Life Style
2019.06.11

板谷由夏の“今日から、もっと。アップデート”
産後ドゥーラ 吉澤淳子さんと語る
出産後の“個”を支える存在の大切さ

(撮影:ミズカイケイコ/構成:宮本恵理子/ヘアメイク:結城春香)

男子2人を育てながら日々走り回っている私にとって、出産や育児は気になるテーマです。出産から数カ月でスピード復帰して、ドラマ撮影の合間に搾乳をしていた時期の記憶はほとんど無し。夫婦共に地方出身なので、親を頼れるのは月に一度くらい。愛する我が子をふんわりとした気持ちで見つめる。そんな時間を持てる心のゆとりも、なかったなぁ……。あの時、気軽に頼れる大人がいてくれたら、どんなに助かっただろう。

6年前、保育園に勤務していた吉澤淳子さんも、私と同じような気持ちで、ある新聞記事に釘付けになったのだそう。そこに書かれていたのは、「産後ドゥーラ」を養成する講座開講のお知らせ。「ドゥーラ」とはギリシャ語で「他の女性を助ける、経験豊かな女性」という意味。「子どものお世話や見守りを目的としたベビーシッターとの違いは、母親のサポートを目的にすること。授乳とオムツ替え以外の育児や家事のほか、“話を聞いて気持ちに寄り添う”時間も大切にしています」と吉澤さん。「子育てに関する助言にかえって傷つく人もいれば、アドバイスをたくさん欲しい人もいる。その人が何を求めているか、まずはじっと耳を傾けます。私の失敗談も披露したり(笑)」。穏やかで気さくな雰囲気に、“予約数カ月待ち”というのも頷けます。

インタビューには、吉澤さんに4カ月前から依頼しているという“新米ママ”も同席。「淳子さんがうちに来てくれるだけでホッとする」と抱いている赤ちゃんもリラックスしている様子(ん〜!最高にカワイイッ)。“個”を支えるケアには、大賛成。少子化はもちろん、子育ての孤立化や虐待防止にも確実に効果がある役割だと感じました。私ももっと早く知っていたら、4人は産んでいたと思う!?

全国に約400人登録する産後ドゥーラの詳細や依頼は、一般社団法人ドゥーラ協会のホームページから。一部自治体では助成も適用される。

@takarajimasha

いたや・ゆか
女優、ファッションブランド「SINME」のディレクターなど多彩に活躍中。