Life Style
2021.04.26

板谷由夏の“今日から、もっと。アップデート”
すぐ始めたい! 台所からできる未来へのお手伝い
バッグ形「LFCコンポスト」を開発、平由以子さんに会ってみた!

「コンポスト」は堆肥を意味する英語compostから。生ゴミや落ち葉などの 有機物を分解・発酵させて堆肥化することです。その設備に使うものは、大型施設のようなものから板谷さんが使っているような家庭の庭に置くも のなど多種ありますが、平さんが開発した製品「LFCコンポスト」のようなトートバッグ形は画期的です。ちなみにLFCは平さんの会社の略称。

今、料理レシピ本の売れ行きが好調だと親しい書店の方から聞きました。確かに、私も家にいる時間が増えて、もっとおいしい料理を作りたいという気持ちが高まっています。でも、三度三度の料理を作りつつずっと感じていた一つの疑問があります。料理の品数が増える分だけ家庭の生ゴミが増える。これもゴミ問題の一つだよなあ……と。私の住む地域では各家ごとにコンポストの設置が半ば義務なので、わが家は柚子(ゆず)の木の下に置いて庭木たちの栄養にしていますが、環境や場所が許さない人も多いし……。

こんな私のもやもやに答えてくださったのが、「LFCコンポスト」の生みの親、平さんです。このコンポスト、一見するとトートバッグにしか見えないおしゃれな形で、コンパクトなベランダでもキッチンでも使えます。

平さんの25年のノウハウが詰った「LFCコンポスト」。トートバッグ型の外袋も内袋も、ペットボトル・廃プラスチックのリサイクル素材。生ごみを分解する基材は、堆肥化までの分解を速め、悪臭を抑える独自の配合。

「この形のものは発売してまだ1年ほどですが、活動を始めた25年前からのノウハウが詰まっています。コンポストは入れる、混ぜる、ふたをするの1日1分のエコロジー」と平さん。コンポストに懸ける平さんの熱い想(おも)いはさらに。 「生ゴミの約90%は水分。ゴミとして捨てると焼却場で大きな環境負荷になります。捨てればゴミになる食べものを土の栄養(堆肥(たいひ))に変えて野菜を育てる。私がめざしているのは小さな単位(半径2km)の資源循環、台所でできるSDGsです」。その想いをしっかり受け止めて、〝コンポスト生活”をもっと広めたい!

水分量を調節する内袋はプランターとしても使える。
「LFCコンポスト」の内袋をプランターに使って、野菜とハーブを育てる平さん。

(取材:板谷由夏)

平 由以子 さん

たいら・ゆいこ ローカルフードサイクリング株式会社代表。25年前の実父の看護で痛感した食養生の大切さが活動のきっかけ。「LFCコンポスト」の詳細はhttps://lfc-compost.jp/

板谷 由夏 さん

いたや・ゆか 1975年、福岡県出身。俳優。ファッションブランド「SINME」ディレクター。身近にある環境問題、社会貢献活動に熱心に取り組む。