朝日地球会議2022

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特別講演

ずっと笑顔でいられるためにアデランスの価値共創型SDGs

新田 香子

株式会社アデランス
グループCSR広報室長

リアルとオンラインのハイブリッドで開催された国際シンポジウム「朝日地球会議2022」(10月16日〜19日)の2日目、株式会社アデランスのグループCSR広報室長、新田香子氏が「アデランスの価値共創型SDGs」をテーマに特別講演をした。

毛髪・美容・健康・医療のウェルネスカンパニーへ

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アデランスでは、「毛髪」を通じて人々の健康や心豊かな暮らしに貢献したいと考え、これまでさまざまなCSR活動に取り組んでまいりました。本日は、毛髪の可能性を追求してきた50年以上の歴史を背景にした「アデランスの価値共創型SDGs」についてお話ししたいと思います。

アデランスは、1968年に、東京都新宿区に男性用オーダーメイド・ウィッグの会社として創業しました。創業者の根本信男は、世の中には髪の悩みを抱える男性が多く、ウィッグでそれを解決できるではないかと考えました。創業54年目の2022年現在、アデランスはアメリカ、ヨーロッパ、アジアなど世界19の国と地域にある68のグループ会社で事業を展開するまでに成長しました。現在のグループ社員数は、国内約2500名、海外約4200名を数えます。

創業50周年を機に、毛髪分野で培ったノウハウや技術を周辺領域に生かすべく、「美容・健康・医療のウェルネス産業」へと事業の幅を広げています。近年は、毛髪にさまざまな体内情報が記憶されている点に着目し、「毛髪検査」の研究にも力を入れています。日常のヘアケアから体内環境・食生活の改善、疾患リスクの評価まで、自分の健康状態を把握するシステム開発に、アデランスの「毛髪」の研究データをフル活用したいと考えています。

人工毛髪の研究開発で持続可能な事業を推進

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アデランスでは、ほかにも毛髪分野における社会課題の解決を目指す研究を行っています。そのひとつが人工毛髪の開発です。世界的な経済発展に伴い、近年では、ウィッグに使われる良質な人毛の調達が困難になっています。当社では持続可能性と安定供給の観点から、1983年より研究に着手し、商品化しています。開発された人工毛髪は、人毛特有のキューティクルを独自技術で形成するほか、形状保持性、耐熱性等に優れ機能性の高い素材として浸透しています。

2022年には、約15年の開発を経て、第三の機能性人工毛「サイバーエックス」を開発。焼却しても汚染物質が発生しにくく、製造過程の廃棄物削減にも配慮しました。

また、構造タンパク質素材を独自開発するベンチャー企業Spiber株式会社と共同で、SDGs視点によるウィッグの新しい毛髪素材の開発にも挑戦しています。

40年以上の歴史を持つ「愛のチャリティ」活動

日本国内では、1978年から病気やケガなどが理由で脱毛されたお子様にウィッグをプレゼントする「愛のチャリティ」活動を40年以上続けています。

アデランスのウィッグはエンターテインメントの世界でも活用されています。83年に劇団四季のミュージカル『キャッツ』とのコラボレーションから始まった当社独自のエンターテインメントウィッグは、『オペラ座の怪人』などの日本を代表する舞台作品に採用されました。海外でもパリのオペラ座やニューヨークのブロードウェイなどでアデランスグループのウィッグが使用されています。

2009年より、お客様と取り組むエコサイクルとして、「フォンテーヌ緑の森」活動も行っています。これは、不要になったウィッグをお持ちいただいたお客様にクーポンを渡し、これを利用して次回ウィッグを購入いただくと、売り上げの一部が環境保全活動へ充てられるという仕組みです。

この活動は当初、山梨県笛吹市に植樹をしておりましたが、植樹地がいっぱいとなり、東日本大震災の被災地の桜の植樹、19年からは静岡県立森林公園のアカマツ林の再生が加わりました。活動した13年間で回収したウィッグは10万枚以上で、植樹面積は累計2万5000平方メートルまで広がっています。

アデランスは来年55周年を迎えます。「世界がずっと笑顔でいられるために」をビジョンに、世界中の笑顔を支えていくのがアデランスのCSR活動の原点であると考えます。世界のグループ会社とともに、毛髪、美容、健康、医療のウェルネスを推進し、SDGsが目指す持続可能な社会の実現に向けて、社会課題の解決に貢献する事業推進に努めてまいります。

株式会社アデランス グループCSR広報室長
新田 香子

にった・きょうこ/2000年、株式会社アデランスに入社。広報室にて社内外のコミュニケーションを担当。11年、グループ広報誌を創刊、16年よりCSR業務に携わる。18年、グループCSR広報室長に就任。公益社団法人日本毛髪科学協会 毛髪診断士Ⓡ認定講師。NPO法人日本経営倫理士協会 総合企画委員、経営倫理士。

ずっと笑顔でいられるために

活動分類 活動目標
健康の笑顔 ・毛髪を通じた健康課題の解決
・毛髪周辺領域での潜在課題の解決
社会の笑顔 ・地域社会 ・コミュ二ティとの連携
・社会を配慮したユニバーサルデザイン
・働きがい ・人財育成 ・ダイバーシティ&インクルージョン
地球の笑顔 ・環境汚染予防
・環境負荷の低減
・資源循環型社会の実現
未来の笑顔 ・文化の発展
・子どもたちへのサポート
・持続可能な社会に向けた取り組み
新毛材開発
アデランスでは、独自の構造タンパク質素材「Brewed Protein™(ブリュード・プロテイン™)」の産業化に取り組むSpiber株式会社とタッグを組み、新毛髪素材の共同開発に取り組んでいます。枯渇資源に頼らない持続可能な素材を使ったウィッグの商品化・販売を目指して、両社でSDGs視点の革新的な研究が進んでいます。
愛のチャリティ
アデランスでは、「髪の悩みを心の傷にしないために」をテーマに、1978年から「愛のチャリティ」を実施。病気やケガなどの理由でウィッグを必要とする子どもたちにウィッグをプレゼントする活動を続けています。アメリカのヘアクラブ社でも95年から20年以上にわたり、「HairClub for Kids」という同様の活動を行っています。
[ 特別協賛 ] Special Partners
  • 旭硝子財団
  • アデランス
  • サントリーホールディングス
  • JT
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