野生動物の撮影はリアルな生態記録という価値もある
どんなに小さくても“事実”を写真に残すことが大切
36回目となる「日本の自然」写真コンテストが、1月4日から3月29日まで作品の応募を受付中だ。そこでコンテストを主催する全日本写真連盟の勝又ひろしさんが、第35回でデジタル部門 最優秀賞を受賞した大野奉之さんにインタビューを行い、撮影秘話やコンテストの意義など、さまざまな話を伺った。
野生動物の撮影にもってこいの「α9」を愛用
勝又 最初はどんなカメラを選んだんですか?
大野 ソニーのα65でした。小学生の頃、α-7000という機種があり、それがメカっぽくてなんだかかっこよくて、カタログをもらってずっと眺めていたりして、その時のことがずっと残っていたため、最初に買うならαシリーズだなと思ったんです。それ以来ずっとαを使い続けています。α57、α77Ⅱ、α7R、α7RⅡと続き、今使っているα9は6台目です。
勝又 すごいですね。ミラーレスに変えたのはどうしてですか?
大野 やはりフルサイズで画質がきれいだということです。また、野生動物は高感度で撮影することが多いため、ノイズが少ないことを期待して購入しました。α9の最高20コマ/秒の高速連写は、特に野生動物の撮影において重宝しています。一瞬の動きを連写し、そこから良いものを選べるため、選択肢が増えました。
勝又 α9の連写中でもブラックアウトしない機能は動きの速い野生動物の撮影の役に立ったわけですね。
大野 そうですね。ブラックアウトフリーの機能は、ずっと画面で野生動物の動きを確認できるため、ビデオカメラで追っているような感覚で撮影でき、重宝しています。
勝又 もともと腕をお持ちだと思いますが、α9を使い始めてから何か作品に変化はありましたか?
大野 コンテストでたくさん入賞するようになりました(笑)。画質という面で少しでもいいものを残したいと思いますので、やはりフルサイズにはこだわりますね。また基本的に手持ちで撮ることが多いので、手振れ補正も大事なポイントです。今回の入賞作品も手持ちで撮っています。αを使っていると、露出や絞りなどの設定が、ファインダー越しにそのまま反映され、イメージがつかみやすく、それが画づくりにも影響しています。以前は被写体の動物だけしか意識できなかったのが、構図や背景にも気が回るような余裕が出てきました。それがコンテストにも結果として反映されているのかなと思います。




