しきめ細かな配慮ができるといいなと思いながら毎日生きています。

Q8 生まれ変わったらどんな人生を?

職業は特に思い浮かびませんが、せっかくなら日本ではない国に生まれてみたいですね。昔、留学した経験もあるので、いつか長く海外に暮らしてみたいという願望があるのかもしれません。

今はなかなか海外旅行は難しいですが、国内の温泉旅を時々楽しんでいます。最近では石川県と長野県に行きました。

Q9 20歳の頃の自分にアドバイスを。

「もう少し自分のことを信用して、やりたいことをやってみても大丈夫だよ」と伝えます。当時の私は自信が持てなくて、目の前にチャンスがあっても「分不相応じゃないか」と踏み出さないことが何度かあったんですよね。例えば留学だって親と約束した1年より長く延長してみてもよかった。「やっちゃったもん勝ちだから、やってみなよ!」と背中を押したいです。

Q10 10年後の自分への約束を。

「骨折しないこと」が目標です。私、骨には自信があったのですが、骨密度の検査を受けたら同年代の平均値だと分かって。「普通に年を取ったら骨粗鬆症になるのか!」と焦っているところです。骨折しないように、運動や栄養の充実に心がけます。

ジェーン・スー さん
作詞家・コラムニスト・ラジオパーソナリティー

じぇーん・すー 1973年東京都生まれ。『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』で第31回講談社エッセイ賞を受賞。TBSラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」、ポッドキャスト番組「ジェーン・スーと堀井美香の『OVER THE SUN』」のパーソナリティー、作詞家としても活躍。最新刊『おつかれ、今日の私。』(マガジンハウス刊)好評発売中。