Life Style
2021.06.20

板谷由夏の“今日から、もっと。アップデート”
抹茶はサステイナブルな“エナジードリンク”
家庭で簡単に抹茶を楽しむマシン、見つけた!

私の母の故郷、九州の八女に行く機会がありました。八女は緑茶葉の名産地。地元のお母さんたちが淹(い)れてくれたお茶のおいしいことといったら! そうだよ~緑茶っておいしいんだよ~。さりげなく淹れているのにどうして味も香りも深いの? 母が淹れてくれたこの味を飲んで育ったから私はお茶好きなのかも。

ペットボトルのお茶を敵に回す気はないけど、淹れたてのお茶は格別。出がらしは再利用の道もある。プラゴミも出ない。でも、淹れ方が難しいとか、道具を揃(そろ)えるのが面倒とかで緑茶の需要は減る一方。抹茶はなおさら。日本の大切な食文化がまた一つ消えそう!?

この危機に立ち上がった人がいます。抹茶のおいしさを丸ごと簡単に抽出できるマシン「空禅抹茶」を開発した、塚田英次郎さんです。塚田さんはなんと独立以前は大手メーカーでペットボトルのお茶の開発に携わっていた方。「お茶の開発を追求すればするほど、茶葉本来の味をお客様に届けたくなったんです。それで緑茶の可能性をどんどん追求したら、『空禅抹茶』に行きついた」と語ります。今は、アメリカ西海岸を拠点に、世界市場での抹茶の可能性に挑戦中。「抹茶のおいしさと栄養価に目覚めた人は確実に増えています。でも、淹れるのが面倒とか、おいしく淹れられないという声は日本と同じです」。

今後の夢は? と聞いたら、「日本が誇る緑茶・抹茶文化は世界に受け入れられる存在。より健康的でよりサステイナブルな暮らしを可能にしていきたい」と。確かに、塚田さんの奥さまで広報の塚田志乃さんが「空禅抹茶」で淹れてくださった抹茶ドリンクは体に染み入るピュアな味で、「茶葉を余すことなく飲める抹茶はサステイナブルなエナジードリンクです」と語る塚田さんの言葉が実感できました。みなさん、抹茶をもっと楽しみましょう!

「茶室の円窓を意識したスタイリッシュなフォルムで、置く場所を選びませんね。新発想!」

碾茶(てんちゃ)がなめらかに碾(ひ)かれてまるごと飲める!

「空禅抹茶」の誕生は2019年。碾茶の碾き方は3段階。今夏、日本でも本格的に販売スタート。
塚田さん自らが厳選した、九州・霧島の有機栽培の碾茶を使用。
専用カップに内蔵されたウィスクが茶筅(ちゃせん)の役割をする。

改めて、おさらい
「空禅抹茶」はこんなマシンです

デザイン 気軽に禅のエッセンスを感じられるように、特徴的な円は茶室の円窓をイメージ。とともに、人と地球・人と環境の輪を大切にというメッセージも。
機能 ミル:セラミックの材質にこだわってコンパクト化を実現。少量ずつ、理想的なスピードで、平均 6.1 µmの細かい抹茶パウダーが碾けます。
ウィスク:磁力で回転して、茶筅の動きを再現。臼とウィスクがシンクロして、茶筅でたてたような細やかな泡を実現します。
使い方 シンプル3ステップ。
①茶筒部分に茶葉を入れ、専用カップに水を入れる→②3段階ある濃さを選び、スタートボタンを押す→③ウィスクが止まれば出来上がり。
片づけ 専用カップをすすぐだけ。丁寧に掃除したいときは、臼ユニットを分解して水洗い。ゴミは碾茶が入っている袋だけ。茶葉のゴミはゼロ!

空禅抹茶スターターキット

MATCHAマシン1台(専用リーフ2本・PremiumブレンドとSignatureブレンド各1本 ともに20g/Cuzen Matchaオリジナルレシピブック 付き)33,000円

(取材:板谷由夏/撮影:河内彩/ヘアメイク:結城春香)

塚田 英次郎 さん

つかだ・えいじろう World Matcha(株)の創業者で、CEO。抹茶の画期的な飲用マシン「空禅抹茶」を世界に広めるべく活動中。板谷さんの取材はオンラインで出演。

板谷 由夏 さん

いたや・ゆか 1975年、福岡県出身。俳優。ファッションブランド「SINME」ディレクター。身近にある環境問題、社会貢献活動に熱心に取り組む。