広告特集 企画・制作 朝日新聞社メディア事業本部

パネリスト:磯﨑 泰介 先生、市川 和子 先生
コーディネーター:西沢 邦浩 氏
日経BP総合研究所 社会課題研究所 客員研究員
西沢来場された方から、事前にたくさんの質問を寄せていただきました。特に多かった内容を先生方に再確認も含めてうかがっていきます。まずは減塩食です。おいしく食べるにはどのような工夫が必要ですか?
市川メリハリが大切ですね、例えば大根を煮る時に、だしで煮るだけでは物足りない場合には、食べる時に味噌を少しだけ表面につけると舌に塩味を感じます。中途半端な味付けよりも、献立のどこかに集中的に塩分を加えて、舌で感じられるようにしましょう。
西沢外食の注意点を改めて教えてください。
市川食後に喉が渇いたら、塩分を多くとった証拠です。外食の塩分量は、家での食事よりも大体1.5倍ほど多くなります。そのため、「漬物を控える」「お弁当についているしょうゆをかけない」などをするだけでも、約1gの塩分を減らせると思います。また、主食はなるべく白米を選ぶとよいですね。
西沢アルコールやカフェイン、甘味などの嗜好品をとるうえでの注意点はありますか?
市川ほどほどがよいですね。ビールなら350mLの缶ビール1本、焼酎はコップに半分程度です。また、夏場のスポーツ飲料にも注意が必要です。ナトリウムが多く吸収率もよいため、かえって体に負荷をかける場合もありますので、CKD患者さんはかかりつけ医や栄養士に相談してください。
西沢CKDの自覚症状について詳しく教えてください。
磯﨑先にもお話しした強い尿の泡立ち、頻尿や血尿などです。ほかには、急な尿意や夜間頻尿などが現れる過活動膀胱にも注意するとよいでしょう。また、高齢の方は、ふくらはぎにむくみが出ることもあります。
西沢健康診断で気をつける項目は何ですか?
磯﨑血圧や体重、血液検査では腎機能の指標であるeGFRのほか、コレステロールや中性脂肪、血糖値、ヘモグロビンA1cなどです。また、尿検査では尿蛋白、尿糖、尿潜血の有無などがあります。なお、eGFRは加齢とともに自然に低下していきますが、注意が必要な急激な低下か否かを判断するためには3年以上の経過が必要です。健診の結果を保管しておくとよいでしょう。
西沢CKDは治る病気なのでしょうか?
磯﨑慢性の病気であり、多くの場合は数年から数十年経って見つかります。一時的な病気と違って腎機能が完全に回復することは少ないのですが、早期に発見して、生活習慣の改善や適切な治療を継続することによって、CKDの進行を遅らせる可能性があります。
西沢最後に皆様にメッセージをお願いします。
磯﨑私が腎臓の医師になった約40年前には有効な治療法がほとんどありませんでしたが、科学技術の進歩によって期待できる薬がたくさん登場し、科学的根拠に基づく理想の食事や生活習慣が明らかになってきました。CKDは精密で高価な検査ではなく、採血と尿検査で発見できますので、ぜひ定期的に検査を受けるようにしてください。そして本日お話ししたCKDに関する正しい情報に基づいて、よい生活習慣や食事を継続していただきたいと思います。
市川食は「人を良くする」と書きます。ですから、皆様ぜひ楽しく食べていただきたいと思っています。そのためには、自分の体によい食事を今一度確認してください。たとえ少し薄味でも体にとっておいしいもの(よいもの)、それが本当のごちそうです。
西沢本日はCKDに関するさまざまなお話をうかがい、腎臓に気を付けて生きることは一見、手間なようにも思えますが、生活を豊かにするポイントになるかもしれないと感じました。ご参加いただいた皆様も本日の内容を参考に、充実した健やかな人生を送っていただきたいと思います。ありがとうございました。