野生動物の撮影はリアルな生態記録という価値もある
どんなに小さくても“事実”を写真に残すことが大切
36回目となる「日本の自然」写真コンテストが、1月4日から3月29日まで作品の応募を受付中だ。そこでコンテストを主催する全日本写真連盟の勝又ひろしさんが、第35回でデジタル部門 最優秀賞を受賞した大野奉之さんにインタビューを行い、撮影秘話やコンテストの意義など、さまざまな話を伺った。
望遠レンズを通して見える新たな景色から野生動物に関心

勝又 この度は、「日本の自然」写真コンテストでの入賞おめでとうございます。このコンテストに応募されたのは何度目くらいですか?
大野 実は今回が初めてです。以前から、僕好みの写真が入賞しているなあと関心を持って見ていたんですが、自分でもチャレンジしたくなり今回応募してみました。
勝又 普段から撮影するのはこうした野生動物が多いのでしょうか。
大野 北海道で生まれ育っているため、6年くらい前から北海道の生き物に焦点をあてて撮り続けています。
勝又 野生動物をご自身のテーマにしているのは何か理由があるんですか。
大野 もともと田舎で育ち、小さい頃からカエルを捕まえたり、クワガタを飼ってみたりしていました。その時はまだ身近な生物だけが興味の対象でしたが、カメラを始めてから、遠くの生物でも望遠レンズで写し止めたりできることがわかり、だんだん野鳥や動物にも興味を持つようになり、それ以来、野生生物ばかり撮っています。
勝又 そもそも写真をはじめられたきっかけは?
大野 旅行に行った際、景色がきれいなところに行ったらやっぱりちゃんとしたカメラで撮ってみたいなと思って一眼レフカメラを購入したんです。そこで、まずは身近なものを撮ってみようと近くの公園に行ってみたところ、ちょうどリスがいたので撮影を試みたのですが、これがなかなかすばしっこくて、思うように撮れない。それを何とか撮りたいとあれこれ試行錯誤していたら面白くなって、そのうち野鳥なども撮影するようになりました。
勝又 撮影はどうやって学ばれたんですか?
大野 特にどこかに通って学んだわけではなく、撮影しているといろいろと知り合いが増えていき、写真の話などをするようになり、自分の意識も変わっていました。



