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2025年度 かんきょう新聞

出張授業

船で環境を守るって
ナンデスコ?

ナブテスコ株式会社
授業の内容
  • ● くらしに欠かせない「船」とは
  • ● たくさん運べる!大型コンテナ船
  • ● シミュレーターで操船体験
  • ● 未来の船に向けた技術開発
  • ● 船で運ぶことが環境を守る
講 師
渡曾玄先生
舶用カンパニー
営業部
国内営業グループ
渡曾玄先生
永吉彩希先生
舶用カンパニー
設計部
舶用装置第2グループ
永吉彩希先生
出張授業:ナブテスコ株式会社の様子1
「動いた!」。風を受けて動き出す風車帆を見る子どもたち

船で物を運ぶことはこんなにエコ!

多くの島々からなる島国・日本。400以上ある有人島の生活を支えるのが海上輸送だ。島々への流通にとどまらず、国際経済の現場でも不可欠な役割を果たす。日本の貨物輸出入の約99.6%が船で運ばれているという。

授業の前半では、「船で運ぶこと」自体が環境にやさしいという事実が、クイズやデータとともに解説された。同じ量の荷物を同じ距離運ぶ場合、船はトラックに比べてCO2の排出量がおよそ5分の1で済むという。船は大量の荷物を一度に運べるため、輸送効率が高いからだ。大型コンテナ船は、高さ約3メートル、長さ約6メートルの20フィートコンテナを2万個も運べる。この量は飛行機だと1800機分、貨物列車においては8000両分にもなるのだ。

 一見難しくとらえられがちな環境問題だが、「船はエコな乗り物」という切り口によって、子どもたちの理解は深まったようだ。

地球にやさしい輸送を支えるナブテスコ

後半では、海上輸送の強みをさらに生かすナブテスコの取り組みが紹介された。ナブテスコは、船をはじめとする乗り物などを「精密に、正確に」「うごかす、とめる。」ことを実現する技術を持つ。船は非常に大きく輸送能力も高いが、操縦には極めて高い精度が求められ、わずかな差が安全性や燃費に大きく影響するのだ。授業では、船の操舵室から遠く離れたエンジンをコントロールする「主機遠隔操縦装置」が紹介された。

さらに、天候や海流のデータをAIが分析し、最適な航路を選ぶ「省力運航」のしくみも示された。無駄のないルート選定によって燃料の使用量が減ることで、CO2の排出量削減につながる。加えて無人運航の実現は、船員の働き方改善にも寄与するという。

子どもたちは、操船シミュレーターで、自分の操作で船が動くだけでなく、最適な速度に制御される様子も体験。「わあ、動いた!」「もっと右に!」と身を乗り出しながら楽しんだ。また、風の力で進み、発電もできる「風車帆」は、未来の船に向けて開発が進む。子どもたちは風車帆の模型が風を受けて動き出す様子を確認すると、自然の力を生かすエコな工夫に目を輝かせた。

船の技術革新は、見えにくいところで私たちのくらしと地球環境を守っている。今回の授業で子どもたちは、海上輸送で物流の未来を支えるナブテスコの技術と環境問題が地続きであることを、リアルな体験を通じて楽しく学んだ。

操船シミュレーターが大人気!
熱心にメモを取りながら先生の話を聞く子どもたち
クイズを交えて楽しく進む授業の様子
気になることはどんどん質問
操船シミュレーターの説明を聞く子どもたち

出張授業を終えて

練馬区立豊玉第二小学校 (東京都/2025年12月23日)
練馬区立豊玉第二小学校の出張授業
関川卓教諭
関川卓教諭

本校では2021年から、「地球教室」のテキストを活用した学習を続けています。今回の出張授業は、社会科で工業を学ぶ5年生にとって特にタイムリーな内容でした。さらに、本物のような操船シミュレーターを体験することでも、日ごろの学びが一層深まったと感じます。

佐世保市立日宇小学校 (長崎県/2026年1月16日)
佐世保市立日宇小学校の出張授業
中塚創亮教諭
中塚創亮教諭

本校の5年生は、総合的な学習で環境をテーマにしています。インターネットや書籍での調べ学習が中心となるなかで、今回の出張授業のような体験はとても有意義だと感じます。子どもたちが熱心にメモをとり、操船シミュレーターや風車帆に目を輝かせる姿が印象的でした。

かんきょう1日学校

講 師
渡會 玄先生
渡會 玄先生
舶用カンパニー 営業部
国内営業グループ
永吉彩希先生
永吉彩希先生
舶用カンパニー 設計部
舶用装置第2グループ
かんきょう1日学校:ナブテスコ株式会社の様子1
「ナブテスコは、船、電車、飛行機の中で『精密に、正確に、美しく』『うごかす、とめる。』を生み出す部品を作っています」とまずは会社の紹介をした永吉先生。

授業では船をテーマに、どのようにエコに貢献しているのか教えてくれました。

船は、日本の貿易での運搬の99.6%※1を担っています。そればかりか、国内の島々を結ぶ輸送・移動手段としても欠かせません。ナブテスコでは操舵(そうだ)室から遠く離れたエンジンをコントロールするための「主機遠隔操縦装置」を作っています。

「船で物を運ぶのは実はエコなんです」と話したのは、渡會先生です。まず船は、他の輸送手段よりも一度にたくさんのモノが運べます。大型コンテナ船では長さ約6m、高さ約3mのコンテナを2万個※2も載せて運べます。また、同じ荷物を同じ距離運んだ場合、CO₂の排出量をトラックの約5分の1に抑えられるとも言われています。

ナブテスコでは、AIを活用して天候状況まで把握した最適なルートを導き出す技術開発も進行中です。無駄のない航海は、燃料やCO₂の排出量の削減、温暖化の原因になる窒素酸化物の排出量も減らせる上に、無人運航が可能になれば、船員の負担軽減につながります。

こうしたAI技術の活用は、SDGsの目標9「産業と技術革新の基盤を作ろう」、目標13「気候変動に具体的な対策を」に貢献できると話しました。

※1:国土交通省資料、一般社団法人日本船主協会(おしごとはくぶつかん資料)から
※2:一般社団法人日本船主協会(おしごとはくぶつかん資料)から
画像:風車帆船(NEDO助成事業)
授業の最後には、ナブテスコが開発中の「風車帆」が紹介された。昔の帆船の技術を生かし、風を動力に加えることで、燃料の削減に貢献できる。さらに風車を回す力で発電も。一石二鳥のエコ技術だ。
  • かんきょう1日学校:ナブテスコ株式会社の様子2
  • かんきょう1日学校:ナブテスコ株式会社の様子3
  • かんきょう1日学校:ナブテスコ株式会社の様子4

豊かな地球環境と子どもたちの
未来を守るために

藤田 恵さん
技術や願いに思いをはせてほしい
ナブテスコ株式会社 コーポレート・コミュニケーション部 マネージャー

藤⽥ 恵さん

今回の「かんきょう1日学校」では、「船のエコ」をテーマに、日本の貿易量の9割以上を支える船による輸送が環境にやさしいことや、もっとエコになるために新しい技術が開発されていることをご紹介しました。子どもたちのたくさんの質問に答えられたことをうれしく思っています。

当社は、理念体系である「ナブテスコウェイ」の中で「人と地球の視点で」を掲げ、人だけでなくあらゆる生物や自然環境を含んだ視点で考えること、また、限りある資源を守り、持続可能な社会をつくるため、地域と共生する意識や取り組みが重要であることを謳っています。

今後も、さまざまな分野で「人と地球の視点で」スマートモーションコントロールを展開し、その事例を紹介することを通じて、子どもたちに学びと探求の機会を提供し、次世代育成に貢献してまいります。(談)

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