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2024年度 かんきょう新聞

出張授業

身近なお菓子から
世界とつながる環境保護活動

株式会社ロッテ
授業の内容
  • ・チョコレートの歴史と作り方
  • ・サステナビリティへの取り組み
  • ・商品の包装・梱包・輸送時の工夫
  • ・野生のコアラを保護する取り組み
講 師
金田真里恵先生
マーケティング本部
第一ブランド戦略部
焼き菓子企画課 主査
金田真里恵先生
赤塚万紀先生
中央研究所
チョコ・ビス研究部
チョコレート研究二課
赤塚万紀先生
出張授業:株式会社ロッテの様子1
カカオポッドをナイフで真っ二つにして中身を解説する赤塚先生(写真手前)

チョコレートの原料「カカオ豆」を観察

「コアラのマーチを食べたことありますかー?」。先生の声かけに、「ある!」「大好き」「昨日も食べた!」と元気に返事をする子どもたち。授業はそんな和やかな雰囲気でスタートした。

まずは、発売60周年を迎えた「ガーナチョコレート」の製造工程の動画を上映しながら、研究担当の赤塚先生が「チョコレートができるまで」を解説していく。アフリカ・ガーナで採れたカカオ豆が板状のチョコレートになるまでの工程をじっと見つめる子どもたち。

その後、先生が取り出したのは、子どもの顔ほどの大きさの「カカオポッド」。カカオポッドとは、カカオの実のこと。ラグビーボール状の実の中に果肉があり、さらに内部の種子がチョコレートの原料となるカカオ豆になる。

先生が子どもたちの目の前でカカオポッドを割って内部を見せると、大きな歓声が上がった。「納豆みたい」「オクラみたい」「これ食べられるの?」と、みんな興味津々。カカオ豆の皮(カカオハスク)を飼料や肥料としてリサイクルするロッテのエコ活動などについても、詳しく紹介された。

包装や物流の工夫で「脱炭素」に貢献する

続いて、マーケティング担当の金田先生が環境保護活動について解説。ロッテでは、日本政府が掲げる「2050年までにカーボンニュートラルを達成する」という目標に向けて、さまざまな取り組みを行っている。その一つが、「エネルギー起源CO₂排出量を28年までに23%以上削減する」というもの。この取り組みをスタートした19年度と比較して、23年度時点ですでにCO₂排出量17%の削減を実現したという。

このエコ活動は、「コアラのマーチ」にも関連するということで、同商品の製造工程を動画で説明。身近なお菓子がテーマなだけあって、少し難しい話もみんな楽しそうに聞き入っていた。ここから主題となる環境保護の取り組みについての解説へ。「お菓子って環境の話題から遠いって思っているよね? でもそんなことはないんです」

「コアラのマーチ」のパッケージは古紙が再利用されていること、商品を束ねるトレーに使う紙を1年間で東京ドームの面積で約1.3個分削減したことなどが紹介されると、子どもたちの表情も真剣に。さらに配送時に使う段ボールの重量を減らすことで、物流側のトラックが排出するCO₂を削減する取り組みなどがスライドで丁寧に説明された。

野生のコアラを保護する活動を支援

授業の最後のテーマは、コアラ保護の取り組みについて。コアラの好物や普段の生活の紹介に続いて、野生のコアラが直面している自然環境の課題に関する話題へ。19年8月から20年3月にかけて、コアラがすむオーストラリア東南部で大規模な森林火災が発生。日本の約半分にあたる面積の森林が燃えた。このとき、多くの野生のコアラも火災に巻き込まれたという。

「こうした野生のコアラの現状を多くの人に知ってもらうことも『コアラのマーチ』開発チームの役割だと思っています」と力説する金田先生。

ロッテは、94年から「オーストラリア・コアラ基金」を支援している。この基金は、コアラの生息地調査やコアラの餌であるユーカリの植樹活動などに役立てられているといい、「コアラのマーチ」のパッケージを見ると同基金のロゴマークを探すことができる。

普段何げなく食べている「コアラのマーチ」を起点に、環境問題や企業のエコ活動を知った子どもたち。地球環境についてグローバルな視点で考える貴重な機会になった。

「オーストラリア・コアラ基金」はコアラの保護と管理を目的として、1986年に設立された国際機関。
「コアラのマーチ」の365種の絵柄の中には、地球保護の大切さを伝える「SAVE THE EARTH コアラ」もある。
365種類ある「コアラのマーチ」の絵柄を紹介。中にはご当地の絵柄も
気になったことはどんどん質問
質疑応答の時間には多くの手が挙がった
本物のカカオポッドを間近で観察
野生のコアラの現状に真剣に耳を傾ける子どもたち

出張授業を終えて

府中町立府中北小学校 (広島県/2024年11月13日)
府中町立府中北小学校の出張授業
益岡美子教諭
益岡美子
教諭

参加した4年生は、「総合的な学習の時間」を使って、環境新聞を作成しています。節電、節水、ゴミ拾いなどの活動に加え、今回の地球教室の体験も記事化する予定です。ロッテのみなさんのように、環境保護の「行動」をしっかり「発信」にもつなげていきたいと思います。

伊丹市立鴻池小学校 (兵庫県/2024年11月22日)
伊丹市立鴻池小学校の出張授業
塩家崇生主幹教諭
塩家崇生
主幹教諭

年間を通して、子どもたちが地球の課題を知る機会となる体験型の授業を実施しています。今回の地球教室でも活躍する社会人から直接、環境保護への取り組みを聞き、子どもたちも多くの発見があったはずです。これをきっかけに地球の未来について自分なりに考えてほしいと思います。

かんきょう1日学校

講 師
金田真里恵先生
金田真里恵先生
マーケティング本部
第一ブランド戦略部
かんきょう1日学校:株式会社ロッテの様子1
「コアラのマーチは、今年で何歳になったでしょうか?」と、クイズを出した金田先生。答えは40歳。正解に子どもたちの手が一番多く挙がっていたので、先生もうれしそうです。コアラが日本に初めてやってきた1984年に、コアラのマーチは誕生しました。コアラの絵柄は時々入れ替えながら、今は365種類に出合えます。

コアラのマーチは、商品を載せるトレーを45㎜から34㎜に短くすることで、年間約6万㎡の紙を削減したり、パッケージに古紙でつくられた再生紙を活用したりするなど、資源を大切に使っています。輸送では、商品を運んだ後のトラックや鉄道のコンテナが空で帰らないように、別の会社の商品を載せる「ラウンドマッチング輸送」を実施し、年間56.8tのCO₂排出の削減に貢献しました。また、コアラはオーストラリアにしかすんでいない固有種です。この様な限定した地域にすむ固有種から、生物多様性の大切さを知ってもらう体験型イベント「固有種の探検隊」も開催しています。

一方で野生のコアラは、土地の開発や森林火災で数が減り、数万頭から10万頭以下まで激減しています。コアラのマーチは、「オーストラリア・コアラ基金」のゴールドスポンサーとなり、野生のコアラの命を守る活動をしながら、その大切さを世界にも発信しています。

「コアラのマーチの絵柄には、地球環境を守る『SAVE THE EARTH コアラ』があります。食べる時に探してみてください」といって、金田先生は授業を締めくくりました。
左は、「オーストラリア・コアラ基金」のロゴマーク。世界20カ国以上で販売されている「コアラのマーチ」のパッケージすべてに印刷されている。右は、地球環境を守る「SAVE THE EARTH コアラ」。このほかに「残さず食べようコアラ」「エコバッグコアラ」などのサステナブルを意識した絵柄もある。
  • かんきょう1日学校:株式会社ロッテの様子2
  • かんきょう1日学校:株式会社ロッテの様子3
  • かんきょう1日学校:株式会社ロッテの様子4

豊かな地球環境と子どもたちの
未来を守るために

似内裕一さん
人と人をつなぐ環境への取り組み
株式会社ロッテホールディングス コミュニケーション広報部 部長

似内裕一さん

株式会社ロッテは2023年に「独創的なアイデアとこころ動かす体験で人と人をつなぎ、しあわせな未来をつくる。」というパーパスを新たに策定しました。そのパーパスの中で掲げる「しあわせな未来」という言葉には、持続可能な地球と社会を実現するという私たちの決意が表れています。

毎年参加している「地球教室®︎」は、ロングセラー商品「コアラのマーチ」を通じてロッテが取り組んでいることを、多くの子どもたちに知ってもらえる貴重な場であると考えています。親しみのあるお菓子を通じて環境への関心が高まり、持続可能な地球と社会の実現に向けて消費者と企業が一緒に歩んでいけるよう、私たちはこれからも活動を続けてまいります。(談)

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