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2023年度 かんきょう新聞

出張授業

地球にやさしいアルミニウム

株式会社UACJ
授業の内容
  • ・アルミニウムの特長と活用例
  • ・環境に良いアルミニウムの特長を知ろう
    (「軽くて強い」を検証)
  • ・アルミニウムの特長を実験で学ぶ
    (熱伝導率の高さの検証など)
  • ・UACJ深谷製造所見学
    (深谷市立上柴東小学校のみ)
講 師
皆川晃広先生
R&Dセンター
第一開発部
缶材料開発室
吉田日向先生
吉田日向先生
R&Dセンター
第二開発部
自動車材料開発室
黄金崎琢也先生
出張授業:株式会社UACJの様子1
炭と塩水、アルミ皿で電池をつくろう!

軽くて強いアルミは車の省エネに役立つ

「この絵の中で、アルミニウムが使われているものはどれ?」というクイズから始まった出張授業。「アルミ缶!」「鍋!」と元気よく答える子どもたちに、「そうですね。アルミニウムは、家電や乗り物、IT機器など、様々なものに使われ、私たちの生活を支えています」と先生。
テーマは、SDGsに貢献するアルミニウムの特長について。一つ目の特長は「軽くて強い」こと。これを活用しているのが、自動車材だ。「車体が軽ければ、走る時に使うエネルギーが少なくて済むので、省エネにつながります。また、アルミニウムの強さは、安全を守ることに役立っています」
ここで実験タイム。まず、アルミニウム、鉄、銅でできた同じ体積の立方体を手に乗せて、重さを比較。実は、アルミニウムの重さは、鉄や銅の約3分の1。「一番軽い!」と子どもたちもその軽さを実感できたよう。
続いて、ほぼアルミニウム100%で作られた棒と、アルミニウムにほかの金属を少し混ぜて作った棒の強度を比較。代表の児童が力を加えてみると、ほぼアルミニウム製の棒は簡単に曲がったが、もう一方はびくともしない。アルミニウムは、異なる金属を少し加えることで強度が増すという特性も分かった。

CO2削減に貢献リサイクル率は94%

アルミニウムの二つ目の特長は、「リサイクルの優等生」であること。「原料であるボーキサイトから新たにアルミニウムをつくる際の、CO2発生量を100%とすると、リサイクルしてつくる際に発生するCO2は、たったの3%に抑えられるんです」と先生。さらに「日本国内のアルミ缶のリサイクル率は約94%にも上ります」とのこと。
続いて、素材の異なる皿に氷を置いて熱伝導を調べる実験では、アルミ皿に置いた氷が一番に溶けるという結果に。この熱伝導率の高さは、自動車やエアコンの「熱交換器」などに役立てられているという。

アルミニウムの厚板の製造現場を見学

授業に加えて、アルミニウムの厚板の専門工場「UACJ深谷製造所」を訪れたのは、深谷市立上柴東小学校(埼玉)の子どもたち。
世界でも有数の高い技術力・生産力を誇る同工場。「ここでは、毎月約7000tを目標にアルミニウムの厚板を製造しています。これは、アフリカゾウ1000頭分に匹敵する重さなんですよ!」
工場内には巨大な機械が立ち並び、迫力満点。「大きい!」「あれは何?」とみんなも興味津々だ。この日は、金属を高温で溶かして型に流し込んで固め、スラブという巨大なアルミの塊を作る「鋳造(ちゅうぞう)」、スラブの表面の不均一な部分を削って取り除く「面削」、50cm以上の厚みがあったスラブを1〜10cmの板状に薄く延ばす「熱間圧延(ねっかんあつえん)」という三つの工程を見学した。
ここで作られたアルミニウムの厚板は、この後さらに加工されて様々な商品となる。社会に欠かせないアルミニウムがどのように作られているのか、その一端に触れる貴重な機会となった。

「曲がらない……!」。合金にすると強くなるアルミニウムの特性を体感する一コマ
展示品を手に取り「アルミニウムはいろいろな製品に使われているんだね」
アルミニウムの軽さにみんなびっくり
アルミニウムに関するクイズを出題。正解だと思う解答に挙手を!
安全のため白衣とヘルメット、保護メガネを装着して、工場見学に出発

出張授業を終えて

佐渡市立赤泊小学校 (新潟県/2023年11月7日)
佐渡市立赤泊小学校の出張授業
岡﨑 空教諭
岡﨑 空教諭

授業中の真剣な表情から、佐渡の自然環境を守りたいという児童たちの地元愛が伝わってきました。佐渡で暮らす児童たちにとって、日頃あまり接点がない職業の方と触れ合う機会はとても貴重。この経験を自分の将来を考える際に生かしてほしいです。

渋川市立伊香保小学校 (群馬県/2023年12月14日)
渋川市立伊香保小学校の出張授業
清水良一教諭
清水良一教諭

第一線で研究開発に取り組む方々の話は、子どもたちにとっていい刺激になったと思います。みんな質問も積極的で、見ていて頼もしかったです。これから理科の授業で環境について学ぶ予定。今回の地球教室の内容がいい導入になってくれるでしょう。

深谷市立上柴東小学校 (埼玉県/2024年1月26日)
深谷市立上柴東小学校の出張授業
久富崇史教諭
久富崇史教諭

授業中、自主的に発言や質問を行う姿を見て、児童たちがいかに環境問題を「自分ごと」として捉え、向き合おうとしているのかを実感しました。今後はその興味をさらに伸ばし、そして生活の中の行動へと落とし込めるよう、私たちも積極的にサポートしていきます。

かんきょう1日学校

講 師
黄金崎琢也先生
黄金崎琢也先生
マーケティング・技術本部
R&Dセンター 第二開発部
自動車材料開発室
かんきょう1日学校:株式会社UACJの様子1
日本で1番、世界でも3番目にアルミニウム板を作っているUACJ(※1)の授業です。登壇した黄金崎先生は多彩なアルミニウムの特長の中から、SDGsの目標12「つくる責任つかう責任」と目標13「気候変動に具体的な対策を」に貢献できる、「軽くて強い」と「リサイクルの優等生」という特長について紹介してくれました。

まず「軽くて強い」という特長ですが、アルミニウムの重さは鉄の3分の1ほどしかありません。しかも直径3㎜で作り方によっては400㎏まで耐えるほどの強さを持っています。この特長を生かして作られているのが車のボディです。人を守るための強さを持つ一方で、車体は軽くなるので、動かすためのエネルギーは少なくて済みます。「軽くて強い」を備えているからこそ、車の省エネや二酸化炭素の排出量削減に貢献することができます。

次に「リサイクルの優等生」という点です。アルミ缶は原料のボーキサイトから作る場合にかかるエネルギーを100とすると、リサイクルはたったの3しかかかりません。少ないエネルギーで何度でも使えるアルミ缶は、地球にやさしい容器です。日本ではアルミ缶の約94%はリサイクルされています(※2)。先生は「皆さんも100%になるように、アルミ缶の分別にご協力ください」と呼びかけました。

※1 2022年度各社決算期 10-K、Annual Reportより
※2 アルミ缶リサイクル協会, 2022年度 飲料用アルミ缶リサイクル率(再生利用率)について
アルミニウムの「軽くて強い」「リサイクルの優等生」といった特長はSDGsの目標達成に貢献している。
  • かんきょう1日学校:株式会社UACJの様子2
  • かんきょう1日学校:株式会社UACJの様子3
  • かんきょう1日学校:株式会社UACJの様子4

豊かな地球環境と子どもたちの
未来を守るために

新井佳代子さん
身の回りから環境課題解決を
株式会社UACJ 総務・広報部 広報グループ長

新井佳代子さん

私たちUACJ(ユーエーシージェー)は、アルミニウム総合メーカーとして、飲料缶、IT機器、ルームエアコン、自動車、電車、飛行機、ロケットなど、様々な分野で用いられるアルミ素材を提供しています。

かんきょう1日学校では、「強くて軽い」「リサイクル性が高い」といったアルミニウムの特長を取り上げ、身近な製品を通して、アルミニウムがどのように環境負荷低減に貢献するかをご紹介しました。環境課題解決について、皆さまに身近に感じていただくきっかけとなったなら幸いです。

当社は「アルミでかなえる、軽やかな世界」をスローガンに掲げ、本業であるアルミニウムの製造を通して、持続可能で豊かな社会の実現に貢献しています。さらに、「地球教室®︎」への協賛などを通じて、次世代を担う子どもたちの育成支援を推進してまいります。(談)

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