絶景も、村散策も大満足!
山岳リゾート ツェルマットの滞在を楽しむ
天気のよい日は、朝日で光り輝くマッターホルンを見ることができる。Liran Holtzman/Getty Images
名峰マッターホルンの麓、標高約1620mに位置するツェルマットは、人口わずか約6000人の小さな村。ガソリン車の乗り入れを禁止しているため、村を走る車は、ともに電気自動車の、タクシーとホテルカー、特別に許可を得た車、そして馬車のみ。安心して散策が楽しめます。そんなツェルマットの魅力を、スイス在住の方の声とともにご紹介します。
(イラスト:朝倉めぐみ/取材・文:安藤菜穂子)
教えてくださったのは
堀 暖子 さん
ほり・あつこ
日本、シンガポール、スイスの金融機関に勤務し、2008年よりチューリヒ在住。現在はスイスで生まれ育ったドイツ人の夫と3人の子供とともに、ジュネーブで暮らす。趣味は料理とお菓子作りで、納豆まで自作するそう。
木造の建物が可愛い村を散策して
スーパーやベーカリーでお買い物!
海外への旅先の楽しみの一つが、スーパーマーケットに行くこと、という人も多いのでは? ツェルマットは、イラストマップのようにメインの通りの周囲にさまざまなお店が集約されているので、気軽に足を運べます。「スイスでぜひ試してほしいのは、ヨーグルトやチーズなどの乳製品。日本よりも種類が多く、香りとコクが違って、何より新鮮です」と堀さん。お店でヨーグルト用のプラスティックスプーンを用意していないこともあるので、日本からマイスプーンを持参しよう!
焼きたてのパンも、現地で食べたいもののひとつ。堀さんによると、ドイツ語で”Zopf”と呼ばれる三つ編みのパンが、スイス特有のものだそう。ベーカリーに立ち寄って、ぜひ試してみたい。
屋根に鉄平石を使ったカラマツの木造建築が並ぶ村には、500年以上前に建てられた穀物倉庫も。ねずみの侵入を防ぐための工夫がされた高床式で「ねずみ返しの家」と呼ばれています。
独立峰マッターホルンは標高約4478m。山頂にスイスとイタリアの国境が通っている。
©Robertharding/Masterfile/amanaimages
朝焼けのマッターホルンは
ツェルマット滞在者だけのお楽しみ
世界中から多くの観光客が訪れるツェルマット。お目当てのひとつが、朝焼けのマッターホルンです。細く尖った山頂が朝日を受けて輝く様子は、ツェルマットに滞在する人だけが見ることのできる、世界屈指の息をのむ絶景。天候にも左右されるので、できれば連泊して、見られるチャンスを増やしたいもの。ツェルマットの人気の大きな理由のひとつは、ゴルナーグラート、ロートホルン、スネガ、クライン・マッターホルンといった、名峰マッターホルンを絶好のポイントから見られる展望台へのアクセスのよさ。ロープウェーや登山鉄道で、簡単に行くことができます。またこれからの時期はハイキングも人気で、本気の山歩きから子供や初心者でも気軽に歩けるコースまで、さまざまなルートがあります。「ハイキングルートにある山小屋レストランのテラス席で、冷えた白のスイスワインとチーズやハムを楽しみつつ、景色を眺めて自然を満喫するのは、”これぞスイス”な最高の贅沢だと思います」と堀さん。デッキチェアに座って、のんびりと絶景を堪能したい!
マッターホルンを眺めながらのハイキングは格別。“逆さマッターホルン”が見られる山上湖を通るルートもある。夏季にはスイス国花のエーデルワイスをはじめ、この時期にしか出会えない花が咲く。
©提供:阪急交通社
スイスに行ったらココも、コレも!
セレブが集うリゾート サンモリッツ
イタリア国境に近いサンモリッツ湖の湖畔にあり、夏はハイキング、冬はスキーなどでセレブが集う高級リゾート。ブランドショップが立ち並び、鉱泉を利用したスパも充実。
©KATSUHIRO YAMANASHI/SEBUN PHOTO/amanaimages
“乗り鉄”じゃなくても感動
氷河特急からの絶景
ツェルマットとサンモリッツを結ぶ、東西横断ルートのパノラマ展望列車。なんと1902年建造の石造りの美しい橋、高さ65m、長さ136mのランドヴァッサー橋がハイライト。
©TADAO YAMAMOTO/SEBUN PHOTO/amanaimages
ほとんど国外には出ない幻の!? スイスワイン
ワイナリーはあるものの、ワイン好きのスイス人によりほぼ国内で消費されてしまうというスイスワイン。「物価が高いスイスでも、2000~3000円でおいしいものが見つかります」(堀さん)。
撮影:堀 暖子
名峰を眺めながら足元もチェック
スイス国花のエーデルワイス
映画「サウンド・オブ・ミュージック」の挿入歌でおなじみのエーデルワイスは、スイスの国花。ハイキングで出会えたらラッキー! 意外に地味な花なので、足元にも注意を向けよう。
©YUKOU SAKURABA/SEBUN PHOTO/amanaimages
illustration by Akira Sorimachi
