Travel
2020.11.19

リピーターも、初めての人も
まず行きたいのはイタリア

ローマ市内にあるヴァティカン市国の美術館「ヴァティカン美術館」。ミケランジェロの天井画が有名なシスティーナ礼拝堂もここに。

思うように海外旅行に出かけられない時期が続き、旅したい気持ちが日に日に高まります。そんな時は、次に旅したい場所をじっくり調べて、旅立ちの瞬間を待ちましょう。歴史と芸術と食の観光大国イタリアから、日本人観光客へのラブコールが届いています!ミラノ、ボローニャ、ローマの3つの人気都市について、早速リサーチ開始!

(構成・文:安藤菜穂子 取材協力・写真提供:イタリア政府観光局、ミラノ観光局、YesMilano、ボローニャ観光局、ローマ企業連合UNINDUSTRIA)

イタリア現地からのラブコール!

イタリア政府観光局のマリア・エレーナ・ロッシさんからメッセージも届いています。「イタリアは多くの素晴らしい芸術にあふれています。今は、マスクや消毒など感染防止策にも細心の注意を常に払い、万全の対策を行っております。日本の海外旅行の渡航規制が緩和された際は、最初の海外旅行にぜひイタリアを選んでいただけるよう、これからも様々なイタリアの魅力を皆様にお届けしていきます。そして日本の皆様のイタリア訪問を心よりお待ちしております。」
イタリアの最新情報はwww.italia.it (英) www.visitaly.jp をご覧ください。

イタリア政府観光局ローマ本局プロモーション・マーケティング本部長マリア・エレーナ・ロッシさん。

Milano ミラノ
芸術・デザイン・ファッションの都 ミラノでお洒落(しゃれ)散歩

ミラノ・コレクションやミラノ・サローネが開催されるミラノは、歴史的建造物や伝統的な芸術と、最新のファッションやデザインとの自然な共存が魅力。街のシンボルは、14世紀から500年かけて完成されたドゥオーモです。内部のフレスコ画やステンドグラス、彫刻も見事ですが、ミラノの街が一望できる屋上も人気。ドゥオーモ前広場から延びる19世紀のヴィットリオ・エマヌエーレ2世のガレリア(通称ガレリア)は、有名メゾンが並ぶショッピングアーケードで、ガラスドームやフレスコ画、床のモザイクなど、建築としての見どころもたっぷり。ガレリアを抜けると、世界中の音楽ファンの聖地、スカラ座に至ります。9月からオペラ「椿姫」のコンサート形式上演など秋シーズンの公演がありましたが、現在は再閉鎖中。こちらも現在は一時閉鎖中ですが、世界遺産のダ・ヴィンチ作「最後の晩餐(ばんさん)」や、14世紀建造のスフォルツェスコ城でミケランジェロ最期の作品「ロンダニーニのピエタ」を鑑賞した後、安藤忠雄設計のアルマーニ美術館でファッションを、そしてたくさんのミュージアムでアートやデザインを堪能できる街、ミラノ。現代と中世の間を自由に往来できる豊潤な文化が宿っています。

ドゥオーモは、ミラノを象徴するゴシック様式の大聖堂。天辺にそれぞれ聖人がたたずむ尖塔(せんとう)が135本もそびえ立つ。©Depositphotos
スカラ座のボックス席。9月に一時再開された際は、待ちに待った観客がマスク着用で鑑賞した。©natybtw Yesmilano.it

Bologna ボローニ
食の街、ボローニャで極上パスタを味わう

ボローニャは、海外からの渡航の拠点となるミラノとローマの中間に位置する街。世界中で親しまれている「ミートソース」のパスタ 「ボロネーゼ」(イタリア語でボローニャ風の)発祥の 地として有名です。さらに、 ボローニャが州都のエミリア・ロマーニャ州には、イタリアチーズの王様パルミジャーノ・レッジャーノの産地であり生ハムで有名なパルマや、バルサミコ酢の名産地モデナがあり、近郊も食材の宝庫。まさに“美食の地”です。ボローニャのれんが色で統一された美しい街並みはコンパクトで散策が楽しく、1088年創立とされるヨーロッパ最古の大学ボローニャ大学の旧校舎をはじめ、中世からルネサンス期の建造物が数多く残されている芸術都市でもあります。なかでもピサの斜塔ならぬボローニャの斜塔は必見! 12~13世紀の間にこぞって建てられた100本もの塔のうち、残った有名な2塔といわれ、下から見上げると水平感覚が揺らぐほど傾いています。満腹になっても、散歩しているうちにまたお腹(なか)が空く、そんな幸福が待っている街です。

高い方(中央)が登ることができる「アジネッリの塔」、低い方(左)は「ガリゼンダの塔」。©Bologna Welcome
正統派ボロネーゼは、平打ち麺のタリアテッレとあわせるのが定番。©Bologna Welcome

Roma ローマ
人類の壮大なドラマに思いを馳(は)せるローマ歴史探索

古代ローマ帝政期の遺跡からルネサンス、バロックの時代の17世紀の華やかな宮殿、そして現代まで、さまざまな時代の歴史を宿した建造物がひしめきあう街、ローマ。西暦80年に初めて使用されたと伝わるコロッセオ、128年に現在の建物が完成したとされるパンテオン、ヴァティカンの サン・ピエトロ大聖堂は4世紀に創建、現在の建物は1626年竣工(しゅんこう)。17世 紀初頭にローマ史上最大の庭園として構想されたボルゲーゼ庭園は、 現在美術館となっているヴィラ・ボルゲーゼとともに、当時のローマ貴族の 豪奢(ごうしゃ)な暮らしを伝えています。そぞろ歩くだけで2000年もの歴史に触れるこ とができるこの街では、どんなことが起きても途切れることなく人類が築き続 けてきた文化の厚みと、その歩みの確かさが感じられます。将来、おそらく歴 史の一ページとして記されるであろう困難に世界中が直面している現在において、このどっしりとした歴史を宿した街の存在ほど、心強いものはありません。羽田空港からローマ・フィウミチーノ空港(新型コロナ感染対策で5つ星空港の名誉ある国際評価を受けました)への直行便も来年就航が新たに予定され、イタリアがより近くに感じられるでしょう。

コロッセオ。長径188m、短径156mの楕円(だえん)形で、4階建ての競技場。約5万人を収容できたとされる。©Givaga_AGF foto
80ヘクタールの広大な公園内には、ボルゲーゼ美術館、ローマ国立近代美術館などが。

illustration by Akira Sorimachi