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2025年度 かんきょう新聞

出張授業

身近なお菓子から
地球環境を考えてみよう

株式会社ロッテ
授業の内容
  • ● チョコレートの歴史と作り方
  • ● カカオ豆を観察しよう!
  • ● 包装や輸送の工夫で脱炭素を実現
  • ● 野生のコアラを保護する取り組み
講 師
久保田祐揮先生
マーケティング本部
第一ブランド戦略部
焼き菓子企画課 主査
久保田祐揮先生
高木美帆先生
中央研究所
チョコ・ビス研究部
チョコレート研究二課
高木美帆先生
出張授業:株式会社ロッテの様子1
コアラのマーチの絵柄は365種類も!「ご当地コアラもいますよ」と久保田先生

チョコレートの正体は? 「カカオ豆」を観察

コアラのマーチに入っているのはチョコレート。授業は、その原料をたどるところから始まった。まず研究担当の高木先生が、チョコレートはカカオマスや砂糖などから作られることを説明し、製造工程を動画で紹介した。おなじみの「ガーナチョコレート」の商品名が、原料となるカカオ豆の生産国であるガーナに由来すると知った子どもたちは、「ガーナってどこにあるの?」と関心を寄せた。

次に高木先生が取り出したのは、本物のカカオポッド(カカオの実)だ。ラグビーボールのような形の実を切ると、中から白い果肉に包まれたカカオ豆が現れた。「これがチョコレートになるの?」と驚く子どもたち。先生からは、カカオ豆は加熱処理することでチョコレートの風味が引き出されることも説明された。また、カカオ豆の皮(カカオハスク)は、従来は捨てられていたが食物繊維が豊富なことで知られる。そこでロッテでは、カカオハスクを活用し「もったいな〜い!なコアラのマーチ」として商品化(販売休止中)。おいしさと資源の有効活用、この双方の両立に挑んだ。

包装や配送の工夫で脱炭素を実現

続いてマーケティング担当の久保田先生が、環境配慮の取り組みを解説した。ロッテは創業100周年となる2048年に向けて、「ロッテミライチャレンジ2048」を掲げて環境負荷低減を進めている。具体的には「エネルギー起源CO2排出量を2028年度までに23%以上削減する」「2048年度までにカーボンニュートラルを達成する」といった目標だ。

身近な例として紹介されたのが、コアラのマーチのパッケージだ。古紙を原料とする再生紙が積極的に採用されているという。さらに、商品をまとめるトレーの高さを45ミリから34ミリにすることで紙の使用量を削減。「年間で、東京ドーム約1.3個分もの面積の紙の使用を減らせました」と久保田先生が解説すると、教室には驚きの声があがった。加えて、コアラのマーチの輸送に使われる段ボールの重さを4%削減。他のお菓子会社と連携した効率的な配送方法も、CO2排出量の削減につながったと説明された。

おなじみの商品が、さまざまな工夫によって環境負荷の低減に貢献していることが数値で示され、子どもたちは熱心にメモを取りながら聞き入っていた。

野生のコアラを守る取り組みも

授業の終盤は、「コアラのマーチ」の看板とも言えるコアラに話題が広がった。野生のコアラは、オーストラリアの東海岸の限られた森林エリアにしか生息していないことや、ユーカリの葉だけを食べ、一日の大半を眠って過ごす生態が紹介されると子どもたちは興味津々。一方で、都市開発や森林火災などの影響で、生息数がかつての数百万頭から十万頭以下にまで減少している現状も伝えられた。

「コアラのマーチを通じて、野生のコアラを守っていくというメッセージを伝えていきたい」と久保田先生。ロッテは1994年から「オーストラリア・コアラ基金」のゴールドスポンサーとして、生息地調査や植樹などの活動を支援している。コアラのマーチのパッケージには、この基金のマークが表示されている。

久保田先生は「地球環境を守ると言うと、壮大すぎて自分には関係ないと思うかもしれない。でも実は、小さなことの積み重ねが大きな力となる。ごみの分別など、自分たちにできることから取り組んでいきましょう」と授業を締めくくった。子どもたちにとっては、身近なお菓子をきっかけにグローバルな視点で地球環境を考える機会となった。

「オーストラリア・コアラ基金」はコアラの保護と管理を目的として、1986年に設立された国際機関
「コアラのマーチ」の365種の絵柄の中には、地球保護の大切さを伝える「SAVE THE EARTH コアラ」もある
カカオポッドの中にはカカオ豆が。「これがチョコレートになるの?」
「カカオポッドの中身はどんな風になっているかな?」と高木先生
気になったことはどんどん質問
熱心にメモを取る子どもたち
ラグビーボールのような形をしたカカオポッド

出張授業を終えて

那覇市立壺屋小学校 (沖縄県/2025年11月19日)
那覇市立壺屋小学校の出張授業
幸地倫子教諭
幸地倫子教諭

4年生は現在「環境にやさしい町づくり」について学んでいます。普段のごみ問題についての学びの発展的なものとして、身近なお菓子をつくる会社の環境活動への取り組みを知り、有意義でした。品質を維持しながら環境負荷を減らす姿勢も、とても印象的でした。

富良野市立富良野小学校 (北海道/2025年12月12日)
富良野市立富良野小学校の出張授業
土屋亜弥教諭
土屋亜弥教諭

本校では1学期に、SDGsの17の目標について「興味のある項目を調べる」という学習を行いました。今回、子どもたちは大好きなお菓子とSDGsや地球環境とのつながりを理解できたと感じます。今後はリサイクルなど、日々の実践につなげてほしいですね。

かんきょう1日学校

講 師
金田真里恵先生
金田真里恵先生
グローバル本部
グローバルマーケティング部
マーケティング戦略課 主査
かんきょう1日学校:株式会社ロッテの様子1
「皆さん、ロッテという会社を知っていますか」と問いかけた金田先生。すぐに「知っている!」と大きな声が返ってきました。大手菓子メーカーのロッテは、創業100周年となる2048年に向けて、さまざまなサステナブルな取り組みを進めています。

先生が携わっているチョコレート菓子「コアラのマーチ」では、コアラのマーチを載せるトレーの高さを低くして紙の使用量削減を推進したり、パッケージに古紙を利用したり、さらにロスになった古紙もリサイクルに回したりして資源を大切にしています。

輸送では、ダンボールの重量を4%軽減して、エコ物流に貢献。また、商品を運んだ後のトラックや鉄道のコンテナが空で帰らないように、別の会社の商品を載せて運ぶ「ラウンドマッチング輸送」を始めました。これによりCO₂の排出量を年間約56.8tも削減できました。

コアラのマーチの絵柄は現在、365種類。その中には地球環境を守る「SAVE THE EARTH コアラ」などのサステナブル絵柄もあります。「地球にやさしい取り組みをお菓子からもどんどん推進していこうと思います」

野生のコアラを守る活動にも熱心です。1994年から「オーストラリア・コアラ基金」のゴールドスポンサーとして参加し、生息域の調査や森を守る活動を続けています。それでも、野生のコアラは大規模な森林火災、鉱山や宅地の開発などで数が激減し、2022年にオーストラリア政府は一部の地域でコアラを絶滅危惧種に指定しました。

先生は「コアラのマーチの願いは、世界中の人に『野生のコアラを守る』というメッセージを伝えること」と話しました。
左は、「オーストラリア・コアラ基金」のロゴマーク。世界20カ国以上で販売されている「コアラのマーチ」のすべてのパッケージに印刷されている。右は、サステナブル絵柄の地球環境を守る「SAVE THE EARTH コアラ」。この他に「残さず食べようコアラ」「エコバッグコアラ」などがある。
  • かんきょう1日学校:株式会社ロッテの様子2
  • かんきょう1日学校:株式会社ロッテの様子3
  • かんきょう1日学校:株式会社ロッテの様子4

豊かな地球環境と子どもたちの
未来を守るために

似内裕一さん
「しあわせな未来」を実現するために
株式会社ロッテ 広報部 部長

似内裕一さん

株式会社ロッテは2023年に「独創的なアイデアとこころ動かす体験で人と人をつなぎ、しあわせな未来をつくる。」というパーパスを新たに策定いたしました。このパーパスの中で掲げる「しあわせな未来」という言葉には、持続可能な地球と社会を実現するという私たちの強い想いを込めています。

毎年参加している「地球教室®︎」は、ロングセラー商品「コアラのマーチ」を題材に、ロッテの取り組みを多くの子どもたちに直接伝えられる貴重な機会です。私たちは、こうした活動を通じて「しあわせな未来」をどう実現するか探求し、お客様やお取引先様といったステークホルダーの皆さまとともに持続可能な成長と企業価値の向上に努めてまいります。(談)

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