感動の日本。2つの“あかり”で寒さを楽しもう!
日本の冬をしみじみ味わう旅に出かけてみませんか
見ているだけでも心を奪われる幻想的な風景だが、願いを込めたランタンを自分の手で打ち上げると、感動もひとしお。
©HIDEAKI TANAKA/SEBUN PHOTO/amanaimages
いよいよ寒くなってきました。日本の冬の旅情をいっそう高めるのは、凛とした澄んだ空気に温かい光を放つ“あかり”。冴え冴えとした夜空に浮かび上がるランタンと、風情ある温泉街を優しく照らすガス灯に、心ふるえる旅はいかが?
(取材・文:安藤菜穂子)
ランタン
澄んだ夜空に浮かぶ無数のスカイランタン
新潟県中魚沼郡津南町へ
日本有数の豪雪地帯、新潟県中魚沼郡津南町。雪の楽しさや美しさを体験できるイベントとして2010年に始まった「つなん雪まつり」は、日本最大規模のスノーボードのストレートジャンプ大会「SNOW WAVE」と、スカイランタンの打ち上げが2大人気。とくにスカイランタンは、アジアでは無病息災などの祈りを込める風習があることから、東日本大震災をはじめとする災害復興の願いを込めて打ち上げられることになりました。期間中に1日しかないイベントのチケットはすぐに売り切れてしまうそう。そこで、スカイランタンの打ち上げを貸切イベントとした大好評の特別企画が「JTB旅物語」。今年もクリスマス期間の12月20日(木)〜21日(金)に限定で行われます。冬の夜空に打ち上がる無数のランタンは、まるで映画のよう。凍えた体は、温泉とおいしい冬の美味でほっこり。
祈りを込めてランタンを空に放つ
竹や針金で作ったフレームに紙袋を被せ、底の部分に油を含ませた紙を固定するのが基本的な形。油に火を付けると紙袋の中の空気が熱せられて軽くなり、熱気球のように上昇する。中国やタイでは、紙袋に願い事などを書いて打ち上げ、無病息災などを祈る風習がある。電柱や高層の建物がないスキー場は、打ち上げ場所として最適。願いを込めたスカイランタンが雪景色に浮かび上がる幻想的な風景が楽しめる。
©HIDEAKI TANAKA/SEBUN PHOTO/amanaimages
ガス灯
やさしい光に照らされる大正ロマンの町並み
山形県尾花沢市銀山温泉へ
江戸時代初期、大銀山として栄えた「延沢銀山」の鉱夫が発見したことからその名が付けられた銀山温泉。NHK連続テレビ小説「おしん」の舞台となったことでも有名です。銀山の興隆とともに温泉地として栄えますが、銀山衰退後の明治時代には人里離れた隠れ家のような温泉地として細々と続き、発電所が作られた大正時代から昭和初期にかけて復興。銀山川の両岸に立派な木造の旅館が立ち並ぶ温泉街となりました。その風情が、現在でも残されています。そのムードが一層高まるのが、夜。たくさんの橋が架けられた銀山川脇の石畳の歩道を、ガス灯が柔らかな光で照らします。歴史ある建物はライトアップされ、橋の上から眺める光景は、まさに大正ロマン! 町並みがほんのりと雪化粧し、散らつく雪がガス灯の光を受けて輝く冬が、まさに訪ねどき。冷えた体は温泉が温めてくれます。
ガス灯が灯り、大正ロマンの風情がいっそう高まる夜の銀山温泉。泉質はナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉で、無色透明。 ©HIDEKI NAWATE/SEBUN PHOTO/amanaimages
延沢銀山の鉱夫が発見した温泉
1456年に発見された延沢銀山。最盛期には、島根の石見、兵庫の生野とともに三大銀山と呼ばれるほど栄えた。1596年〜1600年代初頭にかけて泉州堺の十兵衛が入山し、温泉を発見。これが銀山温泉の名前の由来となった。銀山は江戸後期の大崩落により廃山されたが、その銀鉱洞跡は見学も可能だ。ただし、閉鎖されている時もあるので宿などで事前に聞くのが得策。
©BUD international/amanaimages
illustration by Akira Sorimachi
