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“世界中が憧れる街” オーストラリア パースの魅力
キングスパークのピンクエバーラスティング。9月にはワイルドフラワーフェスティバルが行われる。
高層ビルが立ち並ぶエリアをスワン川がゆったりと横切るパース市街地。その周辺には、豊かな自然が広がります。世界中から憧れられるこの街の魅力を、パースで暮らしながらワイルドフラワーの研究を続けるオークリー今日子さんに語っていただきます。
(取材・文:安藤菜穂子)
パースってこんなところ
オーストラリア第4の都市で、西オーストラリア州の州都。19世紀のヨーロッパからの入植を皮切りに世界中から移民が集まり、オセアニア有数のグローバル都市に。街の中心にスワン川が流れ、インド洋へは車で約15分。晴天率が高く、治安がよくて清潔で空気もきれい。夏はカラリと爽やか。「青い空、緑の公園が広がる美しい街で、豊かな自然が人々を和ませます。まるで公園の中で暮らしているような気がします」とオークリー今日子さん。
お話を伺ったのは

オークリー今日子 さん
オークリー・きょうこ
日本の短期大学で教鞭を取った後、非営利団体にて教育事業に携わる。その後渡豪し、パースの旅行会社に勤務。以後ワイルドフラワーに興味をもち、ガイドとして20年以上案内するかたわら、現地の学習会にも参加して植物の知識を深めている。著書に「ワイルドフラワー西オーストラリア」図鑑がある。
ワイルドフラワー
生命力あふれる“野生の花”に出会う
ワイルドフラワーとは、自然環境で自生する野生の花の総称。パースのある西オーストラリア州は、12,000種ものワイルドフラワーが咲き、その約80%が固有種といわれているため、“ワイルドフラワー州”と呼ばれています。南半球にあるオーストラリアでは季節が逆になるので、8月が早春にあたります。ワイルドフラワーが咲き誇るベストシーズンは、8月~11月。開花前線も日本とは逆で、北部から南部へと移動していきます。「春の初めに咲くエバーラスティングの花畑はキングスパークの植物園で見ることができ、大人気です。我が家の近くにあるワイヤレスヒルパークでは、9月になると西オーストラリアの州花であるカンガルーポーが咲き乱れ、春の到来を実感しますね」とオークリーさん。「住宅地の間にもワイルドフラワーが見られる公園があちこちにあるので、住民たちは散歩中に気軽に見て楽しむことができます」(オークリーさん)。ツアーなどで大自然が生み出す雄大な景色を見に行く際もワイルドフラワーに出会うことができるので、足元にも注意を! 「ピナクルズでは数種類のアカシア属、ウェーブロックではランをはじめとするさまざまなワイルドフラワーが見られるので、ぜひ探してみてください」(オークリーさん)。
オーストラリアを代表する花、バンクシア。 |
まさにボトルを洗うブラシのようなボトルブラシ。 |
西オーストラリア州の州花、レッド&グリーンカンガルーポー。
花の形がカンガルーの前脚にそっくり。写真提供:ゲッティ/共同通信社
大自然
手付かずの大地の見たことのない絶景
大自然が作り上げた不思議な絶景スポットが点在する西オーストラリア。パースからは日帰りでも行ける距離。“荒野の墓標”といわれる「ピナクルズ」は、砂漠にニョキニョキと岩が屹立し、高いものでは約4mのものも。「入り口付近にコアラに似ている岩があります。気に入った形の岩を見つけて楽しんで」とオークリーさん。大波のような形の「ウェーブロック」は、高さ15m。数十億年かけてハイデン岩が風雨に浸食されたもので、上に登ると雄大な景色が眺められるそう。沖合約18㎞にある「ロットネスト島」は、白砂の浜にエメラルドグリーンとターコイズブルーの海が広がる島で、大人気のクォッカに出会えることも。
ピナクルズ。パースから北へ約250㎞のナンバン国立公園にある“荒野の墓標”。
©Oriental Touch/Masterfile /amanaimages
高さ15m、長さ110mのハイデン岩(花崗岩の一種)が風雨に浸食されてできたウェーブロック。©KATSUHIRO YAMANASHI/SEBUN PHOTO /amanaimages
柔らかい白砂と海の色のコントラストが美しいロットネスト島のビーチ。
©Marco Bottigelli/awl images /amanaimages
動物
愛らしい表情に悶絶!オーストラリアならではの固有種
カンガルーやコアラ、ワラビー、ウォンバットなど、140種以上の有袋類が生息し、生物の80%以上が固有種だというオーストラリア。いま世界的に人気を集めているのが、「ロットネスト島」で出会うことができる小さな有袋類、クォッカ。のんびりした性格のようで、人が近づいても逃げないため、スマートフォンを片手に接近して一緒に写真を撮る“自撮り”が大人気。“世界で一番幸せそうな動物”と呼ばれています。「木陰にいることが多いので、クォッカ探しをしながら美しいビーチまで散策するのも楽しいですよ」(オークリーさん)。
人気急上昇中のクォッカ。体長は40~50㎝。カワイイ!
©Marco Bottigelli/awl images /amanaimages
illustration by Akira Sorimachi
