Recipe
2021.08.31

コウケンテツの“食は人なり 出会いなり”
救済の味 episode2

本場で食べた味をアレンジして、なすも入れた「鶏肉となすのコチュジャンソース」。食べて元気に!

時代は「明」末期。命からがら都から現在の雲南省昆明に逃れた皇帝は、ある料理を食べ、「大救駕!(大いに救われた!)」と叫んだ。

今から10年ほど前。深夜の韓国の居酒屋にて、深き紅色に染まるそれをひと口食べ、ビールで流し込んだその刹那、僕も同じくこう叫んだ。「大救駕!」と。

その日は仕事で大分から福岡に移動し、翌朝には絶対に済州島に到着しないといけないというスケジュール。が、高速が通行止めになり、その結果、飛行機に乗り遅れてしまい、その後の便もビートル(高速船)も天候不良で欠航。大混雑する空港カウンターで、何とかソウル行きの便のチケットをゲット! 仁川空港近くの小さなビジネスホテルにたどり着いたとき、僕は心底疲れ果てていた。

そのホテルの斜め向かいの居酒屋で食べたのが「鶏のコチュジャンソース」だった。鶏肉にモツ、エゴマの葉がたっぷり。たったひと口で当時の皇帝と同じ心境?(笑)になれるのが「食」の秘めたるパワーなんだな。

ちなみに皇帝がどんな料理を食べたか気になる方は、ボンマルシェオンラインのレシピ(2018年7月)で、「コウケンテツの“アジアの台所から”[中華人民共和国・雲南省大理]救済の味は?」をご一読いただきますよう。

鶏もも肉とナスのコチュジャンソース

材料(2~3人分)

  • 鶏もも肉…1枚
  • なす…2本
  • サラダ油…適宜
  • 青じそ…適宜

<A>

  • コチュジャン…大さじ2
  • 酒…大さじ2
  • しょうゆ、砂糖…各大さじ1
  • しょうが、ニンニク(各すりおろし)…各1/2片

作り方

  1. 鶏もも肉は2〜3㎝角に切る。ナスは一口大に切って水にさらしておく。
  2. フライパンにサラダ油を熱し、鶏もも肉の表面の色が変わるくらいまで炒めたら、ナスを加えて炒め合わせる。ナスに火が通ったら<A>を加えて、手早く炒め合わせる。
  3. 2を器に盛り、青じそを手でちぎって散らす。

※鶏もも肉の分量によって、調味料の分量は加減してください。

(料理・文:コウケンテツ/撮影:在本彌生)

コウケンテツ さん

コウ・ケンテツ 1974年、大阪生まれ。料理研究家。世界30カ国以上を旅して料理を学んだ経験を持つ。3児の父として親子の食育活動に奮闘中。『アジアの台所に立つとすべてがゆるされる気がした』他著書多数。料理家ユーチューバーとしても活躍中。