授業の始めに河合先生は、「HEBEL HAUS(旭化成ホームズ)は、家をつくるだけではなく、住んでいる人の安心で豊かな暮らしを最も大切に考えています」と話しました。
先生は、ノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイさんが、「日本には、3Rとリスペクトの概念が一つに詰まった『もったいない』というすばらしい言葉がある」と紹介したことを取り上げました。その一方で、日本の家は他国に比べて使われる期間が短いと話しました。日本の住宅が使われる期間は約40年。アメリカの約60年、イギリスの約50年に比べても短い期間です。これは、日本は住み継ぐ意識が薄いからではないかと先生は推測します。木造の家を壊して建て直すと、約3万5千㎏のCO₂が排出されます。これは呼吸により100人が1年間に排出するCO₂に相当する大変な量です。家を長く使うことは、地球環境を守るうえでも大切なことだと説明しました。
HEBEL HAUSでは、良い住まいを「つくる」、60年間無料点検で「まもる」、次の世代へ引き継ぐ「いかす」を軸にした「LONGLIFE(ロングライフ)」に取り組んでいます。先生は、良い住まいとは、頑丈で災害にも強いものだと説明しました。また、人が快適に過ごすためには、断熱性も重要だと言います。
さらに、「まちもり」の取り組みも紹介しました。これは、家の周りに様々な高さの植物を植える活動です。近隣が緑でつながると、多様な生きものが集うだけではなく、住民の間にも自然にコミュニケーションが生まれます。
「皆さんも、環境のために自分たちにできることを、家族で話し合ってほしい」と先生は話しました。
授業では「まちもり」の参考にしたという「あさひ・いのちの森」が紹介された。静岡県富士市の工場跡地に植樹し、森の再生を行った。写真左は工場が取り壊された当時の様子で、写真右はその約20年後。その土地に合った高木・中木・低木を植え、虫や鳥など、様々な生きものがすみやすい環境に整えた。