日頃の感謝や、ちょっとグチってみたいことを17音の川柳にーー。第3回「オリックス 働くパパママ川柳」の入選作品が発表された。特別審査員を務めた爆笑問題の田中裕二さんは自身も働くパパで、妻の山口もえさんとともに11歳、7歳、1歳という3児の子育てに奮闘している。「イクメン オブ ザ イヤー」の受賞歴も持つ笑いの名手が選考を振り返りつつ、慌ただしくも毎日を楽しむひけつを語ってくれた。






日頃の感謝や、ちょっとグチってみたいことを17音の川柳にーー。第3回「オリックス 働くパパママ川柳」の入選作品が発表された。特別審査員を務めた爆笑問題の田中裕二さんは自身も働くパパで、妻の山口もえさんとともに11歳、7歳、1歳という3児の子育てに奮闘している。「イクメン オブ ザ イヤー」の受賞歴も持つ笑いの名手が選考を振り返りつつ、慌ただしくも毎日を楽しむひけつを語ってくれた。

5万4千を超える作品が寄せられた第3回「オリックス 働くパパママ川柳」。田中さんはピリッとした皮肉や自虐的な笑いが効いていた、とその印象を明かす。「何より、本音で語られているのが良かったです。僕としては、そこに笑いが加わればなお良し。川柳はそうやって楽しみたいですよね。それから、旬のフレーズを取り入れている作品も目立っていました。大賞作品の“10連休”はまさに今年のことですし、うまいなと。中にはホッとさせてくれるあたたかな作品もあって、入選作はバランスが良かったですね」
川柳のベースにある“共感の笑い”を楽しみながら審査したという田中さん。それわかる、とうなずいた作品がいくつもあったそう。「子守をしていて動画サイトに頼ってしまう、とかね。働くパパママは毎日大変だけど、『自分だけじゃないんだ』と気づけば気持ちが楽になると思うんです。一歩引いて俯瞰(ふかん)してみると何だか滑稽で笑えるぞ、ということもあるでしょうし。どういう切り口で物事を見るかが大事かな」
共感の一方で、新鮮さを感じた作品もあったと言う。自身にはなじみのない在宅でのテレワークをテーマにした作品は、ほほえましく思うと同時に、時代の変化に触れるきっかけになったと語る。「川柳は昔からあるものですが、こういった時流を取り入れることで相互理解が深まるといいですね。世代や立場の違いによるギャップは大小さまざまあるもの。そういうところにこそ“笑い”というクッションが役立つはずなので、パパママ川柳のような企画はさらに盛り上がってほしいと思います」




子育てと仕事を両立し、日々笑顔で過ごすために。田中さんは、たまには毒を吐き出して気持ちよく笑ってほしいという。「笑って共感することで、ハードな毎日でも精神的に健全な方向に進んでいけると思うんです。それは人も、社会も同じ。何でも悪いほうに受け取るより、ちょっとしたシャレを許容しながらクスッとでもニヤッとでも、みんなが笑ったほうがいい。そっちのほうが幸せだという定義はいつの時代も変わらないはずだから」
今回の受賞作にも、そんな笑いとともに、ささやかな幸せがたっぷり詰まっている。「遅く帰った時なのかな。子どもの寝顔を撮る、というような作品もありましたね。そういう幸せな“あるある”も大事にしたいですよね」。じゃあ僕からも“あるある”を一つ、と田中さん。明かしてくれたのは、保育園へのお迎えのエピソードだった。「預けるときはグズることもありますが、お迎えのときは最高ですよ。『パパー!』と両手を広げて駆け寄ってきてくれますから。実は今日この後、僕がお迎えに行くんです」とにっこり。審査会と取材撮影を終え、じゃあ行ってきますと席を立った田中さんの足取りは実に軽やかだった。
