Life Style
2019.07.09

板谷由夏の“今日から、もっと。アップデート”
エシカルジュエリーで日本初認証、白木夏子さんと語る
「私たちが本当に欲しいものは?」

(撮影:ミズカイケイコ/構成:宮本恵理子)

私がものづくりをしながら、大事にしていること。それは、本当に気持ちを込められる、心から愛せるものだけを作ること。だから、素材のこともできるだけ理解したいと思っている。

自分のブランド「SINME」を立ち上げて、いつかチャレンジしようと心に誓っていたのがジュエリー。去年、ダイヤモンドをリリースして、今年はブラックパールのコレクションにチャレンジ。「この黒くて美しい球体がどうやって海から生まれるのか、この目で見たい!」と、思いきって産地のボラボラ島へ。一つの珠が放つ生命力、そしてその誕生に関わる人たちの尊さに直接触れたことは、大きな大きな学びになりました。

ボラボラ島のブラックパールの職人さんを訪ねた板谷さん。

今回お会いできた白木夏子さんは、10年前、エシカルジュエリーブランド「HASUNA」を立ち上げた女性。国際協力の仕事を夢見ていたイギリス留学時代、「貧困の現場を見よう」とインドの最貧地域の村に2カ月滞在して、目の当たりにした鉱山労働の過酷さ。「美しいジュエリーが作られる世界も、美しくなければいけない」と、現地の職人さん一人ひとりと交渉して“持続可能な公正な取引”に基づくジュエリーづくりを始めたのだそう。「安定した価格で継続的に原料を買い取ることで、現地の女性の経済的自立にもつながるんです」と聞いて、ジュエリーの先に存在する“人”がぐんと身近に感じられました。

パキスタンの採掘場に立ち会う白木さん。

とはいえ、やっぱり敷居の高いイメージを抱いていた私。子どもたちに買うチョコレートをフェアトレード商品にする、これもエシカル? 「まさにそう。板谷さんのように、無意識のうちにすでに日常にエシカルを取り入れている人は確実に増えています」。無理なく自然体でその輪を広げたいと思う。

@takarajimasha

いたや・ゆか
女優、ファッションブランド「SINME」のディレクターなど多彩に活躍中。