Life Style
2023.05.25

時間の使い方は命の使い方
「Me Time(ミータイム)」のつくり方

忙しい毎日だけれど、より心豊かに暮らしたい。そのために早起きをしたり、スケジュール管理をしたり、家事を合理化したりと努力もしている。でもなぜか、時間をやりくりした分だけやることが増えて自分の時間がますますとれない。理想の自分時間の確保とはかけ離れていく……このジレンマ、何とかしたい!

私たちが陥りがちなこんな悩みを解決してくれるのが「Me Time」という考え方。提唱する池田千恵さんに、”池田流method(メソッド)”を四つのポイントにしぼって、解説していただきました。

(撮影:河内 彩/イラスト:北原明日香/取材・文:安藤菜穂子/構成:ボンマルシェ編集部)

教えてくださったのは……

池田 千恵 さん
株式会社朝6時 代表取締役/早起きトレーナー

どんな人生を送りたいかが、時間の使い方に表れます

いけだ・ちえ 外食ベンチャー、外資系戦略コンサルティング会社を経て、2009年『「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす!』(マガジンハウス)を刊行。10年より朝専用手帳『朝活手帳』をプロデュース。近著は『ME TIME 自分を後回しにしない「私時間」のつくり方』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)。Twitter、Instagram @ikedachie

池田流method 1
「Me Time」って何?

嬉(うれ)しい、楽しい、気持ちいい時間のことです

「Me Time」とは、自分だけの時間、自分のための時間、「私時間」のこと。海外では、純粋に自分ひとりのための時間を強調して表す口語として、単なる自分の時間を表す「My Time」とは区別して使われ始めています。「Me Time」は、自分にとって、嬉しいこと、楽しいこと、気持ちいいことをして過ごす時間。「一日の中でこの時間を優先的に確保することで、人生そのものが上向きに、心豊かに、明るく、楽しくなっていきます」(池田さん・以下同)。

とはいえ、忙しい日々の中でそんな贅沢(ぜいたく)な時間を持つことができないという人や、何が自分にとっての「Me Time」なのかがよくわからないという人も多いことでしょう。池田流method1〜4を通して、「Me Time」のつくり方を考えてみましょう。

池田流method 2
「Me Time」を確保するには?

"自分ファースト"でいい! 一番つくりやすい時間帯は朝

Me Time」を確保するために一番してはいけないことは、何かを普通の人の2倍のスピードで処理したり、睡眠時間を削ったりといった努力をすること。自分ではなく周囲の人や状況を優先させる限り、時間は永遠に足りないままだということを肝に銘じましょう。

24時間では足りない!とすら思う日々の時間の流れをこじあけて、まずは自分のための豊かな時間「Me Time」を確保。そして残った時間を周囲のために使うと決める。時間の優先順位の中で、常に「自分」を一番に置くことを習慣づけることで、自分が本当にしたいことが見えてきます。でも、自分ファースト=わがまま、とためらう人も……。「そう考える時点でその人は配慮ができているので、大丈夫です。

長年の研究の結果、朝→夜→昼の順で『Me Time』が確保しやすくなることがわかりました。朝は、自分さえ早く起きれば邪魔されない時間が取れます。夜は、関わる人は家族が中心のため、家でのルーティンを見直して時間を捻出。昼は、さまざまなことに関わることが多い時間帯ですが、日中で自分の調子がいいときをあらかじめスケジュールとして確保することで、本当に自分が望む時間の使い方ができます」。自分の24時間を見直して、取りやすい時間を探しましょう。

池田千恵さんのある日の「Me Time」

「Me Time」を一番つくりやすい時間帯。"太陽浴"でフル充電
 "やりたいことリスト"を活用。こじあけた時間でカフェ&読書
 ルーティンを見直し捻出した時間で今日の”ベスト5”を瞑想(めいそう)。ポジティブ気分で入眠

池田流method 3
「have to」と「want」の違いとは?

「しなくちゃ」と「したい」を区別する方法

池田流method1で、「Me Time」とは「嬉しい、楽しい、気持ちいい時間」のことだと説明しましたが、具体的に何をすることなのかが思い浮かばない人も多いのでは? なぜなら、「have to=しなくてはならないこと」と、「want=したいこと」を区別するのが、意外に難しいから。これを区別する方法は、まず「したいこと」を書き出し、次にその理由を書き添えてみること。理由がどちらかというとポジティブなら「want」、どちらかというとネガティブなら「have to」だということがわかります。

たとえば、A「副業のテーマを見つけたい」、B「ダイエットして5kg痩せたい」は、どちらも前向きな「したいこと」のように思えますが、Aの理由が「リストラされたら怖い」で、Bの理由が「お気に入りのワンピースを着こなしたい」だとすると、Aは「have to=しなければならないこと」で、Bは「want=したいこと」になります。Aの理由が「一生働くことを楽しみたい」で、Bの理由が「自己管理ができていない人だと思われたくない」なのだとしたら、結果は逆に。「理由まで遡(さかのぼ)ることで、自分の本音を見つめることができるようになります

池田流method 4
「好きを100個」書き出してみましょう

自分を見つめて、「Me Time」を実現!

最後に、さらに自分を深く見つめて「want=したいこと」が、自分にとって「嬉しい、楽しい、気持ちいい」かどうかを検証しましょう。そこで出た答えが、「Me Time」を使って自分が本当にしたいこと。そのために役立つのが、「好きを100個」書き出すことです。

ここで注意したいのは、書き出すのは、「したいことを100個」ではなく「好きを100個」だということ。「したいことを100個」のリストを作ると、「have to=しなければならないこと」が紛れ込みがち。「好きを100個」なら、純粋に「嬉しい、楽しい、気持ちいい」リストができ上がるのです。「好き」は、たとえば、太陽、緑のある場所などの名詞や朝陽(あさひ)を浴びる、本を読むなどの動詞に限らず、思いついたことは何でも、ごちゃ混ぜに書いてOK。すらすらと100個書き出すことは難しいかもしれませんが、行き詰まったら「おいしいもの、料理、みじん切り、よく切れる包丁、笑顔、ほめられること」など、連想ゲームのように書き連ねたり、ほっとする、気持ちがゆるむ行動や言葉を集めたりしてみて。「書き終えてから改めて読むと、思いつくままに書いたとしても、いくつかのグループに分けられます。それを色分けしておくと、自分の『好き』を、より明確に意識することができるようになります」

このリストを持っていれば、急に時間ができたときに、気持ちがぱっと"Me Timeモード"に切り替わり、リストにカフェがあれば"戦略的カフェタイム"と称して自分の「好き」を即行動に移せるので、「結局何もせず終わってしまった」ということもなくなります。

ボンマルシェアンバサダーさんも取材に同席

「池田さんの話をぜひ聞きたい!」と、ともこさん、やっちさん、ととろさん、よっしーさんの4人のアンバサダーさんが取材現場に駆けつけてくれました。「すぐに実践できる具体的なアドバイスが聞けました」と喜ぶ皆さん。最後に「好きを100個」リストづくりにも挑戦しました。