スイス・アルプス5大名峰を楽しもう
登山鉄道と展望台が絶景の決め手!

一生に一度は見てみたい、スイス・アルプスの山並み。山歩きに慣れていなくても、登山鉄道の車窓や展望台から間近に迫る名峰の雄大な景色を目にすることができます。今年の夏、憧れのスイス・アルプスを旅したばかりのボンマルシェ読者代表・本城たかこさんの感想を交え、おすすめの登山電車と、 厳選した展望台からの絶景についてご紹介します!
(取材・文:安藤菜穂子/写真:amanaimages)
お話を伺ったのは

本城 たかこ さん
ほんじょう・たかこ
アパレルメーカー勤務の40代。約20年前の富士山登山をきっかけに山好きに。ここ10年間は、学生時代の友人と国内外の山歩きをテーマに夏休みを過ごしている。2019年は、憧れのアルプスの絶景を目指して、スイスを1週間旅した。
登山鉄道
車窓の景色を楽しみながら山頂へ
スイス・アルプスへの旅の人気の理由のひとつは、登山鉄道。その多くは19世紀から20世紀初頭に開通した、100年以上の歴史をもつ路線です。ゴルナーグラート鉄道は、ツェルマットから海抜3089mのゴルナーグラート山頂まで、40分かけて登る鉄道。途中にトンネルがないため、スイス最高峰のモンテローザなどのアルプスの絶景を眺めながら、まるでマッターホルンに向かって走っているかのような迫力ある車窓の景色が楽しめます。ユングフラウ鉄道は、クライネシャイデック駅から50分間の乗車時間のほとんどをアイガーとメンヒの山中のトンネルを通過する路線。終点のユングフラウヨッホ駅は、ヨーロッパでもっとも高い海抜3454mに位置します。「ゴルナーグラート鉄道は、乗っているだけで信じられないような景色が楽しめます。行きは終点まで乗り、帰りは1つ手前のローテンボーデン駅まで、逆さマッターホルンが見られるリッフェル湖を通るルートを歩きました」(本城たかこさん)。ほかにも、有名なアーチ橋ランドヴァッサー橋を渡る氷河特急や、氷河や山上湖などアルプスの雄大な景色が見られるベルニナ線など、登山鉄道を上手に組み込むことで、アルプスの絶景旅がよりグレードアップ。ツアーなら、列車の時刻を気にせず楽しめます。
マッターホルンに向かって走るゴルナーグラート鉄道。©Lost Horizon Images/Cultura
クライネシャイデック駅を出発したユングフラウ鉄道。©TARO NAKAJIMA/SEBUN PHOTO
展望台
憧れの山のシルエットが目の前に!
アルプス5大名峰は、ユングフラウ、マッターホルン、モンブラン、ピッツベルニナ、ミシャベルアルプス。これらの雄大な山容を眺めるための展望台は数多くありますが、おすすめは、登山鉄道の終点駅から行く、そのエリアでいちばん高いところに位置する展望台。山のシルエットを下から仰ぎ見るのと、目の高さで間近に見るのとでは迫力が格段に違います。標高3130mのゴルナーグラート展望台は、360度、どの方角を見ても4000m級の山が目に入り、氷河や山肌が迫り来るような近さ! 「マッターホルンが目の前にくっきりとそびえている姿に感激しました。周囲の山々の景色を見渡すだけでなく、展望台からいくつも延びているトレッキングルートを見下ろして“今度はあそこを歩いてみたい”などと想像するのも楽しかったですね。いつまででも眺めていられました」と本城さん。ユングフラウ鉄道の終点ユングフラウヨッホ駅からエレベーターに乗って行くスフィンクス展望台は、標高3571m、シャモニー=モンブランからロープウェイを乗り継いで到達するエギーユ・ドゥ・ミディ展望台は標高なんと3842m、ピッツベルニナなどの名峰の下に氷河が横たわる絶景が見られるディアヴォレッツァ展望台は、標高2985mです。「マウンテンバイクやキックボードを持った人がいたり、展望台の外のトレッキングルート脇に広がる花畑のような草原で寝転がったりと、すごく自由に楽しんでいるのも印象的」(本城さん)。写真は、展望台のどこで撮影しても「絶景しか写らない」そう。時間を掛けて登る価値があります。
エギーユ・ドゥ・ミディ展望台からモンブランを望む。©HIDEO ISHII/SEBUN PHOTO
ゴルナーグラート展望台。正面にマッターホルンが見える。HIROOKI AOKI/SEBUN PHOTO
illustration by Akira Sorimachi
