この春から始めよう!
シリーズツアーでウォーキングを楽しむ
健康のためによいとされる、ウォーキング。習慣にしようと心掛けても、なかなか続かないかたも多いのでは? おすすめは、長い距離を複数回に分けて歩く「シリーズツアー」。この春からスタートする、人気のツアーをご紹介します。
(取材・文:安藤菜穂子/写真提供:クラブツーリズム/イラスト:いわがみ綾子)
ご存知ですか? シリーズツアーの魅力
長距離コースや複数のコースを数回に分けて楽しめるツアーのこと。ウォーキングのシリーズツアーでは、講師と添乗員が同行するため、歴史や自然について学びながら、初心者の方でも安心して歩くことができます。一人参加が多いのも特徴の一つで、続けて参加するうちに仲良くなり、旅仲間となる方々も多いとか。各地でいただく食事も楽しみです。目的地にゴールする際に味わう達成感は格別!
生息する鳥や樹木、草花の名前などを確認しながら、富士山のすそ野を歩く。
ガイディングレシーバー付きなので、案内を聞き逃しません。
沿道の名所旧跡も訪ねることで、歴史を学べる東海道五十三次シリーズ。
1年半かけて旅の仲間とゴールを目指す
富士山のすそ野を月に1回歩いて、感動と達成感を
裾野市須山に広がる、約6万㎡の「忠ちゃん牧場」からの眺め。

2013年、信仰の対象と芸術の源泉としてユネスコの世界遺産に登録された富士山。その優美な山容は私たち日本人だけでなく、海外から訪れる観光客をも魅了しています。このツアーでは、静岡県と山梨県にまたがる富士山のすそ野、全長約153kmを17回に分け、約1年半かけて一周。北口本宮冨士浅間神社をスタートし、360度の角度から富士山を仰ぎ見ながら、ウォーキングを楽しみます。ルートには個人ではなかなか行くことができない場所も含まれ、すべて富士山に精通した専任講師が同行。野に咲く草花や木々とともに、四季折々の富士山の風景を眺めながら、1回につき、約9kmを歩きます。その土地ならではの昼食(第1回は昼食なし)に舌鼓を打ち、場所によっては温泉に浸かることもできる入浴で汗と疲れを洗い流してから帰路へ。都内とウォーキングのルートはバス送迎付きの、至れり尽くせりのツアーです。
それぞれの地元の味が楽しめる昼食(イメージ)。
参加者の声

小林 京子 さん(左)
渡辺 富子 さん(右)
近所の仲間とのウォーキングが長続きせずに自然消滅してしまった時に、「富士山すそ野ぐるり一周ウォーク」を知り申し込みました。春は、桜や富士山の美しさに感激し、一気にツアーの虜になりました。しかし、富士山は気まぐれで美しい姿を見せてくれる時ばかりではなく、雲に隠れたりすることも多くありました。しかし講師の先生の話を聞きながら、自然歩道を歩くことで別の楽しみを見つけることができました。何よりも2人で完歩できたことはいい思い出になりました。
東京・日本橋から京都・三条大橋へ
東海道五十三次を歩いて江戸情緒を味わう
江戸時代の宿場町の雰囲気を残す、三重県亀山市にある「関宿」。
……………伊勢・近江路 (舞阪~三条大橋)…………… …………駿河路 (箱根~舞阪)………… …箱根路 (日本橋~箱根)…
歌川広重の浮世絵でも有名な東海道。平安時代にルートが開かれ、江戸時代には、徳川家康の「五街道整備」により「宿」が制定され、「街道」となりました。総距離は492km。江戸時代の人々は、徒歩で約2週間掛けて移動したと伝えられています。「東海道五十三次シリーズ」では、1回につき7〜9kmを約4〜5時間かけて歩き、月1〜2回(8月は休み)、2年間かけ、全30回で踏破します。スタート地点の日本橋からしばらくは街歩きになるため、峠にさしかかるまで本格的な装備は不要。各回、現代の地図と江戸時代の東海道中図が配布されるので、見比べながら日本発展の歴史に思いを馳せたり、江戸情緒に浸ったりと、ウォーキングと学びを同時に楽しむことができます。また、丸子ではとろろ飯、桑名でははまぐりと、宿場町の名物を味わえるのも大きな魅力。初回開催時から27年もの長い人気を誇る、「シリーズツアー」の原点ともいえる企画です。
静岡県静岡市の「丸子宿」名物、とろろ飯。
参加者の声

武藤 繁子 さん
歩くことに自信がある方ではなかったのですが、毎回街道の歴史を知る楽しみや、歩いていて新たに出来た友達と会える楽しみで続けることが出来ました。暑さ、寒さ、雨にも負けずの精神で最終回を迎えた時の達成感は何ものにも変え難い嬉しさで、心が満たされました。
illustration by Akira Sorimachi
