オカダ・カズチカと考える「個人向け国債」

長期でコツコツ 未来のチカラに

財務省

プロレス界にカネの雨を降らせる『レインメーカー』。新日本プロレスの超人気レスラーオカダ・カズチカ選手は、ご自身のライフプランや資産運用にも興味があるとのこと。今回は「個人向け国債」をテーマに、ファイナンシャルプランナーの藤川太さんに質問の雨を降らせました。

家計から資産運用を考える

オカダさん: はじめまして。今日は藤川さんにお金に対する考え方や個人向け国債についてイチからみっちり教えていただきたいです。

藤川さん: もちろんです。よろしくお願いします。

オカダさん: まずはそもそもなんですが、資産運用ってどう考えたらよいでしょうか。僕も興味はあって証券会社に口座は持っているのですが、正直どうしたらいいか…。なにからやるべきかもよくわかりません。

藤川さん: そうですね。最初は難しく考えず、ライフプランから考えてみるのはどうでしょうか。ただお金を稼いで使うというだけじゃなくて、自分や家族の人生をより豊かにしたい、より満足できるものにしたいと思って働いている方がほとんどではないかと思います。

オカダさん: はい、まさにそうですね。

藤川さん: オカダさんはレスラーとしての現役生活をどういうプランで見ていますか。たとえば何歳くらいまでとか。

オカダさん: 50歳を超えて活躍されている人もいますが、やっぱり40歳を過ぎたくらいから体の衰えとかもあるんじゃないかなと…。

藤川さん: 退職金とかはあるんですか?

オカダさん: 特にないので…、新日本プロレスに入門してすぐに、給与から少しずつ天引きして別の口座に貯めています。

藤川さん: それは素晴らしいですね。長期で見てどういう人生を歩みたいのか、現役を終えるまでにいくら稼いで、いくら使うのか。そんな目標を考えて、余力を資産運用に回すのが第一歩としていいですね。1年に一度でもいいから将来について考える機会を持ちたいです。

オカダさん: なるほど。いま僕はプロレスラーとして1年単位で物事を考えています。今年はここで試合があって、ベルトを獲るためにはどう戦っていくのか。プロレスだと数年後にどうなっているかわからない部分もあるので、逆に長い目で見た人生設計というバランスが大事になるんですね。

藤川さん: まさにその通りですね。

3種類の個人向け国債

オカダさん: 次は今日のテーマである個人向け国債について、簡単に教えてください。

藤川さん: まず、「国債」という単語は聞いたことありますか。文字どおり国が発行する債券なんですが。

オカダさん: はい、もちろんありますし、知り合いの方でやっている人もいます。ただ、あまり詳しくないので、国債について改めて詳しく教えてください!

藤川さん: 国債は国がお金を借りました、という証し、借用証書のようなイメージですね。国は税金などをもとに財政を運営するんですけど、お金が足らなければ国債を発行して借りるんです。その国債を個人が買いやすい商品にしたものが個人向け国債です。

オカダさん: じゃあ個人向け国債を買う人は、国にお金を貸している、そしてある期限が来たらお金が返ってくるわけですね。

藤川さん: まさにその通りです。日本以外にも海外のいろいろな国が国債を発行しています。
オカダさんも海外で試合することはありますか。

オカダさん: 昨年はニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンでやりました。日本のプロレスを世界でやって通用するというのが、すごく自分の中ではうれしいというか、誇りに思うというか。一人でも多くのプロレスファンを世界中に作っていきたいです。

藤川さん: どんどん夢を実現しているのはすごいことですね。

オカダさん: 個人向け国債はどんな種類があるんですか。

藤川さん: 金利が変動する10年満期、金利が固定の3年満期・5年満期の3種類があります。

オカダさん: 3年、5年という期間はイメージできるのですが、「固定」と「変動」の違いは何でしょうか?

藤川さん: 「固定」は発行されたときの金利が満期になるまで変わらないものです。「変動」は経済の状態によって適用される金利が変わる商品です。「固定」でも「変動」でも年2回、利子が受け取れます。ちなみにマイナス金利という単語を聞いたことはありますか。

オカダさん: はい、聞いたことあります。

藤川さん: マイナス金利なら変動金利も低いイメージですが、個人向け国債では最低利率というのが決まっていて、最低でも年率0.05%になります。

オカダさん: それよりは下がらないんですね。

藤川さん: そうです。最近の個人向け国債の利率は現下の金融情勢を反映して下限の0.05%ですが、変動金利の個人向け国債を選んでおけば世の中の金利が上昇した際に、それに応じて利率が上がる可能性があるんです。

オカダさん: なるほど、上がればうれしいですね。藤川さん、そもそも個人向け国債はいくらから買えるんですか。

藤川さん: 1万円から買えます。

オカダさん: 月1万円ずつってことですか。

藤川さん: いや毎月じゃなくて1回だけでもいいですし、1万円以上、たとえば100万円買うこともできます。

オカダさん: それで期限が来たらお金が返ってくる。

藤川さん: その通りですね。

安心・安全は未来への力

オカダさん: もちろん長期のライフプランを考えていきたいのですが、みなさん、なかなか予定通りにいかないこともありますよね。たとえば子どもが生まれて教育費がかかるから途中で解約したいとか。転職や起業をして新しい仕事を始めたいとか。

藤川さん: その可能性は大いにありますよね。そんなときに個人向け国債は途中で換金できるのも魅力になりますね。購入して1年が経過したら、いつでも換金できます。

オカダさん: そうなんですか。じゃあそのときの利子はどうなりますか。マイナスになってしまうのでは…。

藤川さん: 直近2回分(1年分)の利子を返すだけで、元本割れしないようになっています。

オカダさん: 将来の見通しが立ちやすい商品なんですね。個人向け国債は、そもそもどこで、いつ買えるものなのでしょうか。

藤川さん: ほとんどの金融機関で、毎月買えるものなんです。

オカダさん: 銀行や証券会社でも?

藤川さん: はい。まだまだ知られていないような気がしますが、買おうと思えば金融機関の窓口やインターネット経由ですぐに買えるんです。

オカダさん: そうなんですか!知らなかったです。

藤川さん: 日本は資産運用をやっている人がまだ少ないのですが、どうしても「損をするかも」「お金が減るかも」という方向に目がいく人が多く、すごく不安感を持っているんですね。そういう意味で個人向け国債は、初心者が始めるきっかけになる商品ともいえると思います。

オカダさん: 個人向け国債を買うと、日本のこととか金利とか社会の動きとか、ニュースが気になりそうですよね。

藤川さん: そうですね。金融商品は社会の窓だと思うんですね。やってみることで、いろいろなことが見えるというか。自転車と一緒で、本や記事を読んだだけではうまくできないんですけど、実際に買って運用してみたらわかることや気づくことがあります。

オカダさん: プロレスもそうかもしれません。血が出るから怖いとか、イスで殴り合うんじゃないないかとか、怖いイメージを持っている方もまだいると思います。でも実際に来て体験してもらうと、「楽しかった」「また見に来たい」と言っていただける方が多いです。。

藤川さん: そうかもしれませんね。

オカダさん: 僕もレインメーカーって言っているので、「株をやっています」と言えたらイメージに合うかなと思って、知人に勧められてまずやってみたんですけど(笑)。その前に、自分の人生設計や家計の管理ができた上で、資産運用することが大事だとよくわかりました。

藤川さん: そうですね。家計管理のコツとしては家計を見える化、仕組み化することが大事です。それができる人は目標に向けてリスクをとって資産運用することも上手です。

オカダさん: とても参考になりました。今日はありがとうございました。

藤川さん: こちらこそありがとうございました。

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