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2024年度 かんきょう新聞

出張授業

地球にやさしいアルミニウム

株式会社UACJ
授業の内容
  • ・身の回りのアルミニウムの例
  • ・環境にやさしいアルミニウムの強み
  • ・アルミニウムの特長を実験で学ぼう
  • ・UACJ小山製作所見学
    (若木小学校のみ)
講 師
宮川竜太朗先生
マーケティング・技術本部
R&Dセンター
熱製品開発部
空調熱交材料開発室
宮川竜太朗先生
黄金崎琢也先生
マーケティング・技術本部
R&Dセンター
板・鋳鍛製品開発部
自動車材料開発室
黄金崎琢也先生
出張授業:株式会社UACJの様子1
「光った!」炭と塩水、アルミ皿で電池をつくる実験に挑戦

軽くて強いアルミは車の素材としても活躍

「アルミニウムという素材のことを、みなさんは知っていますか?」。そんな問いかけから始まったUACJの出張授業。まずは、SDGsにも貢献する「軽くて強い」という特長について学んだ。

例えば自動車は、車体を「軽く」したほうが、走行時に使うエネルギーは少なくて済む。一方で、安全面では「強さ」も譲れない。だからこそ、軽くて強いアルミニウムが環境にやさしい車づくりに生かされているのだという。

「ここでクイズです。アルミニウム、鉄、銅ではどれが一番軽いでしょう?」。予想を終えた後で配られたのは、3種類の金属でできた立方体だ。順番に手に取り「全然違う!」と子どもたち。鉄や銅の約3分の1のアルミニウムの軽さを体感した。

続いて、代表の児童2人がアルミニウムの強さを比べる実験に挑戦。一人は〝ほぼアルミニウム100%でつくられた棒〟を、もう一人は〝アルミニウムに他の金属を少量加えてつくられた棒〟を持ち「せーの!」で力を加える。すると、〝ほぼアルミニウムのみの棒〟はぐにゃりと曲がったが、もう片方はまったく変形しない。アルミニウムは、他の金属を少量加えることで、強度が増すことが分かった。

高いリサイクル率で省エネを実現!

授業の後半では「リサイクルの優等生」という特長に着目。比較的低い温度で溶かせるアルミニウムは、リサイクルに使うエネルギーが少なくて済むのだそう。さらに、原料であるボーキサイトから新たにアルミニウムをつくるのに必要なエネルギー値を100%とすると、リサイクル時に必要なエネルギーはたった3%に抑えられる。続けて出題されたクイズは「日本のアルミ缶のリサイクル率は?」。正解は「約98%」と明かされると、「えー!」と驚きの声が上がった。

さらに、アルミニウムで電池をつくる実験や、熱伝導率について学べる実験も。異なる素材の皿に氷を置いて熱伝導率の違いを比べてみると、最も早く氷が溶けたのは、アルミ皿。「この特性を生かして、エアコンの熱交換器などにもアルミニウムが使われているんですよ」。クイズや実験を通して、知らなかったアルミニウムの特長を楽しく学ぶことができた。

アルミリサイクルの現場
巨大な製造工場を見学

授業に加えて、栃木県にある「UACJ小山製作所」を訪れたのは、小山市立若木小学校の子どもたち。主にアルミニウムの棒材・管材・形材を製造する巨大な工場内を見学した。

最初に、アルミニウムの地金を高温で溶かして鋳造する工程へ。原料をリサイクルする現場も知ることができた。続いて、押出の工程。約500度に加熱されたアルミニウムが、金型を通して棒状になって押し出されていく。最後は、曲がりなどを矯正するストレッチャー作業を見学。13メートルほどの棒材を300トンの力で引き伸ばす巨大な機械の前では、大きな歓声が上がった。

日頃目にすることのない様々な設備をじっくり見学した子どもたち。身近な素材・アルミニウムへの関心がより一層高まったに違いない。

アルミニウムと鉄と銅の重さ比べの様子
100%アルミニウムと、他の金属を少量加えたアルミニウムの強さを比較。曲がりにくい、つまり「強い」のはどっちだろう? 
授業後は「アルミの値段はどう決まるんですか?」といったユニークな質問も
氷を使ってアルミの熱伝導率を調べる実験に挑戦
アルミニウムの押出加工を行う巨大な機械の前で説明を受ける子どもたち

出張授業を終えて

東大阪市立孔舎衙東小学校 (大阪府/2024年11月1日)
東大阪市立孔舎衙東小学校の出張授業
薄雲純子教諭
薄雲純子教諭

さまざまな実験に目を輝かせる子どもたちの姿が印象的でした。研究開発に取り組む方々に話を聞き質問できた経験も、いい刺激になったようです。出張授業での学びをきっかけに、子どもたちにはSDGsについて自ら考え、発信していく力を育んでほしいと思います。

中井町立井ノ口小学校 (神奈川県/2024年11月13日)
中井町立井ノ口小学校の出張授業
島田由香教諭
島田由香教諭

知識を得るだけではなく、環境問題に向けて具体的な行動を起こしていくことが最終的なゴールだと考えます。学校としても子どもたちの継続的な学びをサポートしていきたいですね。まずは今回の学びや気づきについて学年を超えて発表する機会を設ける予定です。

小山市立若木小学校 (栃木県/2025年2月6日)
小山市立若木小学校の出張授業
前田香織教諭
前田香織教諭

参加した6年生は、5年生の頃から探究学習で「環境」について調べていました。今回、UACJさんの地球環境に配慮した仕事現場を見学したことで、インターネットで調べた環境問題をよりリアルに感じるとともに、リサイクルの実態を知る良いきっかけになったと思います。

かんきょう1日学校

講 師
宮川竜太朗先生
宮川竜太朗先生
マーケティング・技術本部
R&Dセンター 熱製品開発部
空調熱交材料開発室
かんきょう1日学校:株式会社UACJの様子1
UACJは、日本で1番、世界でも2番目※1にアルミ板を作っている会社です。宮川先生は、アルミニウムが持つ様々な特長の中から、エコ活動に貢献できる二つを取り上げて教えてくれました。

一つ目は「強くて軽い」です。この特長を特に生かしたものに、車のボディがあります。アルミニウムは鉄や銅に比べ、重さは約3分の1。軽い方が同じ距離を走っても、使うエネルギーは少なくてすみます。しかし車は人の命を守るために頑丈に作らなければなりません。アルミニウムは直径3㎜の棒でも、作り方によっては400㎏の重さまで耐えることができます。軽くて強い車は、安全を担保しながらCO₂の排出削減もできるため、SDGsの目標13「気候変動に具体的な対策を」に貢献できると、先生は話しました。

二つ目は「リサイクルの優等生」です。アルミニウムは、身近なところでは飲み物の容器に多く使われています。アルミ缶は、原料のボーキサイトから作る場合にかかるエネルギーを100%とすると、使用し終わったアルミニウムからリサイクルして作る場合にはたったの3%しかかかりません。効率よく再利用できるため、日本ではアルミ缶の約98%※2がリサイクルされています。これは、再利用を推進しているSDGsの目標12「つくる責任、つかう責任」に貢献できます。

「これからもアルミニウムを積極的に使って、エコ活動に参加しましょう」と宮川先生は呼びかけました。

※1 2023年度実績 軽金属ダイジェスト(2024年8月26日現在)、2023年度各社決算期 10-K、Annual Report
※2 アルミ缶リサイクル協会, 2023年度 飲料用アルミ缶リサイクル率(再生利用率)について
アルミニウムの特長を生かして、車のボディに使ったり、アルミ缶を再利用することで、地球にやさしいエコ活動につながる。
  • かんきょう1日学校:株式会社UACJの様子2
  • かんきょう1日学校:株式会社UACJの様子3
  • かんきょう1日学校:株式会社UACJの様子4

豊かな地球環境と子どもたちの
未来を守るために

新井佳代子さん
身の回りから環境課題解決を
株式会社UACJ 総務・広報部 広報グループ長

新井佳代子さん

私たちUACJ(ユーエーシージェー)は、アルミニウム総合メーカーとして、飲料缶、IT機器、ルームエアコン、自動車、電車、飛行機、ロケットなど、さまざまな分野で用いられるアルミ素材を提供しています。

かんきょう1日学校では、「強くて軽い」「リサイクル性が高い」といったアルミニウムの特長を取り上げ、身近な製品を通して、アルミニウムがどのように環境負荷低減に貢献するかをご紹介しました。自分たちの将来や次の世代の地球環境について、一度立ち止まって考えるきっかけとなったなら幸いです。

当社は「アルミでかなえる、軽やかな世界」をスローガンに掲げ、アルミニウムの製造を通して、持続可能で豊かな社会の実現を目指し取り組んでいます。今後もさまざまな機会を通じて、次世代を担う子どもたちの育成支援を推進してまいります。(談)

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