Life Style
2022.04.19

板谷由夏の“今日から、もっと。アップデート”
環境保護とともに地元の女性たちの活躍を支える『くしろ魚網たわし』
~森崎三記子さんのアイデアが釧路を元気に~
板谷由夏さんが釧路に住む森崎さんに、オンラインでインタビュー

今回、板谷さんが試した『くしろ魚網シリーズ』右から『くしろ魚網たわし プレミアムワイド』(660円)、『くしろ魚網たわし』(440円)、『くしろ魚網ボディタオル プレミアム』(1650円)。いずれも広げるとかなり大きく使える。※価格はすべて税込み。

板谷 由夏 さん

いたや・ゆか 1975年、福岡県出身。俳優・ファッションブランド「SINME」ディレクター。身近にある環境問題、社会貢献活動に熱心に取り組む。出演したDVD&Blue-ray映画『ひらいて』が4月13日にリリース。

森崎 三記子 さん

もりさき・みきこ 北海道釧路市出身。認定心理士、キャリアコンサルタン トとして女性の多様な働き方をサポー ト。2011年市民団体「釧路モカ女性 プロジェクト」設立。17年、株式会社MOKA.設立、代表取締役。

漁網の活用というユニークさと使い勝手のよさに注目

漁網で作ったタワシやボディタオルと聞くと、硬そうですよね。私もそう思っていました。でも、『くしろ漁網シリーズ』は、しなやかでやわらかいんです。びっくりしました。

『くしろ魚網たわし』が手元に届いた日、 なめらかで繊細な編み目の凹凸は新じゃが の皮むきに向くのでは!? と思ってやってみたら、うれしくなるほど薄くきれいにむけました。で、インタビューの 日に森崎三記子さんにお伝えしたら、「ごぼうの皮むきにもぜひ!」と。

『くしろ魚網たわし』は、新じゃがやゴボウなどの皮むきにも使い勝手がいい。

商品化したのは、「釧路モカ女性プロジェクト」の皆さん。まとめ役は、株式会社MOKA.(モカ)代表取締役の森崎三記子さんです。「イワシやサンマ用の漁網は、魚の表皮を傷つけないように細くやわらかいんです。昔から漁師さんの家庭では、余った漁網をタワシや入浴用タオルに使っていたそうです。私もいただいて以来、愛用していました」(森崎さん)

サンマ用漁網の『くしろ魚網タワシ』。泡立ちがよく、 水切れが早く、ヌメりが出にくい。茶碗やカップについてしまった茶渋も、ごく少量の洗剤をつけてこすると簡単に落ちる。カレーやシチューなど鍋肌のこびりつきも簡単に取れる。

そんな家庭用品を商品としてパッケージ化し、販売することになったきっかけは?と森崎さんにうかがうと、「2011年の東日本大震災がきっかけでした。被災地となった釧路の女性たちの表情が暗いことがとっても気になって、キャリアコンサルタントである立場として、何か、元気を取り戻すことができないかとアイデアを探していたとき、目に止まったのが、漁師さんの家庭で使われていた漁網のたわしだったんです」。地元の生活の知恵が見事にいかされたんですね。

最初は女性たちが集う場を作る活動費が捻出できれば、と始めた商品化だったそうですが、漁網の活用というユニークさと使いやすさが評判に。地域起こしの人気商品として、北海道以外の地域でも取り扱われるようになり、今は公式オンラインショップでも販売しているそうです。

地元の女性たちの就労サポートとコミュニケーションの場にも

「モカの活動は、網から切り出したり、ボディタオルの両端に持ち手を縫い付けたりする作業で賃金を得られるだけでなく、メンバーが気軽におしゃべりしたり、将来の夢を語り合ったりする交流の機会にもなっているんです」と、森崎さんは話します。

地方に住む、とくに子育て中の女性は就職先が限られると、よく耳にします。でも、材料の魚網を受け取ったり、完成品を届けるときに森崎さんのところへ立ち寄ったりすることで、家族以外の人と交流する機会が持てます。確かに、おしゃべりしていると元気になりますよね。用件がないと、なかなか未知の人と知り合う機会が持てませんが、『くしろ魚網たわし』というツールのおかげで、気軽に立ち寄ったり、親しくなる機会が増えるのだそうです。

「自分の気持ちや思いを誰かにきちんと話すことは、とても大事なこと。言葉にして発することで、夢は実現していくものなんだと思います。今、釧路の女性たちは元気になりましたよ。板谷さんもぜひ遊びに来てください」と森崎さんは明るく笑います。その笑顔に誘われて、私も釧路に行ってみたくなりました。

材料になる漁網は、釧路の漁業会社から余剰分の漁網を買い取っているそう。軽い汚れなら洗剤がなくても落ちますし、泡立ちがいいので、少量の洗剤でOK。茶渋や、カレーを作った鍋肌の汚れも簡単に落ちるそう。丈夫なので、長く使えるのもメリットです。森崎さんは、なんと洗車にも使っていると教えてくれました。

釧路漁港の水揚げ風景(写真提供:釧路市水産課)

『くしろ魚網シリーズ』のような家庭用品は、毎日、手にする身近な存在です。そんな商品に持続可能な社会を目指すSDGsと女性の活躍を支えるパワーが込められていると思うと、毎日、よりいっそう楽しく使えますよね。森崎さんと釧路の女性たちの元気、私もパワフルに応援したいと思いました。

着色する前のイワシ用漁網で作った『くしろ魚網たわし プレミアムワイド』。サンマ用よりもさらに目が細かくやわらかく、グラスや薄い磁肌の食器洗いも傷つけることなく使える。
着色する前のイワシ用漁網で作った『くしろ魚網ボディタオル プレミアム』。泡立ちが非常によく、肌当たりもやさしいので、安心して使える。