板谷由夏の“今日から、もっと。アップデート”
タイ・チェンマイで子どものための生活施設「バーンロムサイ」を運営する名取美穂さんと語る
「支援の方法はそれぞれ。出来ることから始めたい」
(撮影:ミズカイケイコ/ヘアメイク:結城春香/構成:宮本恵理子)
鮮やかな手刺しゅうのポーチに、繊細な手作業の銀細工アクセサリー、無邪気な子どもたちの絵をプリントしたシャツ。「かわいい〜」と思わず連呼しちゃったこれらは皆、海を越えて子どもたちや女性の自立につながるプロダクトなのだそう。
1999年に名取美和さんがタイ北部チェンマイに建てた孤児院「バーンロムサイ」は、HIVに母子感染した孤児のための施設として始まり、子どもたちが18歳まで安心して暮らせる場所。卒園した後も自活できるようにと職業訓練として始まったものづくりは、タイの少数民族(なんと200以上も存在するのだそう!)の伝統技術をオシャレな服飾品や雑貨に転換させたもの。デザインや販売を担当するのは、美和さんの長女・美穂さん。ドイツ留学やスイスのインテリアメーカーでセンスを磨いたとあって、素敵! 泊まるだけで寄付につながるコテージの運営もしているのだそう。
「母も私も、福祉や組織づくりのことを何も知らないまま始めたので大変でした。でも、知らなかったからこそ、思いきれたのかも。必要な力を周りの方々が貸してくださって20年続きました」と美穂さん。出会いと縁でつながっていく感覚、私も自分のブランドを続けながら深〜く共感するところです。
孤児院の定員は30人で、これまで送り出した子どもたちは50人超。「ちょっとグレていた子が、卒園後にアートを勉強して頑張ってたり」と嬉しそうに話す美穂さん。「家族と暮らし、家族を育てるように働く」って、人をイキイキ輝かせるのかも!
「『バーンロムサイ』は、ものづくりとコテージリゾートを通して、子どもの自立と施設の自立した運営を目指します」(名取さん)※9月20日~24日、東京・銀座伊東屋で20周年記念イベント開催。詳細はNPO 法人バーンロムサイジャパン
@takarajimasha
いたや・ゆか
女優、ファッションブランド「SINME」のディレクターなど多彩に活躍中。
