Life Style
2022.11.24
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ボンマルシェの読者が“学び”ました
知りたい!イキイキ「介護」の現場のこと

利用者を中心に地域住民の個性と能力も生きる介護を鈴木さん(写真中央)から聞く参加者。右からプジョーさん、吉田さん、鈴木さん、中島さん、田中さん。新鮮な驚きと気づきが多々ありました。

介護の人材不足が予想される昨今、不安を感じるよりも、まずは、どんな関わり方があるのかを知ることが大切です。そこで、福祉・介護への多様な人材参入を促進する『GO! GO! KAI‐GOプロジェクト』の一環として、介護の現場を“学ぶ”座談会を実施。4人のボンマルシェ読者が参加しました。

(撮影:濱田茉里/取材・文:角田奈穂子/構成:ボンマルシェ編集部)

教えてくださったのは……

鈴木 しげ さん
NPO法人シニアライフセラピー研究所理事長
「カルチャースクール亀吉」経営

すずき・しげ 神奈川県藤沢市で介護する側される側の垣根をなくし、地域の人々で力を合わせ、楽しみ、生きるデイサービスを運営。

※厚生労働省「第8期介護保険事業計画に基づく介護人材の必要数について(令和3年7月9日)」別紙1より、改変。画像を押すと拡大表示されます。

未来を明るく輝かせるのは、地域の支え合いと自分の得意を生かす"おたがいさま"の精神!

今ある力をみんなで持ち寄り、工夫して、共に幸せを感じる介護

鈴木しげさんは「カルチャースクール亀吉」というユニークな名称のデイサービス施設を運営しています。施設のなかには、デイサービスの利用者とサポートする側が協力して調理したランチや弁当を提供するカフェ(写真下)、手作りパンを販売したり、地域住民が交流できるスペースがあり、集う人たちの間に介護する側と介護される側の垣根はありません。お互いに助け合いながら日々を過ごしています。

鈴木さんは、参加した4人の方々に動画とスライドを使いながら、「私たちの目的は、利用者さんやデイサービスの職員、ボランティアさん、カフェを利用したり、パンを買いに訪れる地域の方たちの誰もが幸せになれる場を作ること」と話します。そして、そのためのポイントになるのは、「足し算」「幸せが優先」「一般住民の力」の三つのキーワードです。

たとえば、高齢で体が弱ったり、認知症になったりしてもできることはたくさんあります。できないことを引き算で考えるのではなく、誰もが主体的に楽しく行動できることを見つけ、その力を多くの人が持ち寄る「足し算」の方向へ発想を切り替えるのです。

「100点満点の日々を目指すと、課題ばかりが増え、疲れてしまいます。それよりも楽しむことを優先しましょう。頑張らない、最低限のラインで十分と考えると、不安や焦りが薄らぎます」と鈴木さんは、「日々の幸せを優先する」大切さを話します。

そして、地域で生きる人たちが力を合わせ、“おたがいさま”の精神でチームになると、より豊かな幸せにつながっていく、とも。介護現場に専門知識を持つプロの力は欠かせませんが、日常生活のなかには仕事やプライベートの人生経験が生きる場がたくさんあります。それらの異なる背景を持つ人が、生活のさまざまな場面で数多く関わることが、これからの介護を明るく輝かせるのです。

専門業務から周辺業務、ボランティア。
かかわり方は多種多様です

笑顔があふれる鈴木さんの施設の様子を見聞きして、4人の方々の表情は、どんどん柔らかく明るいものに。有料老人ホームで介護パートとして働くプジョーさんは、「亀吉のみなさんが明るくて楽しそう。発想の転換が大切なんですね」と話すと、グループホームの管理者として働く中島さんも「みんなが幸せになる介護の基本を知ることができて、今日は参加してよかったです。介護は誰もが人生のどこかで関わるものだと思います。少しでも介護の知識があると、必要なときにさっと手助けできますよね。学校で介護を学ぶ授業があったり、若い頃から介護を身近に感じる環境が広がって欲しいと感じました」と勇気をもらったようです。

看護師として訪問看護に携わる吉田さんは、「地域とのつながりは大切。隣の家の人がゴミ出しを手伝うことも、じつは介護の一つなんですよね」と、日頃の体験を通して語ってくださいました。ご家族の介護経験もないことから、最初は不安げだった田中さんも「鈴木さんのお話は驚くことばかり。介護のかかわり方にはいろいろな形があるんですね。専門知識がない私でもできる介護がありそう。と励まされました」と話してくださいました。

“学び”のまとめ
参加読者の感想は?

介護を通じて地域住民がつながると、人間関係が豊かになりますね。

プジョーさん

いろいろな人生体験が介護の仕事に生かせることがわかりました。

吉田さん

介護される側と介護する側が一緒に働く形もあることに驚きました。

田中さん

介護は特別ではなく、ふだんの暮らしと幸せのなかにあるんですよね。

中島さん

※本プロジェクトは令和4年度介護のしごと魅力発信等事業(情報発信事業)として実施(実施主体:テレビ朝日映像 厚生労働省補助事業)。