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2018.02.08

2026年サグラダ・ファミリア完成予定!― 今、スペインに行くべき 3つの理由

サグラダ・ファミリア。背後にクレーンがある様子も、8年後には見られなくなる。©Hiroshi Murakami/a.collection/amanaimages

2026年、アントニ・ガウディの没後100年を迎えるスペイン。未完のまま残されたサグラダ・ファミリアはこの年に完成する予定といわれています。それに併せてガウディ建築の修復が進み、新たに公開される作品も。ますます盛り上がっていくスペインに、今すぐ出かけたい!

(構成・文:安藤菜穂子/写真提供:アマナイメージズ)

サグラダ・ファミリア聖堂芸術工房監督
外尾悦郎さんの講演が聞ける!

©TAISHI SAKAMOTO

1978年にスペインに渡って以来、サグラダ・ファミリアの建築に携わってきた外尾悦郎さん。ヨーロッパの彫刻家がデザインのみを担当するのに対して、外尾さんは自らの手で石を彫り続け、2000年に「生誕の門・彫刻群」を完成させています。H.I.S.インプレッソ「憧れのスペイン9日間」では、芸術工房監督として誰よりもガウディと向き合ってきた外尾さんの講演「サグラダ・ファミリア ガウディとの対話」を聞くことができるツアーを開催します。講演会の場所は、ガウディ建築のひとつ、カサ・ミラ。当日は館内でのディナーと夜間貸切入場もある、贅沢な内容です。

内閣府選定 「世界で活躍し『日本』を発信する日本人」
サグラダ・ファミリア 聖堂芸術工房監督 外尾悦郎さん

そとお・えつろう
京都市立芸術大学美術学部彫刻科を卒業後、非常勤講師を経て1978年からサグラダ・ファミリアの彫刻に携わる。また、7年間にわたるコンペによって選出され、700年間仮設のままだったイタリア・フィレンツェのサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の説教壇を制作し、2015年に設置された。

行くべき理由1.
没後100年に向けて盛り上がるガウディ建築に再び注目!

アントニ・ガウディの死後も建築が進められ、1980年代には完成にあと300年かかるといわれていたサグラダ・ファミリア。IT技術の発達により工期が短縮され、2026年に完成する予定だといわれています。約144年の建設期間を経て、いよいよ完成する大建築。この教会を私たち日本人にとっても特別な存在にしてくれているのが、1978年から建設に携わり、現在は芸術工房監督を務めている日本人彫刻家の外尾悦郎さんです。世界中が注目する世紀の瞬間の中心的存在を日本人が担っていることは、大きな誇りといえるでしょう。サグラダ・ファミリアは、建設途中にもかかわらず、2005年、すでに登録されていたグエル公園、グエル邸、カサ・ミラに追加する形で、ガウディの建築群として世界遺産に登録されています。この年、カサ・ビセンス、カサ・バトリョも同様に追加登録されています。このうち、唯一一般公開されていなかったカサ・ビセンスが、昨年11月からついに見学が可能になりました。これはガウディが初期に手掛けた個人住宅で、後年見られる有機的な表現はまだ多くなく、直線が多用されています。世界遺産に登録されたガウディの建築群がすべて見学可能になり、サグラダ・ファミリアも完成間近。祝祭ムードがますます高まるバルセロナから、目が離せません。

カサ・ビセンス。個人住宅として建設され、数人の所有者を経て2017年11月に一般公開が開始された。
©SHASHIN KOUBOU/SEBUN PHOTO/amanaimagess

行くべき理由2.
イスラム建築の最高峰アルハンブラ宮殿の美しさに酔う

スペインの古都グラナダの丘の上に建つアルハンブラ宮殿は、13世紀から15世紀末までイベリア半島南部に栄えたイスラム王朝期に建てられた宮殿。スルタン(王)の住まいだけでなく、官庁、厩舎、モスク、学校、浴場、墓地、庭園、一般住居なども備えた城塞都市です。その後、グラナダがカトリックに支配され、アルハンブラ宮殿も、モスクは教会に改装され、礼拝堂や修道院が建築されました。こうした歴史的背景はもちろんのこと、スペイン屈指の世界遺産として世界中から観光客を集めているのは、装飾の美しさです。一面に敷き詰められたタイルのモザイクと壁面のアラベスク文様は、どれだけ見ても時間が足りないほど。現在、見学予約を取るのも難しいといわれるほどの人気です。

アルハンブラ宮殿の壮麗な姿は、サン・ニコラス展望台からよく見える。
©MASANORI YAMANASHI/SEBUN PHOTO/amanaimages

蜘蛛の巣のようなモチーフを立体的に表現するムカルナスと呼ばれる天井彫刻。
©Hiroshi Murakami/a.collection/amanaimages

行くべき理由3.
スペイン独自のホテルチェーン「パラドール」に泊まる

スペイン語で休息所という意味のパラドールは、国と企業が共同で運営する、スペイン独自のホテルチェーンのこと。古城や修道院、宮殿を国が買い取ってホテルとして運営したり、景勝地のとっておきの場所に新築したりするなど、半官半民ならではの贅沢(ぜいたく)なロケーションが楽しめます。なかでも、アンダルシア州マラガ県にある「パラドール・デ・ロンダ」は、100mを超す峡谷の絶壁に建つ、18世紀の旧市庁舎を改装したホテル。ヌエボ橋のたもとにあり、窓の外には絶景が広がります。

新市街と旧市街を結ぶ、高さ100mのヌエボ橋のすぐそばに建つパラドール・デ・ロンダ
©H.I.S.

illustration by Akira Sorimachi