もうすぐ夏休み。安心・安全に“旅育”を!
7月1日は旅の安全の日 海外家族旅行と“旅育”のステキな関係
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旅を通じて子どもの成長を促す“旅育”。ぜひやってみたいけど、でも、ちゃんとできるかどうか不安も……。“旅育”に自信が持てるポイントを、東洋大学で観光学の教鞭(きょうべん)を取る森下晶美教授にうかがいました。
(イラスト:朝倉めぐみ/取材・文:安藤菜穂子)
お話をうかがったのは

森下晶美さん
(東洋大学 国際観光学部 国際観光学科 教授)
もりした・まさみ
大手旅行代理店にて商品企画・販売促進を担当。その後、旅行業界誌記者などを経て2006年より東洋大学国際地域学部国際観光学科講師。2016年より現職。
Point.1
ちゃんと知って欲しい、“旅育”のこと
旅の前後で子どもがこんなに成長します!
子どもが日常的に接する人は、家族やクラスメート、先生など、ほぼ全員が顔見知りです。「旅は、子どもにとって初めての社会との接点です。見ず知らずの人に生まれて初めて挨拶する、といった経験をするのも、旅先であることが多いもの。幼い頃にコミュニケーションの基礎を経験することで、社会性を育むきっかけとなります」と森下教授。他者への気遣いや会話、マナーを守るといったことが徐々にできるようになり、自立心も養われます。とはいえ、教育のため、と構える必要はないといいます。「ビーチやプールで遊ぶことはもちろん、買い物すら、子どもにとっては非日常。自分が知っている日常と、旅先で出合う現実との違いに、疑問や興味が芽生えます。それらをしっかりと受け止め、深めたり広げたりする手助けをすることが“旅育”での両親の役割。調べる、学ぶことの楽しさを知れば、自発的な学習への意欲につながります」(森下教授)。
Point.2
“旅育”にはとくに、海外家族旅行がおすすめです
旅の非日常性が、“旅育”の大きなポイント。「私の調査では、子どもの頃に家族で海外旅行に行った経験のある人が、大人になってからの自己肯定度、自己満足度が高いという結果が出ています。外国に行けば、すべてのことが自分の知る日常と違うので、興味や関心を持つチャンスがより増え、コミュニケーション能力も育まれるのではないでしょうか」(森下教授)。ただし、日常とかけ離れるほどというものでもないそう。「たとえばグランドキャニオンの壮大な景色を見ても、自分の日常に比較対象がなければ、子どもにとってはただ新しいものを見た、という経験にとどまります。それよりも、街で買い物をしたり、さまざまな人種が集まる場所で遊んだりといった日常と比較できることのほうが、その後の自主的な学びにつながるといえるでしょう」(森下教授)。
Point.3
安心安全が充実したパッケージツアーが
“旅育”をサポート!
「海外家族旅行では、パッケージツアーが断然おすすめです」と森下教授。その理由は、安心安全が充実したツアーの参加により、親の心理的・時間的な余裕が生まれ、子どもとの貴重な体験に傾注できるからです。「移動手段を調べたり、宿を取ったりといった、旅をこなすこと自体で両親が精一杯になってしまうと、せっかく芽生えた子どもの疑問や興味に寄り添う時間や余裕を失ってしまいますし、子どもが不安を覚え、自由闊達(かったつ)な心の動きを抑制してしまうおそれもあります」(森下教授)。また、ケガや忘れ物など、何かトラブルが起きた際も、パッケージツアーならサポート体制がしっかりしています。同様に、旅行保険に加入しておくことで、より安心して“旅育”に集中できます。子どもにとっていつも頼りになるお父さん・お母さんのままで、非日常性を存分に楽しむことが、より充実した“旅育”への近道といえそうです。
海外旅行を安心・安全に! 万全な“事前の準備”
外務省からのお願い─渡航先が決まったら
「海外安全ホームページ」をチェックしましょう!
海外では、日本国内と同じ感覚で行動すると、思わぬ事件や事故に巻き込まれることがあります。外務省の「海外安全ホームページ」では、各国の治安情勢や犯罪傾向、現地の習慣などの情報が入手できます。
出発前に、外務省の「たびレジ」登録を忘れずに!
パスポくんからのアドバイス
パスポくん
- 犯罪にあったら抵抗しないこと(命が一番大事!)
- 海外旅行保険にはいること
- 意識を海外モードに切り替えること
渡航先が決まったら、次は「保険」。補償内容もチェック!
海外旅行では、気候・時差・食事等、日本とは違う環境でのストレスや疲労から、体調を崩したり思わぬアクシデントに巻き込まれたりすることも。特にお子様連れの旅行は、十分な注意が必要です。海外旅行保険は、高額な医療費支払いのカバーはもちろん、日本語対応の病院の紹介や、入院手続きを行ってくれるので必ず加入しましょう。クレジットカード付帯の保険は治療費の支払い限度額が低く、家族分をカバーしていないケースもありますので、事前にカード会社に確認を。また、旅行会社が取り扱う保険に加入すれば、万一の時も旅行会社を通じてスムーズに対応してもらうことができます。補償内容を良く確認し、充実したプランの保険に加入することが、安心して旅を楽しむポイントです。
旅行先で突然の腹痛におそわれ、小腸ヘルニアの診断。現地医療費で約250万円、航空券や付添い医師費用を含む帰国費用で約70万!
保険のお申し込みは旅行会社・保険会社へ
- AIG損害保険(株)
http://www.aig.co.jp - Chubb損害保険(株)
http://www.chubb.com/jp - 東京海上日動火災保険(株)
http://www.tokiomarine-nichido.co.jp/ - 三井住友海上火災保険(株)
http://www.ms-ins.com/ - ジェイアイ傷害火災保険(株)
http://www.jihoken.co.jp/ - (株)ジャタ
http://www.yu-jata.com/
日本旅行業協会(JATA)は安心・安全な旅の実現に取り組んでいます
JATAは会員会社および観光庁、外務省と緊密に連絡を取り合い、旅の安全に取り組んでいます。夏の旅行シーズンに安心安全の意識を忘れないように、という思いを込めて、7月1日を「旅の安全の日」と制定、業界での模擬訓練の実施等、危機管理体制の強化に取り組んでいます。旅行会社を選ぶ際は、安心安全対策を推進するJATA加盟の旅行会社がおすすめです。
illustration by Akira Sorimachi

