國華賞は、明治22(1889年)に岡倉天心らにより生まれた雑誌『國華』の創刊100年を記念して創設され、日本および東洋の美術についての優れた研究に贈られます。過去1年間に刊行された書籍、雑誌・紀要などに掲載された論文、展覧会図録が対象となります。

受賞者一覧

2021年度(第33回)

國華賞 仲町啓子
『光琳論』
(令和2年9月、中央公論美術出版)
國華奨励賞 檜山智美
「敦煌莫高窟第二八五窟西壁壁画に見られる星宿図像と石窟全体の構想について」
(「仏教芸術」5号)
國華展覧会図録賞 岩田多佳子氏ほか(五十嵐浚明展準備会)
「生誕320年記念特別展 五十嵐浚明―越後絵画のあけぼの」展図録
(令和2年11~12月、新潟市歴史博物館)

2020年度(第32回)

國華賞 岡田裕成
《レパント戦闘図屏風》: 主題同定と制作環境の再検討
(『香雪美術館研究紀要』2号)
國華奨励賞 舘野まりみ
MOA美術館蔵「清水寺遊楽図屏風」に関する一考察
(『MUSEUM』680号)

2019年度(第31回)

國華賞 奥 健夫
仏教彫像の制作と受容―平安時代を中心に―
(中央公論美術出版、令和元年6月)
國華展覧会図録賞 山下真由美
鳥取画壇の祖 土方稲嶺―明月来タリテ相照ラス―
(鳥取県立博物館、平成30年10月〜11月)

2018年度(第30回)

國華賞 田辺昌子 
菱川師宣と浮世絵の誕生 房州から江戸へ
(『國華』1465号、平成29年11月)
國華特別賞 有賀祥隆
日本絵画史論攷―紺丹緑紫抄
(中央公論美術出版、平成29年11月)

2017年度(第29回)

國華賞 小林宏光 
中国版画史論
(勉誠出版、平成29年2月) 
國華展覧会図録賞 山本英男 
海北友松
(京都国立博物館、平成29年4月)

2016年度(第28回)

國華展覧会図録賞 植松瑞希
蘇州の見る夢―明・清時代の都市と絵画―
(大和文華館、平成27年10~11月)
國華展覧会図録賞 原田一敏ほか
極 茶の湯釜―茶席の主―
(MIHO MUSEUM、平成28年6~7月)

2015年度(第27回)

國華賞 竹浪 遠
唐宋山水画研究
(中央公論美術出版、平成27年1月)
國華特別賞 田邉三郎助
能面芸術の形成(上)(下)
(『國華』1431号、1436号、平成27年1月、6月)
國華展覧会図録賞 末吉武史
九州仏―1300年の祈りとかたち
(福岡市博物館、平成26年10月)

2014年度(第26回)

國華賞 泉万里
中世屏風絵研究
(中央公論美術出版、平成25年10月)
國華賞 笠嶋忠幸
日本美術における「書」の造形史
(笠間書院、平成25年10月)
國華奨励賞 伊藤久美 
『明恵上人樹上坐禅像』に関する一考察―型と主題の再検討を中心に―
(『美術史』175冊、平成25年10月)
國華展覧会図録賞 ラワンチャイクン寿子ほか
東京・ソウル・台北・長春 官展にみる近代美術
 (福岡アジア美術館、府中市美術館、兵庫県立美術館、平成26年2月)

2013年度(第25回)

國華賞 谷口耕生
倶舎曼荼羅と天平復古
(林温編『仏教美術論集1 様式編―スタイルとモードの分析』、竹林舎、平成24年10月)
國華奨励賞  濱田瑞美
中国石窟美術の研究
(中央公論美術出版、平成24年10月)

2012年度(第24回)

國華賞 肥田路美
初唐仏教美術の研究
(中央公論美術出版、平成23年12月)
國華賞 塚本麿充
皇帝の文物と北宋初期の開封
(『美術研究』404号、406号、平成23年8月、平成24年3月)

2011年度(第23回)

國華賞 宮崎隆旨
奈良甲冑師の研究
(吉川弘文館、平成22年12月)
國華賞 勝盛典子
近世異国趣味美術の史的研究
(臨川書店、平成23年3月)
國華展覧会図録賞 山川曉
高僧と袈裟―ころもを伝え、こころを繋ぐ
(京都国立博物館、平成22年10月)

2010年度(第22回)

國華賞 古原宏伸
米芾『画史』註解(上)(下)
(中央公論美術出版、平成21年9月、平成22年6月)
國華賞 内藤 栄
舎利荘厳美術の研究
(青史出版、平成22年3月)

2009年度(第21回)

國華賞 小川裕充
臥遊 中国山水画―その世界
(中央公論美術出版、平成20年11月)
國華展覧会図録賞 塚本麿充
崇高なる山水―中国・朝鮮、李郭系山水画の系譜
(大和文華館、平成20年10月)
國華奨励賞  森實久美子
華厳海會諸聖衆曼荼羅についての一考察―図様の源泉と思想背景を中心に―
(『國華』1362号、平成21年4月)

2008年度(第20回)

國華賞 相澤正彦・橋本慎司
関東水墨画―型とイメージの系譜
(国書刊行会、平成19年5月)
國華賞 日高 薫 
異国の表象―近世輸出漆器の創造力
(ブリュッケ、平成20年2月)
國華展覧会図録賞 浅野秀剛・田辺昌子
鳥居清長―江戸のヴィーナス誕生
(千葉市美術館、平成19年4月)

2007年度(第19回)

國華賞 大久保純一
広重と浮世絵風景画
(東京大学出版会、平成19年4月) 

2006年度(第18回)

國華賞 須藤弘敏
転写と伝承―延暦寺銀字本・仁和寺本系紺紙法華経について―
(『國華』1319号、平成17年9月) 
國華賞 根立研介
日本中世の仏師と社会―運慶と慶派・七条仏師を中心に―
(塙書房、平成18年5月)

2005年度(第17回)

國華賞 武藤純子
初期浮世絵と歌舞伎―役者絵に注目して
(笠間書院、平成17年3月)
國華奨励賞  姜 素妍
朝鮮前期の観音菩薩の様式的変容とその応身妙法の図像―京都・知恩院蔵<観世音菩薩三十二応幀>の明朝形式の受容を中心に―
(『仏教芸術』276号、平成16年9月)
國華奨励賞  福山泰子
アジャンター第17窟<シンハラ物語>図―場面解釈の再検討と物語表現の特質―
(『國華』1316号、平成17年6月)

2004年度(第16回)

國華賞 玉蟲敏子
都市のなかの絵―酒井抱一の絵事とその遺響―
(ブリュッケ、平成16年6月)
國華賞 石松日奈子
雲岡中期石窟新論―沙門統曇曜の失脚と胡服供養者像の出現―
(『MUSEUM』587号、平成15年12月)

2003年度(第15回)

國華賞 安藤佳香
仏教荘厳の研究―グプタ式唐草の東伝―
(中央公論美術出版、平成15年2月)
國華奨励賞  猪熊兼樹
春日大社蔵「沃懸地螺鈿毛抜形太刀」の意匠に関する考察
(『仏教芸術』266号、平成15年1月)

2002年度(第14回)

國華奨励賞 門脇むつみ
寛永文化の肖像画
(勉誠出版、平成14年2月)

2001年度(第13回)

國華賞 井手誠之輔
日本の宋元仏画
(『日本の美術』418号、平成13年3月) 
國華奨励賞  朴 亨國 
ヴァイローチャナ仏の図像学的研究
(法蔵館、平成13年2月)

2000年度(第12回)

國華賞 岡田 健
東寺毘沙門天像―羅城門安置説と造立年代に関する考察
(『美術研究』370号、371号、平成10年3月、平成11年3月)
國華賞 今橋理子
江戸絵画と文学―<描写>と<ことば>の江戸文化史
(東京大学出版会、平成11年10月)

1999年度(第11回)

國華賞 須賀みほ
弘安本北野天神縁起絵巻再考―系統諸本の考察から
(『美術史』146号、平成11年3月)
國華賞 亀井若菜
サントリー美術館蔵「日吉山王・祇園祭礼図屏風」の制作意図―京都と近江を見る眼差し
(『國華』1238号、平成10年12月)

1998年度(第10回)

國華賞 鬼原俊枝
幽微の探求―狩野探幽論
(大阪大学出版会、平成10年12月)  
國華賞 高岸 輝
当麻寺奥院所蔵「十界図屏風」の研究
(『國華』1224号、1225号、平成9年10月、11月) 

1997年度(第9回)

國華賞 佐々木丞平・佐々木正子
円山応挙研究「研究編」「図録編」
(中央公論美術出版、平成8年12月)
國華賞 宮崎法子
中国花鳥画の意味―藻魚図・蓮池水禽図・草虫図の寓意と受容について
(『美術研究』363号、364号、平成8年1月、3月) 
國華賞 吉村稔子
東京国立博物館保管孔雀明王像試論―図像の継承と変容
(『美術史』141号、平成8年10月)

1996年度(第8回)

國華賞 梶谷亮治
総論 我が国における仏教説話絵の展開
(奈良国立博物館編『仏教説話の美術』、思文閣出版、平成8年3月) 
國華奨励賞  高階絵里加
黒田清輝の岡倉天心像―《智感情》の主題と成立をめぐって
(『美術史』139号、平成8年2月)

1995年度(第7回)

國華賞 長岡龍作
神護寺薬師如来像の位相―平安時代初期の山と薬師
(『美術研究』359号、平成6年3月)

1994年度(第6回)

國華賞 平田 寛
絵仏師の時代
(中央公論美術出版、平成6年2月) 

1993年度(第5回)

國華賞 成瀬不二雄
司馬江漢の肖像画制作を中心として―西洋画法による肖像画の系譜―
(『國華』1170号、平成5年5月) 
國華賞 竹内順一
茶碗三題と乾山焼制作年代について
(『國華』1169号、平成5年4月)
國華賞 山下裕二
夏珪と室町水墨画
(『日本美術史の水脈』、ぺりかん社、平成5年6月)

1992年度(第4回)

國華特別賞 宮治 昭
涅槃と弥勒の図像学―インドから中央アジアへ―
(吉川弘文館、平成4年2月)
國華賞 岸 文和
延享二年のパースペクティヴ―奥村政信画[大浮絵]をめぐって―
(『美術史』132号、平成4年4月)
國華賞 佐藤康宏
蕭白新論 (小学館『新編名宝日本の美術27』、平成3年12月) 

1991年度(第3回)

國華賞 中里 壽克
中尊寺金堂と平安時代漆芸技法の研究
(至文堂、平成2年10月)
國華賞 加須屋 誠
二河白道図試論
(『美術史』127号、平成2年2月)
國華賞 藤岡 穣
興福寺南圓堂四天王像と中金堂四天王像について
(『國華』1137号、1138号、平成2年8月、9月)

1990年度(第2回)

國華賞 小林 宏光
宮樂図屏風にみる帝観図説の転成
(『國華』1131号、平成2年2月)
國華賞 奥平 俊六
縁先の美人―寛文美人画の一姿型をめぐって
(山根有三先生古希記念会編『日本絵画史の研究』、吉川弘文館、平成元年10月)
國華賞 河上 繁樹
南宋絹織物にみる二、三の特色                       
(『MUSEUM』464号、平成元年11月) 

1989年度(第1回)

國華特別賞 島田修二郎
松齋梅譜校定解題
(広島中央図書館、昭和63年3月) 
國華賞 松田誠一郎
東京国立博物館保管十一面観音像(多武峯伝来)について
(『國華』1118号、1119号、昭和63年10月、11月)
國華賞 泉 武夫
十体阿弥陀像の成立
(『仏教芸術』165号、昭和63年3月)