2020 01. 30

KADOKAWA SAKURA KNIGHTS

麻雀通じ「新しい物語」を


高い手目指し盛り上げたい

KADOKAWAサクラナイツ
内川幸太郎さん 岡田紗佳さん
沢崎誠さん
(画像左→右)

7チームで発足したMリーグは、2年目の2019年シーズン、待望の新規参入企業を迎えた。出版、映像、ゲームなど幅広い分野で日本の文化をリードする株式会社KADOKAWAだ。チームを率いる同社のエンタテインメントノベル局・コンテンツ推進室室長・森井巧さんに、新規参戦の経緯と目標を聞いた。

「見て楽しむ」文化を育て


幅広い世代にアプローチを

——KADOKAWAが「Mリーグ」に新規参戦したきっかけは?

昨年Mリーグが始まって、「新しいスポーツみたいでエキサイティングだな」と思ってパブリックビューイングに何回か行きました。その最終節で、藤田晋チェアマンとたまたま名刺交換をさせて頂きました。後日、Mリーグの担当者の方を紹介頂いたときに「チームを持ちませんか」というお話を頂いたんです。予想もしていなかったんですけど、実現できたらすごく面白いなと思いました。

川淵三郎さんが顧問に入られていたり、選手がユニフォームを着たり、既存の麻雀の概念を覆すようなMリーグの方向性は、「新しい物語をつくろう」というKADOKAWAのキャッチコピーとも合致していました。

——今後の目標を教えてください。

麻雀は頭脳スポーツとして、老若男女が対等に戦えます。弊社の商品は、小・中学生向けからシニア層向けまで、幅広い世代にアプローチしているので、チームのコンセプトもそうありたいと思っています。

またこれまでは、麻雀は「自分でする」ものだったと思うのですが、これからは「見る」方も増えていくでしょう。アニメ文化やオタクカルチャーとも接している弊社が参加することでMリーグに興味を持って頂ける方が増えれば、麻雀を見て楽しめる文化の広がりに貢献できると思っています。


選手は、麻雀教室の人気講師で、基本に忠実かつ華麗な手順を武器とする内川幸太郎選手、モデル・タレントとしても活躍するリーグ最年少の岡田紗佳選手、数多くのタイトルを獲得してきたリーグ最年長のレジェンド雀士・沢崎誠選手の3人。チームカラーや麻雀への思いを聞いた。

長年描いてきた理想が実現


若い世代への広がりも実感

——Mリーグという新しい舞台に、どのような印象を持たれましたか?

内川 麻雀プロがスポーツ選手としてリーグ戦を戦う、という今までになかった世界に入ったんだなと嬉しく感じていました。新しく参戦したチーム「KADOKAWAサクラナイツ」のプレイヤーとして、どんなことが出来るのか、集中して邁進しているところです。

岡田 昨年は、Mリーグのファンの1人として、見て楽しんでいました。Mリーグがすごく好きだからこそ、今期から自分がその場所で戦うことを考えると、選手としてファンから厳しい目で見られるとは思っていました。モデルと並行してプロ活動をしているので、なおさらですね。しかし開幕から何戦か戦っていくことで、Mリーグという場で戦える気持ちが少しずつできてきたと感じています。

沢崎 私はMリーガーの中で一番年上ですが、企業が麻雀のスポンサーにつくことは、若い頃からの理想でした。今は亡き先輩たちも「そういう形でなければ、本当のプロの世界は出来ない」とずっと言っていました。一方で、ひとつの業界がメジャーになるまでには何十年かかるだろう、とも思っていました。

だから、Mリーグのような舞台ができること、まして私が指名されるなんてことは、考えてもいなかったんです。今年選手に選ばれて良かったという気持ちはもちろんありますが、それよりも去年Mリーグができたこと自体が一番嬉しかった。自分がどうこうよりも、この業界に来た後輩達が食べていける環境が出来たことが、何よりありがたいですね。

——麻雀を通じて身についたことはありますか?

内川 世代を超えたコミュニケーション能力や礼儀作法です。麻雀は日常の全てを忘れて集中できるので、いいことがあっても悪いことがあっても、ゲームをしている最中はすべてを忘れられる。それぐらい熱中して出来るところも魅力のひとつです。

また、麻雀教室で生徒の皆さんを見ていると、年配の方は「認知症予防になる」「新しい友達ができた」という声が多いですね。若い方の間でも、女性同士でサークルを作って対局するようなコミュニティづくりが始まっています。とくに最近は、若者の増加が目立ちますね。数年前に健康麻雀ブームがあったときは、公の施設が麻雀卓を導入して年配の方に普及しましたが、Mリーグが始まり、若い方にも火がついたと感じています。実際、今日行ってきた教室は、20代から40代まで約30名の生徒さんがいるんですが、ほとんどの方はMリーグを見ています。

岡田 麻雀は、確率通りにならない理不尽なことがいっぱい起きるので、我慢が効くようになりました。何が起きても、ちょっと引いて見られるようになったので、嫌なことが起きても「そういうこともあるよね」と思えるようになれました。また、私と沢崎さんの間でも、麻雀の話は絶えないですし、世代のギャップがないのも麻雀のいいところです。

沢崎 私は麻雀で性格が変わりました。所属している日本プロ麻雀連盟の中で一番短気だったんですが、麻雀では冷静にならなきゃだめなので、ポーカーフェイスをはじめ、いろんなことを練習しました。小学生の頃は遅刻や早退をよくしていたんですが、麻雀プロになってからは遅刻は1回だけ。その1回の遅刻のペナルティで、リーグ戦で昇級できなかったことがあったんです。それからは、対局会場には1時間ぐらい前に入るように心がけています。そういう面でも、麻雀に取り組んで変わりましたね。

——チームの特長や見て欲しいポイントを教えてください。

内川 戦いぶりを見て欲しいですね。視聴者の皆さんが「こういう場面は戦って欲しいな」と思われる場面では、常に引かずに戦っていきたい。ただ無理をしてはいけないので、バランスは難しんですが、盛り上がれる場面や見せ場を、ひとつでもふたつでも多く作っていきたい。そういう麻雀を心がけたいと常々思っています。

岡田 Mリーグの選手は、麻雀の個性も人の個性もさまざまなので、全チーム29人の中に、誰かひとりは自分がはまれるような選手がいると思います。その中で「推し」の選手を見つけてもらえれば、よりMリーグや麻雀を楽しんで頂けると思っています。

沢崎 基本的に前に出て攻めていって、「やっつけるかやっつけられるか」という麻雀を心がけています。まずアガることを目標にしている若手選手が多くいますが、「ミスター麻雀」と呼ばれた小島武夫先生(2018年死去、享年82歳)のように「高い手を作る」「放銃をしない」のふたつを2本柱としてやってきた先輩もいます。

私は小島先生から麻雀を教えて頂きましたから、それを多くの方にも伝えたい。小島先生は、単にアガるだけではいけない、ということを美学とされていました。そういう考えも含めて、いろんな方から吸収したものを表現して、私達から後輩に伝える必要があると思っています。「こういう麻雀もあるんだぞ」と。

KADOKAWA社屋で定期的にパブリックビューイングイベントも開催されている。選手の出演はもちろん、豪華なゲストやオリジナルドリンクの提供も魅力

Mリーグ参入後にKADOKAWAでも麻雀同好会が発足。時には選手も参加して麻雀交流会も開催されている

(文・福山純生)

●Twitterアカウント

KADOKAWAサクラナイツ
@kadokawa_sk


●Mリーグ KADOKAWAサクラナイツオフィシャルサポーター

https://m-league.jp/supporter/


●memma KADOKAWAサクラナイツファンコミュニティ

https://www.memma.jp/clubs/kadokawa_sk/

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